Financial Independence, Retire Early
Muroi Universal Research and Operating of Investment
米国株投資

【20231007】Investment Last Night

主要3指数は力強く反発しました。予想外にも雇用状況が良かったことを受け、米国経済の予想以上の強さでリセッション懸念の払拭が確実と投資家が判断したのでしょうか、株式市場は大きく反発しました。雇用統計発表前に、雇用統計で株価が下落してVIX(恐怖指数)が高騰すると見込んだ大口のオプション買いがあった模様です。プロのトレーダーでさえも思惑通りにいかなかったようです。

セクター別騰落率では、先端技術(Technology)が△2.02%と最も伸びたほか、6セクターが1%を超える上昇でした。一方で、生活必需品(Consumer Defensive)だけは▼0.41%と下がってしまいました。

9月の非農業部門雇用者数が33.6万人で、アナリスト予想の17万人の2倍近くで8月も18.7万人→22.7万人と大幅に上方修正されました。9月の失業率は前月と同じ3.8%で、平均時給は緩やかなペースでの伸びにとどまりました。FOMC(米国連邦公開市場委員会)は過去19カ月間に5ポイント余り政策金利を引き上げてきましたが、再び金利を引き上げるかどうか判断している中でこの予想外な良好な雇用状況です。9月のFOMCでは政策決定者19名のうち12名が年内再利影を支持する意向を示していたこともあり、今回の雇用統計発表後に、アナリストが見込む年内利上げ確率は48%から56%に上昇しました。

サマーズ元米財務長官は、9月の米雇用統計について「素晴らしいニュースだ」と評価しましたが、FRB(米国連邦準備制度理事会)による利上げが以前のようには効果を発揮していないことも示唆しているのではないかと指摘し、米国経済のハードランディングのリスクを押し上げると警戒感を示しました。

UAW(全米自動車労組)は交渉進展を理由に、当面は追加ストライキは見送るとしました。電気自動車では部品数が少なく自動車産業の雇用が減少すると予想される中で、GM(ゼネラルモーターズ)はバッテリー工場を雇用先に含めるとしたことで勝利宣言しています。

驚くほど好調な雇用により新規発行債券利回りが上昇し、市場に多く出回っている既発行の低利回り債券の下落が止まりません。債券強気派として知られるHSBCホールディングスのスティーブン・メージャー氏によると「米景気が依然堅調で、かつ投資家のリセッション(景気後退)予想を踏まえ長期債利回りが短期債利回りよりも相対的に低いというタイミングで、債券の発行は増加している。これを理由に、投資家は債券を保有するためにより高い見返りを要求している」と語りました。米国の債務膨張と供給急増に対する投資家の悲観的な反応を自身が過小評価していたためと分析しています。逆イールドになっているにもかかわらず、リセッションが起きていないのは「供給が問題だった」ということを意味していたとも続けました。

VZ(ベライゾン:通信サービス)は雇用統計をきっかけにさらなる高金利政策となる予想を受けて株価は▼3.05%も下げました。同社の負債は現在$1,820億に達しており、借入コストが悪化する可能性を投資家が嫌ったようです。

T(AT&T:通信サービス)は、DirecTVの70%の所有権を売却する検討を始めたという報道を受けて株価は▼2.56%も下げました。とはいえ、DirecTVの代表者はそのようなことは承知してないと述べているようです。

昨日のブログでも述べましたが、ウォルマートは減量薬の増加傾向が、消費者が食料品や糖類を含む清涼飲料水購入量を減らしているとし、前日にはKO(コカ・コーラ)やPEP(ペプシコ)の株が下落しましたが、小売のWMT(ウォルマート)が▼1.68%、COST(コストコ)▼2.10%と昨夜も引き続き株価が下落しました。米国人の食料品と清涼飲料水は、肥満の方による大量消費に支えられていたということなのでしょうか。

原油先物は$82.82(△0.62%)とわずかに反発しました。10年債利回りは4.784%(△1.42%)と上昇、ドル円はやや円安方向に推移し149円台前半となりました。

自分の米ドル建ポートフォリオは△1.37%と最近みられない強い上昇でした。指値を入れていましたが、見事に裏切られました。プロのトレーダーのようなオプション買いはいたしておりませんので、持株数を増やせなかっただけで、まったく損をしていません。

週末なので、1週間のヒートマップとセクター別騰落率を示します。雇用統計を受けた昨夜の比較的大きな上昇が、1週間の小動きをカバーした形となりました。

週明けの経済指標発表は以下の通りで、重要性が高いものはありません。

強い雇用状況が示されたので、FOMCによる年内利上げが濃厚となりました。雇用統計を受けてすぐ10/31-11/1に利上げされるのか、10月と11月の雇用統計を見てから12/12-13に利上げするのか、毎月の失業保険申請件数やADPやJOLTの指標を見て推定していくことになるのでしょう。日本の株式は月曜日に休場ですから、米国株の上昇は日本株に投資されている方にとっても安心な週末を過ごせると思われたかもしれません。

今朝はだいぶ涼しくなりました。ブログを書いている時、昨日まで半袖短パン姿で5か月近くも続きましたが、長袖にロングパンツに変わりました。感染症も流行っていますので、風邪をひいて免疫力が弱らないように努めたいものです。

それでは良い週末を明るく元気に笑顔で過ごしましょう。











ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
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