昨夜は主要4指数そろって下落しました。finviz社提供のチャート表示が、これまでの主要3指数に中小企業株価指数のRUSSEL2000が加わって4指数になりました。セクター別騰落率では全セクターがマイナスとなり、エネルギーが▼2%を超えて大きく落ち込みました。
約40万の顧客の給与計算データから算出される「ADP全国雇用者数」は、労働省による雇用統計の前に発表され、株価に大きな影響を与えるものです。ところが非常に変動幅が大きく、後に公表される雇用統計と異なる結果となることがあり注意が必要と言われています。とはいえ、6月は49.7万人(予想22.8万人、5月26.7万人)と市場予想の2倍以上という数字はサプライズでした。経済的にはかなり良いニュースなのですが、FRBの2回の追加利上げを支持するタカ派の根拠になるため、ダウ工業株や中小企業株を中心に株価が下がりました。今週の失業保険申請件数は予想よりも多かったことは、矛盾する結果ですが、焼け石に水でした。5月の貿易収支は$690億の輸入超過(貿易赤字と表現する人が多いですが、単に輸入が輸出を上回っただけで、米国全体としての赤字ではないので輸入超過と表現します)で、金利上昇で内需が鈍化している中で2021年10月以来、1年7か月ぶりの低水準でした。ダラス連銀のローガン総裁(FOMC投票権あり、中立派)が、さらなる利上げが必要になる公算が大きいとの見解を示したことも、株価下落に追い打ちしました。
META社が「Threads」を公開(日本でも公開済)して、すでに3000万人のユーザーを集めていることが明らかになりました。ところがイーロンマスク氏がこれに反対して法的措置を行うと表明したことで、METAの株価は▼0.48%と軟調でした。住宅ローン金利が今年最高値をつけています。30年金利固定ローンは6.71%から6.81%に上昇し、昨年11月以来の水準となりました。金利に敏感な買い手は購入計画を撤回する可能性が高いので、住宅市場の行方に影響を与えそうです。
原油先物はわずかに上昇しましたが、エネルギー株を支えることはありませんでした。10年債利回りは4.01%(△2.43%)とついに4%を超えてしまいました。ドル円はやや円高方向に動き、現在は144円前半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは▼0.84%と軟調でした。VYM(高配当株ETF)が冴えません。金利上昇により債券ETFもマイナスです。下落率が低いので買取引はしませんでした。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。雇用統計が発表されますが、ADP全国雇用者数のサプライズ結果と同じ傾向となるか注目です。日本時間21:30に公表されますので、そこで指値を入れるかどうか判断したいです。
日本ではガソリンの燃料価格が高騰しています。国が支給している補助金が6/29に8割から7割に引き下げられたのが主な要因で、レギュラーガソリンで全国平均小売価格が172.5円/Lで先週よりも1.5円値上がりしたそうです。来週も補助率の引き下げがあり、さらなる価格上昇があるようです。ちなみに、補助金は10円10銭/Lだそうです。欧米に比べてインフレ率はかなり低いので、受け入れざるを得ないですね。自分の車はディーゼルエンジン搭載なので、税率が低い軽油を燃料にしています。単価は低いものの値上げの影響は受けています。退職後、よくドライブに出かけるので出費増です。
今日は七夕、そして寅の日の吉日です。寅の日には財布を新調すると良いと言われていますが、私はすり減ったタイヤを新品に交換する予約を入れています。値上げによってタイヤも以前よりもかなり高くなっていることを実感しました。それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。