主要4指数の終値はそろってプラスでした。売買材料が乏しい中、投資家がさらに巨大ハイテク企業2社(アップルとアマゾン)の決算(8/3(木)引け後)の利益と売上に期待し、8/4(金)に発表される7月の雇用統計に向けた期待をして買いを進めて、7月のマーケットは小幅ながらも上昇気運で引けました。特に引け間際に大きく買いが入りました。
セクター別騰落率ではエネルギー(Energy)と素材(Basic Materials)が大きく伸びました。
OPECの原油生産量はいずれも市場予想通りでした。
シカゴ連銀のグールスビー総裁は、9月のFOMCで利上げするか利上げを中止するかはまだ決めていないと述べ、「計画から外れたことは何もない」と強調しました。
モルガン・スタンレーの弱気で知られるストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏は、米国株は29%上昇した2019年と同じ道筋をたどっているとの見方を示しました。
大規模なデータセンターを展開するANET(アリスタネットワークス)は第2四半期の収益が$14.59億で、前年比△8.0%、前前年比△38.7%と好調でした。
FRB(米連邦準備制度理事会)が銀行の融資担当者を対象にした調査によると、銀行は第2四半期に企業や家計に対する融資基準を厳格化しており、それが2023年末まで続くと予想しているようです。
原油先物は$81.86(△1.59%)と上昇しました。10年債利回りは3.959%(▼0.25%)と下がりました。
※今回から米国債は10年物だけでなく3か月、5年、30年を追加表示することにしました。
自分のポートフォリオは△0.15%と伸びました。
月末になりましたので、1か月の動きを示します。AI系投資の波に乗ったNVDA(エヌビディア△14.47%), GOOG(アルファベット△10.92%), META(メタプラットフォームズ△13.17%)の伸びが目立つほか、エネルギーセクターのEOG(EOGリソース△17.28%)、COP(コノコフィリップス△14.22%)も躍進しました。
7月のセクター別騰落率でも、通信サービスとエネルギーが躍進したほか、素材、一般消費材、金融が伸びています。マイナスとなったセクターはありませんでした。
年初来のマップです。NVDA(エヌビディア△219.75%)、TSLA(テスラ△117.11%)の躍進が目立っています。
年初来のセクター別の騰落率です。NVDA(エヌビディア),MSFT(マイクロソフト),AAPL(アップル)が先導した技術、GOOG(アルファベット)とMETA(メタプラットフォームズ)が先導した通信サービス、AMZN(アマゾン)とTSLA(テスラが先導した一般消費材が大きく伸びています。唯一、公益事業セクターだけはマイナスとなっています。
8月1日の経済指標発表は以下の通りです。主なものは10:00(23:00 JST)に集中しています。
時価総額$300億以上の企業の決算発表は以下の通りです。年初来株価が低迷しているPFE(ファイザー製薬)がどのような決算を出すでしょうか。AMD(アドバンストマイクロ)、SBUX(スターバックス)などは、引け後の発表です。
今年は政策金利を上げる政策により株価が低迷すると予想されていましたが、Chat-GPTに代表されるAIに対する投資家の期待が集まったことと、大量の解雇を伴う企業努力による良い決算に支えられて株価が伸びました。主要3指数は、2021年11月から2022年1月の最高値まで達していないものの、そこに到達して最高値更新をするのではないかと思わせる動きを見せています。雇用状態は良く、高インフレが抑えられて政策金利上昇は停止しそうですし、消費が強くリセッション入りは無いのではないかとの予想も出てきました。
今日から8月です。歴史的にみて8月は株が下がるという傾向があります。ドルコスト平均法で積み立てている方は、株価が下がれば購入株数は増えます。下がった時はスポット買いも良いでしょう。下落に慌てて売りを急ぐような行為は資産を失うおそれがあります。将来の上昇を信じて、楽しい投資を心掛けたいものです。
それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。