昨夜も材料が乏しい中、雇用統計とアップルとアマゾンの決算前であることで、小幅なまちまちな動きとなりました。Dow30は△0.20%上昇、NASDAQは▼0.43%下落、S&P500は▼0.27%、RUSEEL2000は▼0.45%下落となりました。セクター別騰落率を見ると、工業(Industrials)だけが△0.21%と小幅に上昇したものの、他はすべて下落しました。公益事業(Utilities)と素材(Basic Materials)は1%を超えた下落となりました。
7月のISM製造業購買担当者景気指数は46.4(予想46.8、前月41.8)と6月よりも上昇したものの市場予想には届きませんでした。50を割っているので景気後退を示していることになります。6月のJOLT求職も予想を下回り、米求人件数は5月より減少し、2021年4月以来の低水準でした。労働市場は全般的に堅調とみられていますが、労働者に対する需要が幾分軟化していることが示唆された形です。引け後に発表された原油の在庫量は市場予想よりも大幅に低下して、需要が多いことが明らかになりました。
CAT(キャタピラー:建設特殊機械)が第2四半期の好決算を発表して株価が△8.85%上昇し、Dow30の上昇をけん引しました。ですが、利益を大幅に削減しているので経済的な懸念があるようです。PFE(ファイザー製薬)は売上も利益も市場予想を上回りましたが、今後も不確実な新型コロナウィルス感染症の見通しが逆風になっているので、株は売られて▼1.25%となりました。SUBX(スターバックス)は1株利益は市場予想を上回ったものの、売上高は市場予想を下回りましたが、中華人民共和国での売上は予想を上回ったようです。UBER(ウーバーテクノロジー)は長年の赤字を経て黒字化に成功、1株利益は市場の赤字予想を大きく超えましたが、売上が予想を下回ったので株価は▼5.68%と売られてしまいました。MO(アルトリアグループ、タバコ産業)は紙巻たばこの販売数量減少により収益が打撃を受けましたが、値上げがカバーして利益予想を維持、株価は▼0.53%と小幅に下落しました。
引け後に決算発表したAMD(アドバンストマイクロ 半導体)は第2四半期の目標を達成し1株利益と売上が市場予想を上回り、今後のAIの成長を言及しました。株価は投資家が期待していたことから$117.6(△2.80%)まで上昇、決算発表後のアフターマーケットでは$123台(△5%程度)で取引が続いています。
原油先物は$81.71(▼0.11%)、10年債利回りは4.051%(△2.32%)と4%台に上昇、ドル円は円安が進み143円台前半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは▼0.31%と、今後の上昇に向けた一休みだと思っています。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。昨夜の6月に労働者需要が軟化していた傾向が、7月ADP非農業部門雇用者数に出るのかどうかが注目されそうです。
時価総額$300億企業の決算発表予定は以下の通りです。
米国株式市場に強気が広がっており、S&P500が年内に最高値更新の予想も出てきました。これは嬉しいことですが、長期投資家にとっては「最高値更新後には暴落が訪れる可能性がある」を頭の隅に置いておく必要があります。歴史的にみて史上最高値更新後には大幅な下落、あるいはショックといわれる暴落があります。ですが、「暴落時こそ買いを進めるチャンス」なのです。下落途中で買いを入れるのは「落ちてくるナイフをつかむな」という格言もありますし、下落時のスポット購入には勇気が必要です。ドルコスト平均法で積立をしていると、冷静に自動で安価で株数を増やすことができるので安心ですね。
それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。