昨夜は4指数そろって下がりました。セクター別騰落率では、生活必需品(Consumer Defensive)を除きすべてマイナスとなり、技術(Technology)と通信サービス(Communication Services)が2%を超える下落となりました。
市場開始前に公表された7月のADP非農業部門雇用者数の前月比が市場予想の18.9万人増の1.7倍となる32.4万人増と公表され、米国の景気が強すぎることが明らかになりました。これにより、FRBによる高金利政策が長引き、長期金利の上昇が予想されるので株が売られたようです。格付会社フィッチが米国債をAA+に格下げしたようですが、イエレン財務長官は根拠がきわめて恣意的なものだと強く反論していますし、S&Pグローバルは11年前にAA+にしているので、投資家を不安にさせたとは言えないと思いますが、利益確定売りする動きにつながりました。財務省は中長期債の発行額を$1030億(前回$960億)に増額し、今後さらに拡大すると発表しています。原油在庫量も市場予想よりも大幅に減っており、強い景気によって原油消費量が多いことが示されました。昨夜は、経済的に良すぎるニュースが株価を逆に下げてしまったと言えるのではないかと思います。
CVS(CVSヘルス:ヘルスケア)は第2四半期の利益と売上が予想を上回り、株価は△3.33%に上昇しました。YUM(ヤムブランズ:ケンタッキーフライドチキン・ピザハット・タコベル、ハビットバーガーグリルのレストラン経営)は売上が予想を下回り、利益は予想を上回る結果となり、株価は▼1.00%でした。
引け後に決算報告したQCOM(クアルコム:スマホメーカー)は、スマホ需要の減少で売上が予想に届かず、株価は▼2.13%で引けましたが、アフターマーケットではさらに下げて前日比▼4.53%まで下げて取引が続いています。PYPL(ペイパル:デジタル決済)は1株あたりの利益と売上は予想を超えましたが、株価は▼3.08%と下がり、アフターマーケットでは▼6.19%まで下げて取引が続いています。
原油先物は▼1.95%で$70台まで下がりました。10年債利回りは4.078%(△0.67%)と上昇、ドル円はやや円安に推移して現在は143円台半ばで推移しています。
私の米ドル建ポートフォリオは▼1.44%で、QQQ(NASDAQ追随ETF)とESGU(米国ESG投資ETF)がやや下落率が高かったですが、特に買い注文せずに静観していました。とはいえ、円建の投資信託eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の定期積立が8/2に約定していましたので、若干有利に保有株を増やしたことになっています。
今夜は、マーケット開始前に失業保険申請件数が公表されます。また、サービス業購買部協会景気指数と、ISM製造業指数などが注目されるでしょう。
アップル、アマゾン、アムジェンなどの巨大企業の決算発表は、引け後に予定されています。
米国株全体の動きを表現すると言われるS&P500の下落率は、8月に入って2日間で▼1.6%下がりました。6月23日から26日(土日が入るので1営業日)で▼2.2%下げて以来ですけど、良すぎる米国経済指標や、これまでアップルとアマゾンに関して負となる報道がほとんどないので好決算に期待できると思っています。
今日は天一太郎の日です。今日から16日間は天一神の代わりに日遊神が地を守るそうです。日遊神は不浄を嫌うことから、家の中をきれいにしておくことが吉だそうです(きれいにしておかないと祟りがあるという説もあります)。とはいえ、夏休み中の子供が家の中を散らかしてしまうかもしれませんが、8/19までは片付けや整理整頓を心掛けましょう。また、今日は巳の日なので、弁財天様にお詣りしたり、財布を買い替えるには吉と言われています。弁財天様は芸術や芸能の神様ですから、自分の才能を開花させるきっかけの日にすると良いとも言われています。暑い夏が続きますし、沖縄近くで迷走する大型台風6号の動きも気になります。
それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。