昨夜の4指数はそろって下落、今夜発表されるCPI(消費者物価指数)を前に、買い控えムードが広がり、大手ハイテク系の株を中心に売りが優勢となりました。セクター別騰落率では、エネルギー(Energy)が△1.23%と伸びました。
米国債券市場が注目する長期の米インフレ期待指標が、9年ぶりの水準に向かって上昇しました。FRB(連邦準備制度理事会)は今後も引き続き物価上昇圧力と格闘せざるを得ないとの懸念がある一方で、BofA(バンクオブアメリカ)の金利戦略責任者マーク・カバナ氏は米国債利回りは時間の経過とともに低下する見通しであり、FRBは利下げにシフトしているとの発言もありました。
8/9に公表された中華人民共和国の7月のCPI(消費者物価指数)は前年同月比0.3%下落となり、2年5カ月ぶりの低下となりました。世界の工場のCPI低下は米国市場の投資家心理を悪化させています。
バイデン大統領は一部の中華人民共和国企業(半導体、量子コンピューター、人工知能AI)に対する米国からの投資を制限する大統領令に署名しました。
MBA30年住宅ローン利率は7.09%と、再び7%台を超えてきました。単純計算でありますけど、1.079の30乗は7.8なので、借入金を30年間返済しないで放置すると元利で7.8倍に膨れ上がることを意味します。こんな状況ですから、申請件数指数がマイナスで推移するはずだと思います。
引け後に発表されたDIS(ウォルトディズニー)は第3四半期の収益は未達でしたが、1株あたりの利益は予想を超えてました。動画配信契約者数の伸びがさえないようです。株価は$87.49(▼0.73%)で引けましたが、アフターマーケットでは現在$91台(△4%)と上昇しています。
原油先物は$84.23(△1.58%)と急騰したことで、エネルギー関連株の上昇につながりました。10年債利回りは4.012%(▼0.35%)に低下、ドル円は143円台後半まで円安が進んでいます。金も銀も売られました。
自分のポートフォリオは▼0.78%でした。
8/10の経済指標発表は以下の通りで、CPI(消費者物価指数)に注目が集まるでしょう。7月のCPIは前年同月比の上昇率が△3.3%と、6月の△3.0%から伸びが加速すると見込まれているのが気になるところです。エネルギー・食品を除くコア指数は6月とほぼ同じ4.7%と予想されています。
決算発表予定は以下の通りです。肥満薬で成功したNVOの株価はすでに上昇していますが、どうなるでしょうか。アリババの決算も予定されています。
すでに日本の各地に外国人観光客が溢れていますが、中華人民共和国の共産党政府は8/10に訪日団体旅行を解禁すると外務省に文書で伝達したそうです。すでに外国人観光客が日本の文化と異なる言動をしてトラブルに発展した例が多く発生しており、さらに増えるのではないかとの心配もありますが、経済効果は大きいのではないかと期待します。
米国政府は9日、政府システムなどに対するサイバー攻撃への対応策として、人工知能(AI)を利用しセキュリティ上の欠陥を特定かつ修正する技術の創出に向けた競技会を開催すると発表しました。競技会は2年間にわたり行われ、$2,000万(約28.6億円)の賞金が支払われるそうです。米国防総省のDARPA(国防高等研究計画局)が主導し、アルファベット傘下のグーグルやマイクロソフト、新興企業米オープンAIなど、米ハイテク企業が協力するとのことです。ハッカー側もAIを使っていると容易に想像できますので、好ましい競技会だと思います。日本のデジタル庁はマイナンバーカード問題でいっぱいでしょうし、防衛庁は防衛予算が少ないので、まずは大地震に耐えられない設計の自衛隊施設の耐震補強が先決というところでしょうか。
今日は一粒万倍日です。将来に向けた良い種をまきながら、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。