主要3指数はDow30は軟調、NASDAQはわずかに上昇、S&P500は前日とほぼ横ばいという結果でした。セクター別騰落率は以下の通りです。テクノロジーと不動産(Real Estate)が伸びましたが、エネルギー、生活必需品(Consumer Defensive)、素材(Basic Materials)、そしてヘルスケアが再燃した債務上限問題で冴えませんでした。AI(人工知能)関連というセクターは分類されていませんが、NVDA(エヌビディア)は時価総額1兆ドルに達するなど、投資家の期待を集めています。これは米国だけでなく日本、欧州、インドなどで世界的な動きとなっているようです。
5/30の経済指標発表は以下の通りでした。5月の消費者信頼感指数は102.3(予想99.0、4月103.7←101.3に上方修正)と前月よりは低下したものの、市場予想を上回る結果となりました。景気の先行きに対する懸念は残っているものの、高額商品を購入する予定の世帯が増えて折り、今後も個人消費を支える可能性があるとみられています。その他の経済指標はすべて景気が良いとされる結果(赤い文字)となっています。
債務上限問題で大統領と下院議長間で合意したと報道がされましたが、これに対して共和党の保守強硬派から譲歩し過ぎとの批判が噴出しており、「議会採決で報いを受けるだろう」と警告を発しています。このことにより、債務上限問題は31日の議会採決まで予断は許されないとメディアが煽るように報じています。
HPQ(ヒューレットパッカード)は売上が12.9B(予想13.69B)と予想を下回ったもののEPS(1株あたりの利益)が$0.8(予想$0.76)という決算発表でした。DELLの決算発表は6/1になされるようです。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が、今週開く会合を前に主要産油国からのメッセージが錯綜しており、供給を巡る見通しに不透明感が広がってしまっています。債務上限問題懸念とともに原油先物は▼4.21%と大幅に下落しました。10年債利回りは下がり、ドル円は円高方向に動きました。中小企業の株価指数Russell2000は大企業のDow30よりも債務上限問題の影響を受けているようです。メディアが煽る債務上限問題により、恐怖指数(^VIX)も1日恐怖指数(^VIX1D)ともに上昇傾向が見られず、投資家は気にしていないようです。
自分のポートフォリオはトータルで△0.05%でした。10年債利回り低下により、AGG(米国総合債券ETF)が△0.67%でNASDAQ追随のQQQよりも伸びていました。
5/31の経済指標発表予定は以下の通りです。
5/31の決算発表銘柄は多数ありますが、クラウド事業を広く展開するCRM(セールスフォース)が引け後に発表予定です。
5/27-29のメモリアルデー3連休では、航空機利用者数がコロナ前を超えたそうですし、これから夏にかけてレジャー関係の景気が良くなるような気がしています。
日本でもホテルや旅行業界が上向いてきているものの、外国人観光客に頼っている面が多いと思われます。先日、地方に住む友人と久しぶりに会おうと誘いましたら、家族親戚からわざわざ人込みがある都会に出て行くことに賛成されず、行きたいけど無理と断られてしまいました。まだまだコロナを恐れている方々が多くおられることを再認識した次第です。
今日5/31は「世界禁煙デー」です。1998年にWHOが制定し、世界中で様々なイベントやキャンペーンが行われるようです。私はタバコを吸いませんが、JTの株主として配当金をいただいていますし、喫煙者の高額納税の恩恵も受けています。なので、煙と臭いさえ分けていただければ、喫煙者に禁煙を押し付けなくても良いのかなと思っています。それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。