昨夜の主要3指数はそろって反発からスタートしたものの続かず、終値はいずれもマイナスで取引が終了しました。自動車業界とハリウッドのストライキが解決しないことが人件費上昇の懸念になることも投資家心理を悪化させています。
セクター別騰落率では1%を超える動きをみせたセクターはありませんでしたが、不動産(Real Estate)と金融(Financial)の下落率が他に比べると少し高かったです。
9月のサービス業購買部協会景気指数は50.2で、市場予想よりも低い数値となりました。50を割り込むと不景気ですから、ぎりぎり踏みとどまった数値と言えそうです。
FOMC(米連邦公開市場委員会)が政策金利を来年に入っても高水準に維持する公算が大きいことを示唆したのを受け、債券トレーダーらは米国債利回りの上昇が続くとの見方を強めています。高利回りの新規発行債券が続くと、既発行の低利回り債券が売られますので、債券市場全体として低迷が続きそうです。
ボストン連銀のコリンズ総裁(中立派、投票権なし)は、米金融当局が2%のインフレ目標を達成するためには、さらなる利上げもあり得るとし、従来の想定以上に高金利を長く維持する必要があるかもしれないとの認識を示しました。
サンフランシスコ連銀のデーリー総裁(中立派、投票権なし)は、インフレとの闘いで勝利を宣言する用意はまだできていないとの考えを示し、米金融当局は引き続き「可能な限り優しく」物価上昇圧力を抑制することに注力していると語りました。
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁(タカ派、投票権あり)は、個人消費はFRB(連邦準備理事会)による急速な利上げで失速するとの予想が出ていたが、こうした見方は覆され続けていると述べた。
FRB(米国連邦準備制度理事会)のボウマン理事(中立派、投票権あり)は、複数回の追加利上げが望ましいと考えているようです。中立派と見られていましたが、インフレ鎮圧に向けた金融引き締めでは、他の当局者より積極的な姿勢でいることが示唆されました。
ゴールドマンサックスは、過去10年間にわたる少なくとも1億6300万件の取引について、不正確または不完全な取引データをSEC(米証券取引委員会)に送付していたことを巡り、600万ドル(約8億9000万円)を支払うことに同意しました。
TSLA(テスラ)株の下落が続き、昨夜も終値は▼4.23%でした。その原因は中華人民共和国にあるようです。キャシーウッド氏もS&P500よりもTSLA株が厳しいため、TSLA株を17万株を売却しました。
原油先物は$90.34(△0.79%)上昇、10年債利回りは4.438%(▼0.94%)とわずかに下落、ドル円は日銀の超低金利政策の持続を受けて円安が進み148円台前半に達しています。金と銀もやや買われました。
自分の米ドル建ポートフォリオは▼0.15%でした。VOOは若干下がったものの指値は刺さらずに終わりました。
週末なので、1週間のMAPを示します。FOMCが高金利政策をかなり長く続ける方針を公表したので、近く金利が下がるという楽観的な投資家心理が悪化した1週間でした。
そしてすべてのセクターにおいて下がりました。
週明け9/25の経済指標発表は以下の通りです。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁の談話は、前述した内容と変わらないと予想しています。
米国は高金利、日本は超低金利がしばらく続きそうな展開で今週は株安となってしました。とはいえ、いずれは米国は金利を下げるでしょうし、日本も物価と賃金の上昇が確認できれば金利を上げる方向に舵を切ると思います。そうなれば為替が今よりも円高方向に動くと思いますが、円安が続くのではないかとの見方もあるようです。教科書通り、理屈通りに動かないのが経済なのですから、将来を予想するのは難しいですね。
今日は秋分の日、お彼岸の中日で一粒万倍日でもあります。ご先祖様を敬う行動は金運上昇につながると言われていますので、お墓参りは吉だそうです。それでは皆様、良い週末を明るく元気に笑顔でお過ごしください。