昨夜は主要3指数はそろってマイナス、S&P500は▼0.57%でした。NASDAQは1%を超える下落でした。Dow30の下落はわずかで、中小企業指標のRUSSELL2000の下落もわずかでした。セクター別騰落率では、エネルギー(Energy)が△1.76%と躍進、先端技術(Technology)が▼1.63%と冴えませんでした。
全米独立企業連盟(NFIB)が発表した8月のNFIB中小企業楽観指数は、予想以上に前月を下回りました。低下は4カ月ぶりです。これは、米国の個人労働人口の約50%を占める中小企業の健全性を示すものです。また、明日発表される消費者物価指数のアナリスト予想が8月の原油価格上昇を受けてインフレ率アップの方向でした。FRBによるさらなる利上げの可能性が高まり、先端技術系に利益確定の売りが多く出ました。
アップルは新製品iPhone15の発表を行いました。充電ケーブルがUSB-Cという統一規格になったこと、カメラ性能の向上(英語表現ではbetter)、上位機種のProの外装をステンレスからチタン合金になって軽量化され、高性能A16 Bionicチップが搭載され、そして価格の上昇が主な内容でした。Apple WatchとiOSの新バージョン17も公開されました。全体的に投資家を驚嘆させるような内容ではなかったようで、株価終値は▼1.76%でした。
下院議長のマッカーシー議長は、バイデン大統領に対する正式な弾劾調査を開始したと発表しました。2024年に予定されている大統領選に向けて、共和党が不正行為の証拠を発掘する取り組みを強化するそうです。
米国では、家賃の値上げと大幅な物価上昇が引退した老人を直撃して、ホームレスに陥る人が増えて社会問題化しています。ペンシルベニア大学社会政策教授でホームレスと住宅問題の専門家であるデニス・カルヘイン氏は、「高齢者のホームレスが発生しているという事実は、大恐慌以来見られなかったものだ」と語りました。
OPEC(石油輸出国機構)が9/12に公表した月報によると、世界の石油市場は10-12月期に日量300万バレル超の供給不足に直面する見通しとなり、サウジアラビアの自主減産延長により、過去10年余りで最大の供給不足となる可能性があるようです。これが米国だけでなく全世界のインフレ率を向上させる懸念となっています。サウジアラビアは独自の政策で原油価格を上昇させて、大きな利益を上げる目論みです。
英国石油大手BP社のバーナードルーニーCEOが、同僚との過去の人間関係を理由に突然辞任しました。複雑な背景があるようですが、関係者は驚いています。
原油先物は$88.93(△1.87%)上昇、10年債利回りは4.264%と▼0.56%低下、ドル円はやや円安方向に流れて現在は147円台前半で取引が続いています。金先物と銀先物も売りが先行して価格が下がりました。
自分のポートフォリオは▼0.74%と主要3指数通りの結果でした。
今夜の経済指標発表は以下の通りで、インフレの指標である8月のCPI(消費者物価指数)がマーケット開始1時間前に発表されます。
今後の日本を発展させるためには、少子化対策が重要なことは誰もが思う課題だと思いますが、その方法については温度差があります。私が驚いたのは、経団連の十倉会長が少子化対策の財源に「消費税増税も有力な選択肢」やむを得ないと発言したことです。これに対して松野官房長官は、消費税増税には「当面触れず、方針に変わりない」と火消しをしていますが、財務省の増税ありきの考えが政府だけでなく経団連まで浸透してしまいました。その批評は政治経済系のYoutuberにお任せしますが、盛り上がるでしょうね。
それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。