主要3指数の終値はそろってプラスとなりました。半導体関係が買われてNASDAQは△1.51%に躍進し、S&P500も△0.94%まで上昇しました。
今週の失業保険申請係数は24.2万件(予想25.4万件、先週26.4万件)と少なく、多くの企業が解雇予定を公表している中で、雇用状況は堅調であることが明らかになりました。4月の中古住宅販売戸数は428万戸(予想430万戸)であり、3月の速報値444万戸は443万戸と修正されました。中古住宅は住宅ローンの高金利の影響で今年2月に一旦は反発したものの下落基調となっています。FRB(米連邦準備制度理事会)のジェファーソン理事は、「金融政策の作用には長期的かつ変動的な遅れがあり、金利上昇の影響を需要が最大限に受けるのに1年は十分な期間ではないことを歴史が示している」と述べました。インフレ率は相変わらず高すぎるが、利上げの効果を辛抱強く見極めると語りました。
元FRBエコノミストのジュリア・コロナド氏は、「6/13-14のFOMC(連邦公開市場委員会)会合後に、この1年のGDP(国内総生産)伸び率見通しを上方修正するだろうし、失業率予想は引き下げるだろう」として、「当局者らは金利を一層高い水準で据え置く論拠にするだろうから、方向転換して近いうちに利下げすることはない」との見込みを話しました。
フィラデルフィア連銀による5月の業況指数はマイナスが続いているものの、-10.4(予想-19.8、4月-31.3)と大幅に改善しました。
WMT(ウォルマート)は決算を公表し、売上は予想を上回り、1株あたり利益(EPS)は$1.47(予想$1.3)でした。通期見通しを△3.5%に上方修正しましたが、今後の景気動向によっては消費者の買い控えが生じることは十分予想されるとしました。株価の終値は△1.30%と躍進しました。NFLX(ネットフリックス)は500万人のユーザーがストリーミングサービスの広告枠を利用している発表し、株価は△9.22%と大きく躍進しました。NVDA(エヌビディア)は新しいGPU(グラフィックプロセッシングユニット)を発表し、株価は△4.97%となりました。
原油先物は下落、堅固な雇用状況により10年債利回りは上昇し、高金利政策の継続予想によりドル円は大きく円安に振れて138円台後半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは△0.51%と、高配当ETFの伸びが悪いことと債券ETFの値下がりによりS&P500に比べて小幅な上昇でした。高金利政策と景気後退懸念でハイテク系への投資比率を低くしているので牛歩のごとくですが、金利が下がるのはまだ先のようなので、これで良しとしています。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。パウエル議長はどんな発言をされるのでしょうか。
今日からG7サミットが開催されます。私は、ウクライナ侵攻への対応や、中華人民共和国の覇権主義的な動きへの対応に注目しています。実りのある成果を出せるとよいと期待しています。また、西側世界の要人が一同に集まるので、万全な警備をお願いしたいと思っております。
それでは、今日も1日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。