昨夜の主要3指数の終値はそろってマイナスでした。材料が乏しい中、買いが先行してスタートしましたがハイテク系企業の下落が目立ちました。DOW30は2%近く上昇していたものの引け前に売られ、前日比▼0.04%で取引を終えました。セクター別騰落率では、通信サービスセクターの下落▼1.64%が目立ちました。一方で、不動産は△2.16%上昇、エネルギーは△1.73%上昇しました。全体的には小動きでした。
ダラス連銀による6月テキサス州の製造業活動指数は-23.2で、予想-26.5と5月の-29.1を上回ったもののマイナス領域で、景況感の悪化が示されました。
TSLA(テスラ)が格付けが買いから中立に格下げされて▼6.06%に引き下げられたほか、再び金利が上がると成長が鈍くなる可能性があるAI関連のNVDA(エヌビディア)▼3.74%、META(メタプラットフォームズ)▼3.55%、GOOGL(グーグル)▼3.27%、MSFT(マイクロソフト)▼1.92%と売られました。PFE(ファイザー)は糖尿病と肥満治療薬が肝酵素の上昇を引き起こす可能性があるとして、▼3.68%と売られました。
投資会社のBX(ブラックストーン)は、倉庫と工業用物件を$31億(約4400億円)でPLD(プロロジス)に売却することで合意し、BXは△1.02%、PLD△1.80%と買われました。
原油先物は△0.61%、10年債利回りは▼0.53%、ドル円は若干円高方向で143円台半ばで取引が続いています。中小企業株価指数のRussell2000は△0.09%でした。金と銀は続伸です。
自分のドル建ポートフォリオ*)はトータルでは▼0.24%でした。NASDAQよりもQQQの方が下落率が0.18%も高く差が出たのは、引け前の急激な下落に追随しきれなかったのでしょうか。
ロシア国内のいろいろトラブルがクローズアップされています。中華人民共和国はロシアと友好関係を世界に示したことも、中華人民共和国経済にとって不動産の不調を増長させるマイナス要因になっているようにも見えます。先週、ブリンケン国務長官が習近平主席の配下であるような席順で会談した後、バイデン大統領が「周金平主席は独裁者」とコメントしたことが、日本のほとんどのメディアでは「バイデン大統領の失言」と報じていますが、なんと中華人民共和国の国内では伏せられているそうです。習近平氏は国民や財界に対して「私は独裁者ではない」と反論すると求心力を失うので、反論できないだろうと米国首脳陣が熟考の上でバイデン大統領に言わせたのかもしれないとの説が浮上しています。真偽のほどはわかりませんが、大義が異なりさらに言葉・文化が異なる大国同士の外交は、ジャブの入れ方も難しいものだなと思いました。
今週木曜日(29日)のGDP公表まで、投資家は様子見で大きな動きはないのではないかと思いますが、ロシアや中華人民共和国の動きにも注意しておく方がよさそうです。
それでは今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
※)これまで自分のポートフォリオを表現したものを「自分の米ドル建ポートフォリオ」と表現を改めました。
円建の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の毎月積立は欠かしていませんし、2558MXS米株S&P500、日本企業株、J-REIT、BitCoinも保有しているためです。