昨夜の主要3指数はそろって下落しました。というか今週の連日の上げが一息ついたと表現してもよいかと思います。グループ別騰落率では、公益事業(Utilities)だけがわずかに上昇しました。ほか全セクターは下げましたが、通信サービス(Communication Services)と技術(Technology)の下げが比較的大きかったものの下落率は▼1%に届きませんでした。
FRB(連邦準備制度理事会)のウォラー理事は、一部の銀行の経営不振を怖れて、金融政策であるインフレ退治に支障をきたしてはならないと語りました。米リッチモンド連銀のバーキン総裁は、インフレを鈍化させ堅調な米国の経済と労働市場を減速させるために、米金融当局は一段の引き締め策を講じる必要があるかもしれないとの見解を示した。また、「今後入手するデータがそのシナリオを支えるものでなければ、追加措置を講じることに異存はない」との原稿を読み上げる形で講演しました。
6月のミシガン大学消費者信頼感指数は63.9(予想60.0、前月59.2)と、消費者が経済の現状に対して市場予想よりも自信を持っていることを示していました。
BofA(バンクオブアメリカ)のハートネット氏は、今月に入ってからの強気相場は「新たな上昇相場ではない」と警告しました。現在の市場は2000年や2008年に似ていて、大きな上昇の後に大崩れが来ると予想しました。昨日もブログで述べましたが、上昇相場で調子に乗り過ぎて、過大な投資は避けることが肝要だと思います。
ECB(欧州中央銀行)のラガルド総裁は、6月に続いて7月にも再び金利を引き上げ、その後はデータの推移を見ながら金利を上げるかどうかの決定を下す可能性が高いと述べました。
イランの原油輸出量がここ5年で最大に増えて供給過大の傾向になっています。イランは経済的な孤立にいまだなお苦しんでいますが、これまで長年にわたって対立していたサウジアラビアとの国交正常化に乗り出しました。また、中華人民共和国との関係を強化し、イラン原油のほとんどを中華人民共和国が割引価格で購入しています。
原油先物は△1.37%、10年債利回りは△1.10%、ドル円は141円台後半まで円安が進んで取引が続いています。
自分のポートフォリオはトータルで▼0.31%でした。
週末ですので、1週間の株価変動マップを示します。INTC(インテル)△16.05%、NVDA(エヌビディア)△10.12%に対し、AMD(アドバンストマイクロ)は▼3.87%で半導体チップ3社は明暗を分けました。GAFAMはしっかりと市場全体を牽引しました。UNH(ユナイテッドヘルス)は▼7.12%と冴えませんでした。
1週間のセクター別騰落率です。すべてのセクターが上昇しており、中でも技術(Technology)と一般消費材(Consumer Cyclical)が大きく伸びた1週間でした。
来週月曜日6/19は独立記念日で休場なので、6/20の経済指標発表予定を示しておきます。
また、6/20の市場閉鎖後にはFDX(フェデックス)が決算発表を予定しています。
6月のFOMCを終えて、1週間お疲れ様でした。また、日経平均株価が思いのほか上昇しています。30年間続いたボックス相場から本当に抜け出すことができるかどうか、疑問を持ちながらも、日本株にも若干投資しているので期待したいところです。
それでは皆様、良い週末を明るく元気に笑顔で過ごしましょう。