昨夜の3指数の動きはまちまちでした。終値はDow30がじりじりと下がり、NASDAQは一時マイナスとなる場面もありましたが、終値はわずかに上昇、S&P500の終値はわずかに下がりました。セクター別騰落率では、最も上昇したのは先端技術(Technology)ですが△0.36%と小動き、最も下げたのはヘルスケア(Healthcare)で▼1.1%で、続いて公益事業(Utilities)が▼1.1%でした。
7月のコアPCE物価指数は6月比で0.2%上昇し、市場予想通りでした。2カ月間の伸びとしては2020年終盤以来の最小でした。また、7月の個人消費支出価格指数も前年比4.2%と市場予想通りでした。これらの数字は、米国経済はリセッション(景気後退)を回避できるとの期待を高める格好となったようです。今週の失業保険件数は先週よりも増える予想の中、実際には減っていました。7月の個人所得の伸びは、前月比△0.2%(予想△0.3%、前回△0.3%)と緩和していましたが、個人支出の伸びは前月比△0.8%(予想△0.7%、前回△0.6%)と前回および市場予想を上回る動きでした。
アトランタ連銀のボスティック総裁は、金利をさらに引き上げる必要はないと考えているが、インフレ率は依然として高すぎるため、金利を高い水準に維持すべきだと述べました。
モルガン・スタンレーのアナリストは、「マグニフィセント・セブン*」株の上昇が追い風となり、S&P500指数は今年さらに11%上昇する可能性があると予想しました。
*Apple, Microsoft, Alphabet, Amazon, Nvidia, Tesla, Metaの7社
米宅配大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は、パイロット167人に希望退職パッケージを提示しています。航空貨物量の低迷が背景にあるようです。
中華人民共和国の不動産開発大手、碧桂園の債権者グループが人民元建て債のデフォルト(債務不履行)宣言を求めています。同社は窮地に立っており、恒大集団の窮地とともに中華人民共和国の金融市場全体を揺るがしかねない状況となっています。これまで同国の開発業者のドル債の価値は87%消失しており、2年間で53社が倒産に追い込まれています。
原油先物は$83.54まで大幅に上昇(△2.34%)しました。10年債利回りは4.093%まで低下、ドル円は円高方向に動いて現在は145円台半ばで取引が続いています。
自分の米ドル建ポートフォリオの終値は、前日終値と同じ±0.00%でした。
8月の市場が終わりましたので、1か月間のマップとセクター別騰落率を掲載します。結果論ですけど、エネルギーセクターが最も伸びていました。
年初来のマップとセクター別騰落率です。年初来でみると、公益事業と不動産を除いて伸びていることがわかります。
9/1の経済指標発表は以下の通りで、雇用統計に注目が集まるでしょう。9/4は米国の祝日です。明日のブログはお休みさせていただきますので、9/5の経済指標発表も掲載しました。
福島第一原子力発電所で溜まりに溜まっていた処理水放出により、感情的になって迷惑行為をしている隣国からだけでなく、日本国内の政治家、学者という立場で公然と反対する輩がいます。また、深い知識がない有名人が異を唱えているのも問題だと思います。こんな時には、税金が投入されている日本学術会議が安全安心のお墨付きを与えるのが好ましいと思いますけど全く行動をしていないようです。ほとんどが文系学者の名誉職で構成されているようなので、科学的根拠のお墨付きを出すのは難しいのでしょうね。とはいえ、安全性を第三者機関であるIAEAが認めているのに、東日本大震災と原発事故で甚大な被害を受けた福島県をはじめとする東北地方の方々を風評被害でさらに苦しめる行動は、日本人として許せない気持ちです。あまりにひどい状況なので、急遽9/2-3には福島県いわき市にまで出かけて、福島県産の美味しい魚介類を食べてくることにしました。少しでも支援になればという思いです。このため、明日朝のブログはお休みさせていただくことにしました。また、9月4日は米国は労働者の日(Labor Day)でマーケットはお休みです。
それではみなさま、今日一日ならびに週末を明るく元気に笑顔で過ごしましょう。