来週から開かれるFOMC(連邦公開市場委員会)に注目が集まる中、昨夜の市場では株価の動きが小さく、終値は3指数そろってわずかにプラスという結果でした。セクター別騰落率では、素材(Basic Materials)と不動産(Real Estate)がやや下げ、技術(Technology)がやや上げと言う結果でした。Bloombergの調査によると、来週のFOMCで利上げを停止すると予想するエコノミストが大多数のようです。
6/9に公表された経済指標は以下の通りでした。特に株価に影響を及ぼしたものはなかったようです。
スイスの銀行UBSグループは、クレディ・スイス・グループ救済買収から生じ得る損失を90億スイス・フラン(約1兆4000億円)まで政府がカバーする協定に調印し、買収完了までの主な懸念がなくなりました。元大統領のトランプ氏が核や軍事作戦の機密を所持したなど、37の罪状で起訴されました。米食品医薬品局(FDA)は9日、米バイオジェンとエーザイが開発するアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」に関する諮問委員会を開催し、正式承認を推奨すると勧告し、FDAは2023年7月6日までに可否を判断する予定です。
原油先物価格は$70.39(▼1.26%)に下落しました。10年債利回りは3.745%(△0.83%)に上昇、ドル円はやや円安方向に動き、139円台前半の値で引けました。中小企業株価指標のRussell2000は▼0.80%と冴えませんでした。
自分のポートフォリオは△0.01%と前日とほとんど変わらずという結果でした。来週のFOMCで政策金利上昇を停止させると、AGGやTIPという債券ETFが底となり、今後の順調に伸びていくのではないかと期待したいところです。
週末なので、今週の株価の値動きマップを示します。昨年8月以来の高値で週を終え、NASDAQは7連勝という結果でした。TSLA(テスラ)の△14.22%が目立ちますが、GM(ゼネラルモーターズ)も△5.69%、F(フォード)も△10.90%と伸びました。
セクター別騰落率では、一般消費財(Consumer Cyclical)、エネルギー(Energy)が2%を超えた伸びとなり、公共事業(Utilities)と工業(Industrials)が続きました。今週はテクノロジー(Technology)と通信サービス(Communication Services)、そして生活必需品(Consumer Defensive)は冴えませんでした。
6/12の経済指標発表予定は以下の通りです。
ロシアによるウクライナ侵攻問題では、ダム破壊による洪水が発生し、小麦価格の高騰を引き起こしています。また洪水被災地に砲撃して被災者が爆撃されるなど、人間性を疑う異常な行動に驚きを隠せません。また、プーチン大統領が追い詰められているとの報道が多いことから、核兵器使用というリスクが高まっています。昨日WSJ(ウォールストリートジャーナル)が報道した、キューバのハバマにスパイ拠点を置く計画問題について、米国政府は否定しているものの今日も追加報道しました。中華人民共和国との関係が悪化していることもあり、今後の建設に向けた動きには目が離せないですね。
6月に入って米国株だけでなく日本の株も好調です。既に利確された方もおられると思います。私は長期的にもっともっと伸びることに期待して、当面は利確はしません。今後も、ドルコスト平均法を信じて円建のS&P500インデックス投信の定期積立を繰り返していき、米国ドル建のETFも利確せずに微調整していく方針です。
それでは皆様、台風情報に気を付けてご安全に、週末を明るく笑顔でお過ごしください。