主要3指数は、債務上限問題の交渉が妥結しないことで、そろって下落しました。
イエレン財務長官は、これ以上の遅延を許容できないことを強調し、6月初旬以降には米国政府が請求額を支払えなくなることはほぼ確実であると述べました。また、債務不履行に陥った場合の対応を、バイデン政権は準備していないと述べました。公開された5月FOMCの議事要旨では、追加利上げの確実性低下でおおむね合意とされていました。原油の在庫量が予想を超えて大幅に減っており、需要が増加していることが明らかになりました。
債務上限交渉は膠着状態のようですが、担当者による交渉は続いています。今年1月のマカーシー議長の選出選挙の際、共和党内の造反議員が多く4日間で15回という繰り返し投票があった経緯もあり、同議長が共和党内をまとめきれていない状態が懸念されています。交渉は続いており、今日はホワイトハウスで再び交渉のようです。NVDA(エヌビディア)は売上と利益ともに予想を上回る決算発表を行いました。引け後の発表でしたので、株価終値は$305.38(▼0.38%)でしたが、アフターマーケットで株価が△20%を超えて、現在は$367台まで上昇してきています。
原油先物は需要増を受けて上昇、10年債利回りは上昇、ドル円は円安が進み139円台に突入しています。Russell2000は▼1.16%と大きく下落しました。金と銀も売られました。
自分のポートフォリオは全体で▼0.67%でした。10年債利回り上昇により債券ETFも下落してしまいましたので、主要3指数と同じような動きでした。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。第1四半期のGDP(国内総生産)に注目が集まる中、毎週木曜日の失業保険申請件数公表も雇用状況を見る上で重要です。
決算発表は、小売り大手のCOST(コストコ)、CAD界大手のADSK(オートデスク)の決算発表が、いずれも引け後に予定されています。
もしも米国が債務超過に陥ることになれば、ロシアのウクライナ侵攻と、中華人民共和国とロシアが経済協力を進めるという地政学的リスクが高い中で、米国国防費の支払いが停止するおそれがあります。米軍と協調する英国、フランス、そして米国の傘下にいる日本・ドイツ・イタリアは米国軍との協調あるいは傘の下にいるために、日独伊の軍事産業の株価が上昇してきています。7011三菱重工業の株価は過去1か月で△14.46%に上昇しているのは、日経平均の△7.21%に比べて2倍の勢いというのも、これが一因とみられています。
今日25日は給料日の方も多いと思います。光熱費や物価が上昇している中、GWに散財してしまった方もおられるでしょうが、将来に勝つためにはしっかりと積立投資を続けるのが大切だと思います。明るく元気に笑顔で過ごしましょう。