昨夜は4指数そろって下落となりました。引け前に7月のFOMC議事要旨が公表され、大半のメンバーが依然としてインフレ率の上振れリスクを認識していた一方で、利上げを望んでいないのはわずか数人だったことが示されました。FOMCが9月以降に利上げを再開する可能性が高まり、株価は下落しました。セクター別騰落率では、わずかながらも上昇したのは公益事業(Utilities)だけで、逆に最も値を下げたのは一般消費材(Consumer Cyclical)でした。
7月の建築許可件数は予想を下回ったものの6月よりも増加、住宅着工件数も6月より上回って市場予想をも上回りました。7月の鉱工業生産は、前年比はマイナスだったものの6月に比べて上回りました。エアコンが好調だったようです。設備稼働率も上昇、製造業生産も上昇、そして活気が高まって原油在庫量は大幅に減っていました。これらのデータは経済の勢いが良いことを示しており、市場が開始した時点でDow30の株価は伸びました。しかしながら、インフレ率の加速がさらに進むようなFRBが嫌うデータでもあります。引け前には前述したようなFOMC議事要旨が公開され、株価は下がってしまいました。
TCEHY(テンセント:中華人民共和国の通信サービス)は売上も利益も期待外れとなり、中華人民共和国経済の混乱の高まりと消費者心理の低迷が現れていました。
TJXカンパニー(アパレル・ホームファッション・アクセサリー)は売上も利益も伸ばして株価は△4.13%上昇しました。
TGT(ターゲットコーポレーション:ディスカウントストア)は売上は予想を下回ったものの利益が予想を超えたため、株価は△2.96%と急騰しました。
CSCO(シスコシステムズ)の株価は▼0.73%でしたが、引け後に増収増益の決算発表したため、アフターマーケットで△2.59%と上昇しています。
SNPS(シノプシス:ソフトウェア&インフラ)の株価は▼1.95%でしたが、引け後に増収増益の決算発表したため、アフターマーケットで△2.29%と上昇しています。
原油先物は$79.27(▼2.1237%)と大きく下落して$80台を割り込みました。10年債利回りは4.258%(△0.88%)に上昇して金利高が止まりません。ドル円は日米の金利差が広がったことで円安方向に動いて146円台に突入して取引が続いています。バンクオブアメリカは、日銀介入までに150円まで下落する可能性があると指摘しています。金先物、銀先物も売られました。
自分のポートフォリオは▼0.84%でした。1日前から50日移動平均を下回った状態が続いています。
8/17の経済指標発表は以下の通りです。
決算発表予定(時価総額$300億)は以下の通りです。大手スーパーのウォルマートは注目されるでしょう。
米国の株価は、高いインフレ率を抑えようとするFRBの金利政策に振り回されていますね。FOMC会合直後の政策金利発表、30分後の議長記者会見における質疑応答内容で変動するのはやむをえませんが、3週間も経過してから公開される議事要旨で、株価は大きく変動する傾向にあります。正直なところ、7月の会合の議事要旨について、自分はあまり注目していませんでした。AI(人工知能)で議事録が早く作成され、議長記者会見で公表されるようになればいいのになと思った次第です。
今日は一粒万倍日です。将来に向けた良い種まきをするのが吉です。今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。