昨夜の主要3指数は小動きにとどまり、Dow30は△0.04%、NASDAQは▼0.25%とまちまちな動きでした。S&P500は前日終値とほとんど変わりませんでしたが、中小企業指標のRUSSELL2000は△1.12%と買われました。
セクター別騰落率では、素材(Basic Materials)が最も上昇し、エネルギー(Energy)も上昇していたのに対して、先端技術(Technology)は下落となりました。
9月の小売売上高(季節調整済み)は前月比△0.7%(予想△0.3%)でした。自動車購入やレストラン・バーでの消費が増えたことが押し上げ要因となった。8月分は△0.6%から△0.8%へ改訂されました。自動車が△1.0%増加、ガソリンスタンドの売上高は△0.9%増で、自動車とガソリンスタンドを除く小売売上高は△0.6%でした。オンライン売上は△1.1%で8月の△0.4%よりも倍増、10月はアマゾンプライムデーが好調だったことからさらに伸びることが予想されています。経済的には良いものの、金融引締めの強化につながる材料として、株価には重しとなりました。
フィラデルフィア連銀のハーカー総裁(タカ派、投票権あり)は、米国の中小企業の多くがこれまでの引き締めへの対応に苦戦している中、FRB(米国連邦準備制度理事会)は追加利上げを検討すべきではないと述べました。これまで高金利に積極的かつ投票権を持つ同氏の発言は注目されます。
米リッチモンド連銀のバーキン総裁は17日、インフレを2%の目標に戻す上で、金利を据え置くことが可能か、あるいは追加利上げが必要か、政策当局者らには判断する「時間がある」との考えを示しました。
JNJ(ジョンソンエンドジョンソン)は2023年の売上高見通しを上方修正しました。7-9月(第3四半期)決算では、25年初めにジェネリック(後発医薬品)との競合が予想される乾癬(かんせん)治療薬「ステラーラ」など、一部の薬品が売上高予想を上回り、1株あたりの利益もアナリストの予想を超えましたが、株価終値は▼0.91%と伸びませんでした。
BAC(バンク・オブ・アメリカ)は第3・四半期決算が10年以上で最高だったと報告し、同行がFRBの利上げと不安定な市場の恩恵を受けており、純金利収入は△10%とアナリスト予想を上回りました。株価終値は△2.33%と伸びました。
軍需産業で知られるLMT(ロッキードマーチン)は1株利益、売上高とも予想を上回りました。通期においても従来の予想を維持し、1株利益の見通しは予想を上回りました。一方で、航空・戦闘機部門の売上高が5%の減収となり、予想も下回ったことが嫌気されている模様です。F-35戦闘機の需要は高まっているものの納入遅延に直面しているようです。増産に伴う品質問題が発生しているほか、部品不足が引き続き生産の非効率化を引き起こしているとの指摘も出ていて、予想以上の減収となっています。戦闘機を動かすソフトウェアが承認されるまで納入の遅れに直面するようです。株価終値は△0.16%でした。
GS(ゴールドマンサックス)は不動産投資の評価損が2四半期連続で利益を押し下げていたことなどで、株価終値は▼1.60%と下落しました。
米国政府は、中華人民共和国市場向けに特別に設計されたNVIDIA製の半導体チップの販売制限を含む多数の新たな規制を行い、米国の半導体関連株に暗雲を投げかけました。特にNVDA(エヌビディア)株価終値は▼4.68%と大きな下落につながりました。
原油先物価格は$87.16(△0.58%)と横ばいです。10/18にバイデン大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と対談するため、様子見です。10年債利回りは4.843%(△2.87%)まで上昇、ドル円は149円後半まで円安が進んでいます。
自分の米ドル建ポートフォリオは▼0.11%と前日とほとんど変わらずでした。
10/18の経済指標発表は以下の通りです。住宅関連のデータが示されます。
そして決算発表予定は以下の通りです。テスラ、ネットフリックスなどは引け後となります。
米国の下院議長選では、ジム・ジョーダン氏が第1回投票で及びませんでした。再投票と今後の道筋に不確実性が生じています。ジョーダン氏は共和党支持層のお気に入りであり、ドナルド・トランプ元大統領の同盟者でもあるが、共和党議員20人が同氏の支持を辞退したようです。
ロシアのプーチン大統領が中華人民共和国の北京で習近平主席と会談の動きがあります。レッドカーペットが敷かれて歓迎ムードの映像が報道されている一方で、空港に主席が出迎えなかったことで、いろいろな憶測がとんでいます。中華人民共和国がロシアに武器供与するのか否かは気になるところです。
今日は良い種をまくと将来には万倍になるという吉日です。明るく笑顔で元気に過ごしましょう。