主要3指数はそろってプラスとなりました。独立記念日の前日で時間短縮であることと、週末から火曜日まで休暇をとっている投資家が多い中の薄商いでした。セクター別騰落率ではTSLA(テスラ)にけん引された一般消費材(Consumer Cyclial)と素材(Basic Materials)が1%を超えて伸び、ヘルスケア(Healthcare)が1%を超えて下がりました。
※冒頭に表示しているfinviz社によるS&P500のマップは、今週から銘柄の配置が変わりましたのでご注意ください。
6月のISM製造業購買担当者景気指数は46.0(予想47.2、先月46.9)であり、昨年12月から8か月連続して50(景気拡大と後退の境目)を下回り、2020年5月以来の低水準となりました。弱い経済指標の影響を払いのけて株価が上昇したようです。不動産(Real Estate)の伸びは、アメリカのオフィス物件の苦境が思ったよりマシだという報道によるものかもしれません。
TSLA(テスラ)は第2四半期の納車台数が46.6万台となり、市場予想44.5万台を大きく上回り過去最高に達したことで、株価は△6.89%と大きく伸びました。これに引きずられる形でLI(Li Auto)、NIO(Nio)、XPEV(Xpeng)、RIVN(Rivian)の株価も上昇しました。FRB(米連邦準備理事会)による銀行へのストレステスト(健全性審査)がすべて合格したことを受け、一部の銀行が配当金を引き上げたことで、BOA(バンクオブアメリカ)などの銀行株に買いが入りました。
中華人民共和国の本土市場(上海・深圳・北京)における1月から6月のIPO(新規株式公開)が$350億(約5兆円)に達し、世界全体のほぼ半分を占めました。上場件数も同市場で176社でトップの座を守ったものの前年同期比▼14%で、中華人民共和国市場の成長鈍化がますますIPO活動を圧迫するとみられています。
原油先物は$69.79(▼1.20%)に下落、10年債利回りは3.858%(△1.02%)に上昇、ドル円はやや円安が進み、現在は144円台後半で取引が続いています。中小企業株価指数のRusell2000は△0.43%と、主要3指数よりも高い上昇率となりました。
自分の米ドル建ポートフォリオは△0.22%でした。低迷していたVYM(高配当株ETF)が△0.54%と予想以上に伸びて、50-DMA(移動平均)と200-DMAの上に浮上したのはうれしいです。
7/4は休場で経済指標の発表もありません。7/5には先月開催されたFOMCの議事要旨が14:00(3:00AM, JST)に公開されます。2度の利上げを支持している委員がどのぐらいいるのでしょうか。
日本の株式市場は好調が続き、日銀短観で大企業・製造業の景況感が回復して7四半期ぶりに改善しました。一方で、2022年度の国の税収は71兆円(前年度67.379兆円)、史上初めて70兆円を超えて3年連続で過去最高を更新、昨年度よりも約4兆円(△5.93%)増えています。バブル崩壊後、30年以上にもわたって低迷している日本の株式市場が、このところ好調ですが、高い税金のもとでさらなる増税を企んでいる岸田政権と財務省のもとで、企業決算は好調を維持できるのか、私は疑問視しています。
米国株を始めてから特に感じるのは、日本は祝日が多いと思います。米国の祝日はわずか10日(日本比▼37.5%:日本は16日)しかありません。30年ほど前から「働きすぎのアメリカ人」と言われています。それでもなお、日本は働き方改革という名前のもとで「休み方改革」ではないかと疑いたくなる改革が進んでいます。将来のことは誰も予想できませんが、長期的に投資をする場合、日本株にするのか?為替リスクがあっても米国株にするのか?の自己判断材料として、税金と労働時間にも注目すべきではないかと思います。
それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。