巨大企業の決算発表がある今週のスタートは、主要3指数はそろって急騰しました。イスラエルとハマスの紛争に関しては、米国をはじめとする各国が本格的な戦争になるのを阻止する取り組みを始めていることが投資家らに評価され、今後発表される企業収益に期待に目が移って株を購入したようです。
セクター別騰落率では、AMZN(アマゾン)の△2.13%、SBUX(スターバックス)△2.37%、HD(ホームデポ)△1.85%にけん引された一般消費材(Consumer Cyclical)を筆頭に、全セクターが上昇しました。
10月のニューヨーク州製造業業況指数はマイナス4.6と、前月のプラス1.9から低下しました。市場予想はマイナス7.0でした。数値がマイナスになりましたので、ニューヨークの製造業が縮小していることを示していますが、フィラデルフィア連銀製造業景気指数やISM製造業購買担当者景気指数に先んじて発表されるため速報性が高いものの、ボラティリティが高い傾向があることには注意が必要です。
フィラデルフィア連銀のハーカー総裁(タカ派、投票権あり)は、金利上昇により借入コストが上昇して在庫が制限されて住宅価格が上昇し、初めての住宅購入者にとって困難になっっていると述べました。投票権を持つタカ派の発言には注目されますが、経済指標の急激な変化がない限り、FRBは基準金利を据え置くことができると主張した先週の発言を繰り返すにとどまりました。
SCHW(チャールズシュワブ銀行)は、金利が高止まりしているにもかかわらず、顧客が銀行から資金を高利回りの商品に移すという問題は軽減され始めているようです。株価は売上がアナリスト予想を下回ったことで序盤は下落したものの、終値は△4.66%と高騰しました。同社CEOは「8月の一時的な上昇と長期金利の上昇にもかかわらず、現金再調整活動は四半期中にさらに減速した」と述べました。
MRNA(モデルナ)は新型コロナワクチンの需要懸念で株価は▼6.47%と低迷しました。
原油先物は$86.87(▼0.94%)とやや下落、10年債利回りは4.712%(△1.79%)でした。ドル円はほとんど動かず149円台半ばで取引が続いています。イスラエルとハマスの紛争で上昇した金は、早くも下落しました。
自分の米ドル建てポートフォリオは△1.08%でした。QQQ(NASDAQ追随ETF)は50日移動平均を超えてきました。イスラエルとハマスの紛争による株価暴落をネット上で叫んでいた方がおられましたので、昨夜の株価の成り行きを少し気にしていましたがまずは一安心です。紛争はまだ終わっていないので、だいぶ下に入れている指値はそのまま残して、暴落時には拾えるようにしておきます。
10/17の経済指標発表予定は以下の通りです。小売の売上高だけでなく、FRBメンバーの談話もあります。
決算発表は以下の通り、大企業の決算発表が昼間に行われるので、その内容によって株式市場が大きく動く可能性がありそうです。
トップパフォーマンスを誇るヘッジファンド「ユニオン・バンケア・プリヴィー」のファンドマネージャーのズハイル・カーン氏が「日本の悪いガバナンス株(統治・支配・管理が悪い企業の株)を空売りすべき時が来た」と言っています。今年、日本の株が世界最高の利益を上げた理由の一つとして企業の改革努力がもてはやされてきたが、日本企業の最大25%はコーポレートガバナンスを積極的に改善しているものの、約30%は消極的としています。日立製作所とソニーグループは、不採算事業部門から撤退して変革した企業として、優れたガバナンスを備えた企業の例として名前が上がりましたが、空売りの対象になる悪いガバナンス企業名の公表はされませんでした。良いガバナンス企業と悪いガバナンス企業の間のギャップはますます広がっているそうです。日本の個別株投資をされている方は、コーポレートガバナンスについて改めて調査しておくのが良いと思います。
1昨日は山地で降雪があるなど、秋を通り越して冬が来た感じです。我が家のエアコンも10月上旬まで稼働させましたので、冬の暖房時にカビ臭がしないように内部のクロスフローファンを洗浄をして備えました。ウタマロクリーナーを使ったので、少しグリーンフローラルの香りがします。ちなみに、お掃除機能付きエアコンは、フィルダーのホコリしか掃除しないので、エアコン臭の原因となるカビ退治には無効ということを覚えておきましょう。
それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。