債務上限の引き上げ法案が共和党が過半数を握る下院で可決したことで株式は広く買われ、6月は主要3指数はそろってプラスでスタートとなりました。民主党が過半数を握る上院では可決が確実視されていますので、残る課題は債務不履行に陥るまでに事務手続きを間に合わせることであり、今後は株価への影響は少ないと考えられます。
セクター別騰落率では、素材(Basic Materials)とエネルギー(Energy)が大きく反発し、公共事業(Utilities)だけがマイナスという結果でした。
5月のADP非農業部門全国雇用者数は27.8万人(予想17万人、4月は29.6万人→29.1万人に修正)と予想よりも6割も多く、労働市場の逼迫が続いている状況が明らかになりました。今週の失業保険件数は先週よりも増えていたものの市場予想よりは少なく、こちらも雇用状況が良好であることが示されました。5月のISM製造業購買担当者景気指数は予想47.0よりもわずかに低く46.9、4月の47.1よりも低下して、製造業の景気先行き感はあまり良くありませんでした。好況不況の境目である50を下回ったのは7カ月連続です。FOMC(連邦公開市場委員会)の議決権を有しているフィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、高いインフレ率との戦いにおいて、利上げを停止して金利据え置きにしてもインフレを抑えることが可能な地点に近づいているという考えを示しました。
NVDA(エヌビディア)が△5.12%と再び上昇して市場を牽引しました。時価総額1兆ドルに達したことで、投資家だけでなく投機筋も飛びついて強気のオプションが活発となっています。WSJでは「強気の賭けが爆発している」との表現で報道されています。引け後に決算発表したDELLは、第1四半期の売上高と利益は市場予想を上回りました。
原油先物は上昇、10年債利回りは低下、ドル円はやや円高となり138円台後半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは△0.75%でした。10年債利回りが下がって債券ETFも上昇したので、全銘柄がプラスとなりました。
今夜の経済指標は以下の通りです。雇用統計が発表された後に市場が始まります。
今日は大安と一粒万倍日が重なった吉日です。台風2号の接近と梅雨前線の活発化により今日から明日にあけて悪天候が予想されていますので、気象情報や交通情報に注意しながら明るく元気に笑顔で過ごしましょう。