昨夜は3指数そろって力強く反発しました。前日引け後のアップルの決算発表と雇用統計、ならびに前日までに株価が暴落していたPACW(パックウェスト銀行),WAL(ウェスタンアライアンス銀行),ZION(ザイオンズ銀行)が売られ過ぎとの見方で始値が反転したことが原因のようです。
4月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数が25.3万人(予想18.0万人、3月16.5万人)と市場予想よりも増加しました。とはいえ、下記に示す最近2年間のグラフを見ると、3月の雇用統計では雇用者数が大きく減っていたために前月比よりも増えたとも解釈できます。したがって、労働市場は引き続き堅調であるが、その成長は穏やかであると投資家が判断したものと考えられます。
失業率は3.4%(予想3.6%、3月3.5%)でした。平均時給に注目すると、3月比△0.5%(予想△0.3%、前回△0.3%)、前年比△4.4%(予想4.2%、前回4.3%)に増えており、労働市場の逼迫状況が続いていることが示されました。
AAPL(アップル)の好決算も投資家心理を向上させました。ティムクックCEOは、決算報告でAI(人工知能)への取組みに焦点を当てなかったことが、マイクロソフト、グーグル、メタのCEOがAIへの取組みを熱心に語ったことと対照的だったとみられたようです。ですが、同社がAIに取り組んでいないわけではなく、ほとんどのアップル製品はAIを活用しています。AIは道具であって目的ではないという考えで、アップル製品にさりげなく高機能なAIが組み込まれ、ユーザーはAIを極めて簡単に活用できてしまうことを実現しようとしている、亡きスティーブジョブズ氏の製品へのこだわりが今でも生きているような気がしました。
WHO(世界保健機構)は、新型コロナウィルスによるパンデミック緊急事態の終結を宣言しました。この宣言も株価を好転させる材料になったかどうかは不明ですが、世界経済に多大な影響を与えたCovit-19危機はこれで終わりということです。
原油先物は上昇、10年債利回りも上昇、ドル円は円安に推移しました。Russell2000は△2.39%と大躍進です。金と銀は値を下げました。
自分のポートフォリオはトータルで△1.39%でした。
週末なので、1週間の株価推移マップを示します。全体的には金融不安とリセッションにより金融株とエネルギー株が下がった1週間でしたが、企業業績等により、株価を大きく伸ばした銘柄と下げた銘柄も混在していました。
5/8の経済指標発表は以下の通りです。高い重要性となるものは見当たりません。
決算発表予定は以下の通り(時価総額$300億以上、約4兆円以上)です。
GWもあと残すところ2日となりました。休暇を楽しまれる方もお仕事がある方も、良い週末を明るく笑顔で元気に過ごしましょう。