主要3指数はそろってマイナスでした。NASDAQはTSLA(テスラ)△5.32%とNVDA(エヌビディア)2.60%の伸びがあり、一時はプラスに転じる場面もありましたが、終値は▼0.16%と下げはわずかでした。セクター別でみてもすべてマイナスで、素材(Basic Materials)とエネルギー(Energy)、不動産(Real Estate)が売られました。
6/19休日に公表された6月のNAHB住宅市場指数が55(予想51、前回50)と建築業者が明るい見通しを持っていることが明らかになり、6/20のマーケット開始前に公表された5月の住宅着工件数、建築許可件数がいずれも予想を上回り、住宅着工の前月比は21.7%となっており、住宅市場の顕著な回復がFRBによる金利を2度上げの懸念につながったようです。6/21-22のパウエル議長による経済見通しと金利政策などの証言では、住宅市場の回復がどのように表現されますでしょうか。
中華人民共和国は6/20に鈍化する景気回復を後押ししようと10カ月ぶりに主要な融資基準を引き下げましたが、不動産市場への懸念から緩和幅は予想ほど大きくなかったことが投資家心理を悪化させました。
フランスで開催されているパリ航空ショーからのジェット機の注文で、EADSY(エアバス社)が大勝利を収めてBA(ボーイング社)株価は下落(▼3.46%)しました。INTC(インテル)はドイツに330億ドルかけてチップ工場を建設することを発表、株価は▼3.77%と売られました。
新興EVメーカーのRIVN(リビアン)が、TSLA(テスラ)の充電規格を採用することに合意、フォードとGMもテスラの充電規格を採用していることから、テスラ規格ば北米での標準化がドミノ式に進むと予想されます。TSLA△5.34%と株価が上昇し、アフターマーケットでも上昇を続けています。RIVNの株価も△5.51%と買われました。充電コネクターの規格に興味がある方は、昨年末のニュースをご覧ください。
世界的な投資会社KKRはPYPL(ペイパル)の賃借対照表からローン440億ドルを買収することで合意、PYPLの株価は△3.70%と買われました。
原油先物は$70.94(▼1.17%)に下落、10年債利回りは3.729%(▼1.06%)に下落、ドル円は昨日142円に到達しましたが、今は円高方向に推移して141円台半ばで推移しています。
自分のポートフォリオは全体で▼0.45%でした。VYM(高配当株ETF)の下落が顕著でしたが、AGG(米国総合債券ETF)とTIP(物価連動債)が緩和してくれました。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。パウエル議長の下院での議長証言(日本時間23:00から)が高い重要性となっています。
先週末から株価の伸びが鈍化していますが、住宅市場の回復や、企業の設備投資が加速していることで、米国経済は強い動きをしています。FRBによる1度の金利上昇は織り込み済みですが、2度にわたって金利上昇させるのかどうかが懸念されているようです。ウォール街きっての弱気派で知られるモルガンスタンレーのマイケルウィルソン氏は、米国株に対し強気に転じた投資家に「不快な覚醒」が待ち受けている可能性があると述べています。将来のことは誰も予想できませんので、「無理のない範囲で自己判断で投資する」が重要だと思います。
先週末に小学校時代のクラス会があり、11人集まって旧交をあたためました。なんと米国株投資をしている人は私だけで、かつて日本企業の株で失敗したので2度と株をやらないという人が1名、ほか9名は全く投資をしていないとのことでした。それなのに、異口同音で身体が若い頃のように動かないけど、働かざるを得ないと異口同音で、働けなくなった時の不安が話題になりました。投資経験が全くない60代に投資を勧めるのは友人関係を崩す怖れがあるので黙っていましたけど、私は若い時から投資にチャレンジしておいてよかったと思いました。
それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。