昨夜の4指数は、NASDAQが一時マイナスになる場面がありましたが、終値はそろって3日連続プラスとなりました。前日のGS(ゴールドマン・サックス)の利益で気を良くした投資家たちは、引け後に発表されるNFLX(ネットフリックス) とTSLA(テスラ) の決算を前に強い上昇はありませんでした。
セクター別騰落率では、1%を超えた伸びは不動産(Real Estate)だけで生活必需品(Consumer Defensive)と公益事業(Utilities)が比較的好調でした。一方で、素材(Basic Materials)と技術(Technology)はマイナスと冴えませんでした。
6月の建築許可件数と住宅着工件数は、ともに市場予想を大きく下回り、高金利による影響を受けていることが示されました。原油在庫量が減り、原油の輸入量も増えていることは、経済的にはプラスの情報です。
前回5月の住宅着工件数は、市場予想を大きく超えるサプライズ値だったことを覚えておられますでしょうか。6月の件数は今年1月から4月の住宅着工件数よりも多かったことは認識しておきましょう。
GS(ゴールドマンサックス)の第2四半期決算は利益が急減し、デービッド・ソロモンCEOの下で最も低収益率となりましたが、今後に向けた施策が投資家心理を良くしたようで、株価は△0.97%と上昇しました。AT&Tは鉛被覆ケーブル問題で反撃しました。先週、通信会社が危険な鉛で覆われたケーブルを設置したとしてVZも含めた通信ケーブル株は大きく下げていましたが、この反撃でT(AT&T)△8.48%、VZ(△5.27%)と株価は上昇しました。
TSLA、NFLX、IBMの決算発表は引け後でした。TSLAの株価は▼0.71%で引けましたが、第2四半期決算は増収増益でしたが値下げが売上総利益を圧迫していることから、アフターマーケットの反発は低く、現在は△0.33%で取引が続いています。NFLXの株価は△0.59%で引けましたが、決算報告で今後の見通しが投資家を失望させる結果でした。アフターマーケットで現在は▼4.97%と大きな下げになっています。IBMは第2四半期の売上が市場予想を下回りました。株価は△0.09%で引けましたが、アフターマーケットで現在は▼0.58%と下げています。
原油先物は方向感がない動きでしたが、終値は▼0.63%でした。10年債利回りは3.742%(▼1.24%)と下がりました。ドル円は円安方向にh後居て現在は139円台後半で取引が続いています。金先物と銀先物はやや上昇しました。
自分の米ドル建ポートフォリオはトータルで△0.32%でした。過激な物価上昇に対抗するためにTIP(米物価連動債ETF)をポートフォリオに組み入れていましたが、物価上昇率が落ち着いてきたので手じまいしました。保有銘柄数は1つ減って5個となりました。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。
時価総額$300億企業の決算発表予定は以下の通りです。TSM(TSMC:半導体製造販売)は、アップル社の独自チップを一手に引き受けており、米国政府が中華人民共和国への半導体依存脱却のために注力していますので、その決算結果には注目が集まるのではないかと思います。
AAPL(アップル)はマイクロソフトとグーグルと違ってAIについてこれまで寡黙でしたが、生成AIツールの開発を静かに進めていることを複数の関係者が明らかにしたようです。まだ投資家には詳細が公開されていないのに、昨日の株価はAAPL:△0.71%、MSFT(マイクロソフト):▼1.23%、GOOG(アルファベット):▼1.05%というのは、やはり王者の動きに投資家は敏感なようです。また、AIを支えるGPU(グラフィックプロセッサーユニット)は、Windows系とAndroid系ではNVIDIA製が主力ですが、iOS系は今夜決算発表する台湾のTSM製であることを頭の隅においておきましょう。
今日は、多くの小中学校で終業式が行われ、子供たちは明日から来月末まで夏休みになります。子育て中のご家庭では生活パターンが変わっていろいろ大変でしょうけど、将来を担う子供たちの成長を助けていただきたいと願うばかりです。それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。