主要3指数の終値はDow30が下落、NASDAQが上昇、S&P500は若干上昇とまちまちな動きとなりました。今回の利上げ見送りはマーケットの予想通りで株価には織り込み済みですが、年内2回の利上げは、マーケットの予想外であったと思われます。また、FOMC(連邦公開市場委員会)参加者のほとんどが、さらなる金利上昇を予想しているとも報告されました。結果として、政策金利見通しの中央値は以下の通り引上げされました。※カッコ内は今年3月時点の見通しです。
- 2023年末 5.6%(5.1%)
- 2024年末 4.6%(4.3%)
- 2025年末 3.4%(3.1%)
セクター別騰落率では、1%を超えたボラティリティはないものの、技術(Technology)が上昇し、健康関連(Healthcare)が下落しました。
5月の生産者物価指数は、▼0.3%(予想▼0.1%、前月△0.2%)と予想を超えて物価が下落していることが明らかになり、これまでの経済指標と合わせて連続利上げの一旦休止を後押ししたと考えられます。
AWS(Amazon Web Services)はAMD社製の新しいAIチップの使用を検討しているそうで、AMD株は△1.94%、AMZN(アマゾン)は▼0.19%でした。INTC(インテル)は2022年10月からGPU市場に参入しましたが、第1四半期にはシェアを2倍に拡大するようで、株価は△4.92%上昇しました。前日に生成AIサービスの開発計画を発表したORCL(オラクル)は△4.79%と同社株価の史上最高値をさらに更新しました。
原油の在庫が多かったこともあり原油先物は▼1.07%下落、10年債利回りは▼1.12%、ドル円は140円台前半で取引が続いています。中小企業株価指数Russell2000は政策金利年内見通しが引き上げられた影響を受けて▼1.17%と主要3指数のDow30よりも大きな下げ幅となりました。
自分のポートフォリオはトータルで△0.09%と若干プラスでしたが続伸なのはうれしいですね。昨日はESGU(米国ESG投資ETF)の分配金をいただきました。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。
このほか、ADBE(アドビシステムズ)が決算発表(マーケット終了後)する予定です。
6月のFOMCが終わりましたが、委員のほとんどがさらなる利上げが必要と述べているので、議事録公開時点(現在のところ日程未定)の株価変動も予想されそうです。また、次回のFOMCは7月25日-26日に開催予定です。
2度の利上げを予定しているというサプライズはあったものの、株式市場に大きな混乱がなく終わりましたので、下落に備えて入れておいた指値はすべて没ですが、安心しました。
米国の金利引上げ停止は、日本の株式市場や為替市場にどのように影響するか、来年以降の金利下げ時の動きを知るためにも、ウォッチングしておきます。
それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。