主要3指数はそろってプラスとなりました。市場開始前にCPI(消費者物価指数)が公表され、インフレ率が緩和していたことから明日公表されるFOMC(米連邦公開市場委員会)による政策金利引上げが見送られる理由になると積極的な95%の投資家が織り込んで買いが進みましたが、インフレ率4%はFRB目標の2%よりも高いのも事実であり、政策金利公表前ということで慎重な投資家もいて、勢いは続きませんでした。
セクター別騰落率では、素材(Basic Materials)、一般消費材(Consumer Cyclical)、工業(Industrials)が1%以上伸び、他のセクターも伸びましたが、唯一公益事業(Utilities)だけが▼0.12%と下げました。
総合CPI、コアCPIともに前年同月比の上昇率が4月を下回りました。総合CPIの前年比4%上昇は2021年3月以来の低い伸びでした。コアCPIの前月比は3カ月連続で0.4%上昇。総合CPIの前月比(0.1%上昇)には、ガソリン価格の低下が影響したようです。この結果を受け、2日間開催されているFOMCは利上げ(11会合連続)を実施するか、経済状態を見極めるために利上げを休止するかの判断を、明日14日に示すことになります。パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長を含む複数の米金融当局者は、必要に応じてこの先引き締めを行う可能性を維持した上で、今回のFOMC会合では利上げ見送りを支持する考えを示唆しています。サービス分野の最大項目で総合CPIの約1/3を占める住居費は、前月比0.6%上昇と、伸びが再び加速していることは気になります。家賃の高止まりやホテル宿泊費の上昇が全体を押し上げた形となりました。
ORCL(オラクル:データベース)が好決算を発表、生成AIサービス(develop generative AI services)の開発計画も発表し、株価は史上最高値を更新しました。AMDはこの影響で株価が下がったと思われます。※ChatGPTも生成AIサービスです。
原油先物は△3.26%と反発、10年債利回りは△1.97%上昇しました。ドル円は円安方向に動いて140円台前半で取引が続いています。中小企業指標Rusell2000は△1.23%と、主要3指数よりも大きな上昇幅で躍進しました。
自分のポートフォリオは△0.51%と堅実に増えました。昨年4月11日にVOOの下落を警戒して、一部を$400で外貨MMFに切り替えていましたが、$400を超えてきそうなのでVOOに戻しました。また、QQQも少し買増ししておきました。このところ、下がったら買うという方針でしたが、回復基調なので押し目買いしてしまいました。評価価格順に表示していますので、ESGUよりもVOOが上回ったので順序も入れ替わりました。今思えば、$400で外貨建MMFに切り替えず下がっても我慢して放置していた方が、売買の手間がなくてよかったのではないかと反省です。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。政策金利に引上げは休止と予想される中、結果はどうなるでしょうか。NYで14:00発表ですから、時差+13時間の日本時間では早朝3:00となります。また、14:30からの記者会見の内容で、株価が動くことが過去に何度もありました。おそらく今回、私は寝ていると思います。
ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ロシアの戦術核ミサイルをベラルーシ領内に配備することを正式決定しましたが、6/13に「ベラルーシにウクライナやNATOから攻撃があれば、核使用の決断をためらうことはない」と述べました。また、ロシア軍は再びウクライナ領内の水力発電所のダムを破壊して浸水被害を引き起こしたようです。一般市民を巻き込んだ泥仕合はいったいいつまで続くのでしょうか。一日も早い収束を願っております。