昨夜はFOMCの結果を受けて、主要3指数はそろって下落しました。中小企業指標のRUSSELL2000も下落しました。セクター別騰落率は以下の通りで、通信サービス(Communication Services)が2%を超える下落になったほか、先端技術(Technology)と一般消費材(Consumer Cyclical)も1%を超える下落となりました。
2日間にわたりFOMC(米国連邦公開市場委員会)が開催され、政策金利は5.50%据え置き、年内にもう一度利上げする可能性を示唆するという市場予想通りの結果でした。ところが、市場予想よりも力強い経済成長の指標が示されていること、ならびに原油高騰や高いガソリン代を要因とする物価上昇の可能性を踏まえ、高金利状態が予想よりも長期化することが示されました。FRB(米国連邦準備制度理事会)によると、2023年の経済成長率は6月時点で1.0%予想でしたが上方修正されて2.1%、2024年には1.5%まで若干鈍化し、2025年には1.8%に再加速すると予想しました。経済成長が力強過ぎて株価が下落するという状態が来年以降も長く続きそうなのは、投資家も嫌うでしょう。
IBMの株価が△2.26%と上昇して2022年12月以来の高値を記録しました。AMGN(アムジェン)も株価が「Cup with Handle」基準の買いポイント$268.24から抜け出しました。CART(メイプルベア:インスタカートの親会社)の株価は5%以上下落しました。
iPhone15の需要が昨年のiPhone14発表時よりも少ないとのアナリストの報告を受け、AAPL(アップル)の株価は▼2.0%まで下落しました。
キャシー・ウッド氏が率いるアーク・インベストメントは、TSLA(テスラ)株とNVDA(エヌビディア)株を合わせて約$3000万相当を売却したようです。終値はTSLA▼1.47%、NVDA▼2.94%でした。
Google Mapのカーナビゲーション機指示に従って、崩落した橋から車が落下して死亡した男性の遺族が、崩落について知らされていたにもかかわらず地図を更新しなかったとしてグーグルの過失に関する訴訟を起こしました。GOOGL(グーグル)の終値は▼3.17%でした。
F(フォード)は二次ストライキを回避しましたが、GM(ゼネラルモーターズ)とUAW(全米自動車労組)の労使交渉は難航、合意までは程遠いようです。賃上げは労働者の生活を向上させますが、投資家からはインフレを加速する要因と警戒されています。
原油先物の上昇は一段落しました。10年債利回りもやや低下、ドル円は148円を超えて円安となっています。
自分のポートフォリオは▼1.12%でした。入れていたQQQの指値は微妙に刺さらず、持株数を増やすことはできませんでした。
9/21の経済指標発表は以下の通りです。
BofA(バンクオブアメリカ)のCFO(最高財務責任者)は、個人消費が堅調であることから、米国がリセッション(景気後退)に陥る見込みは薄くなると、これまでのリセッション見通しを撤回しました。FRBの高金利政策は今しばらく続き、その間は株価の上昇を望むのは難しいかもしれませんが、景気後退の可能性が少ないという見通しは、米国株に長期投資をする者にとってうれしい見通しです。
それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。