昨夜はDow30は4日連続の続落、NASDAQはわずかに上昇、S&P500は軟調で、小幅なまちまちの動きとなりました。
失業保険申請件数は26.4万件に増加し、先週から1.9万人増えて2021年10月以来の高水準になりました。4月のPPI(生産者物価指数)は3月比△0.2%と市場予想の△0.3%を下回り、伸びの鈍化が続きました。さらに、3月のPPIの2月比は▼0.5%→▼0.4%に上方修正されました。また、食品とエネルギーを除くコアPPIの前月比は△0.2%と市場予想通りでしたが、3月のコアPPIの前月比は▼0.1%→±0.0%に上方修正されました。失業者が増えて物価上昇が抑えられていることから、FRBの利上げ停止の余地を与える結果となりました。
Google社が年次主催するI/O(Input/Output)カンファレンスが開催され、AI(人工知能)の統合が発表された後に同社の株価は△4.46%高騰しました。イーロンマスク氏はツイッター社のCEOの後任を見つけたと発表し、TSLA(テスラ)の株が買われて△2.68%上昇しました。DIS(ディズニー)は加入者が予想を下回ったことで過去6カ月で最大の下落となりました。
パックウェスト銀行の預金が減少して株価が再び20%下落するなど、金融不安が消えているわけでもなく、さらに債務上限問題の解決に向けた動きがないことから、金融不安とともに投資家心理を悪くしているようです。
原油先物は$71.51まで下落、10年債利回りは3.397%に低下、ドル円は円安方向に動き134円台半ばで取引が続いています。
自分のポートフォリオは▼0.23%と小動きながら下落しました。Dow30の4日連続の下落に引きずられているものの、債券がわずかに支えている状況です。SPYD(高配当ETF)の冴えない状況が続いています。
5/12の経済指標発表予定は以下の通りです。景気の先行きを占うミシガン大学の消費者信頼感指数は注目されると思います。
フロリダ州の最高財務責任者は、公的資金を預かる金融機関に対して、社会・政治的問題には積極的に関与しないよう警告したという報道がありました。その金融機関にはバンクオブアメリカやウェルズファーゴ銀行という巨大銀行が含まれています。同氏は金融業界は「ウォーク(環境問題や社会的不公正に対する意識が高いこと)」だと発言。「一般の米国民を見下し」、中国共産党に「すり寄っている」と批判した。両銀行はこれに対してコメントしていません。米中関係が冷え切っている中で、気になるニュースでした。
※決算発表予定/結果の表は、市場全体に影響を及ぼすような主要企業の第2四半期の発表時期まで、掲載をお休みすることにしました。ご了承下さい。
それでは今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。