主要4指数そろって下落、8/15から3日連続した下落、特にハイテク株の比率が高いNASDAQは1%を超える大幅安が3日間続く結果となりました。FRB(米国連邦準備制度理事会)の金利方針に対する懸念がマーケットに戻ってきました。7月のFOMC(米国連邦公開市場委員会)の議事要旨が8/16に発表されて、引き続きインフレ抑制に注力しており、9月の追加利上げの可能性も排除しないことが示唆されたことを受け、8/16の株価下落にとどまらず、8/17も株価は下落しました。
セクター別騰落率では、株価上昇したのはエネルギー(Energy)だけで、最も下落したのは一般消費材(Consumer Cyclical)で、工業(Industrials)、先端技術(Technology)も1%を超える下落となりました。
今週の失業保険申請件数は23.9万人で、予想の24万人よりも減っており、先週よりも1.1万人も減っており、労働市場の逼迫が強まったデータが示されました。フィラデルフィア連銀による製造業景気指数は予想外にも大幅なプラスに転じるなど、どちらも経済的には良いニュースですが、FRBによる金利方針に対する懸念を後押しするデータでしたので、株安につながってしまいました。
WMT(ウォルマート)は四半期収益報告が市場予想を上回りましたが、利益確定の売りが広がり、株価は下落しました。
AMAT(アプライドマテリアルズ:半導体・ディスプレイ・ソフトウェアなど)は、株価の終値は▼0.48%でしたが、引け後に好決算を発表したことで、アフターマーケットでは△2.11%と上昇しています。
ROST(ロスストアズ:アパレル小売)は株価の終値は▼1.88%でしたが、引け後に好決算を発表したことで、アフターマーケットでは△6.14%と高騰しています。
原油先物は$80.11(△0.92%)と、再度80ドル台まで値上がりしました。
10年債利回りは4.308%(△1.17%)まで上昇しました。債券は、満期まで保有すれば米国や企業が元本保証する安全資産と言われています。新規に発行される債券の利回りが上昇を続けていることで、既に発行された低利回りの債券から買い替える動きが活発化しています。債券市場全体では既発行債券の売買取引が多いため、債券市場全体の下落につながっています。債券利回りの上昇は米国だけでなく西側諸国全体的な動きとなっています。
ドル円は145円台後半で取引が続いています。
金先物と銀先物は大きな値動きはありませんでした。
私の米ドル建てのポートフォリオは▼0.88%でした。QQQの下落傾向が強いので、200日移動平均あたりに指値を入れてスポット投資をしようかなと思っています。
8/18の経済指標発表は以下の通りです。
時価総額$300億以上の企業の決算発表予定は以下の通りです。
中華人民共和国の共産党政府は、人民元の急激な変動を防ぐため、国有銀行に対し外国為替市場への介入を強化するよう指示したようです。欧米では、外国為替市場に政府が介入ぜすに市場に任せることを原則としていますが、何故か日本も為替強制介入や口先介入をしますので、とても批判する立場ではありませんね。
8月の夏枯れはいつまで続くのでしょうか。企業決算もほぼ一巡しましたし、今月はFOMCは開催されません。カンザスシティー地区連銀がワイオミング州ジャクソンホールで8/25に開催する毎年恒例の経済シンポジウム(通称:ジャクソンホール会議)で、FRBのパウエル議長が経済見通しについて講演することが決まりました。まだ1週間先ですけど、現地時間AM10:25(日本時間23:05)です。株価好転のきっかけになればいいなとも思いますが、一連の経済指標発表では良い経済ニュースが続いているので、タカ派発言で株価撃沈の可能性もありますので、指値を入れておくチャンスかもしれません。
それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。