昨夜の終値は、Dow30が下げ、NASDAQが上昇、S&P500はわずかな下げでした。売りから入って一旦は前日終値を超えて上昇したものの、再び下落に転じる動きでした。重要性が高い経済指標発表がなく、翌日引け後の巨大企業決算を控える中で、方向感に欠ける結果となりました。
セクター別騰落率では、最も伸びたのは通信サービス(Communication Services)で、最も下げたのはエネルギー(Energy)でした。
市場開始前に公表された9月のシカゴ連銀景気指数はプラスに転じました。材料が乏しい中でFRBの高金利政策を後押しする結果でしたので売りでスタートしましたが、短期米国債の入札結果が16年ぶりの高値から下回る利率になったことで株価上昇を後押ししました。
CDNS(ケイデンスデザインシステムズ:電子システム設計、集積回路設計)は第3四半期の決算を引け後に発表、利益と売上はアナリストの予想を上回りました。株価の終値は△0.54%ですが、アフターマーケットでは▼4.28%と大きく下げています。
GPU(グラフィックボード)市場を独占するNVDA(エヌビディア)は、アームホールディングスの技術を使用するCPU(中央演算装置)の設計を密かに開始していることが明らかになりました。AMD(アドバンスドマイクロ)もアームの技術を使ったPC用チップの製造も計画しているようで、長年にわたるINTC(インテル)の牙城に続くようになるようです。NVDAの株価終値は△3.84%と買われ、INTCは▼3.06%と売られました。AMDは▼1.77%でした。
米国の陸上輸送に使われる大型トラックや鉄道機関車のディーゼルエンジンの燃料は軽油ですが、クリーンディーゼルエンジンの燃料としてバイオ燃料が注目されています。その主要なものは大豆油です。バイオ燃料ブームで、大豆ミール(油を搾り取った後の粕)の輸出が過去最高になっています。大豆ミールは家畜の飼料としての需要がありますが、アルゼンチンの干ばつで南米産大豆ミールが減少していることも原因ですが、大豆油の用途が食用よりもバイオ燃料の方が多くなっているようです。
原油先物は$86.07(▼2.28%)下落、10年債利回りは一時5%を超えて上昇した後、下落して4.838%(▼1.75%)でした。ドル円は150円の壁を前に、149円後半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは▼0.00%と先週末終値と変化ありませんでした。幸いにも、市場が開けたときのVOOとQQQの下落で、今月初旬にセットしていた指値が刺さり、両方とも持株数を増やすことができました。年末に向けたラリーに期待したいところです。
10/24の経済指標発表は以下の通りです。10月のサービス業購買部協会景気指数のアナリスト予想は50を切った49.5ですが、どうなるでしょうか。
そして決算発表は以下の通りです。下表の右端にあるマークが月であればマーケットの引け後の発表ですので、個別株投資をされている方は、アフターマーケットの動きも把握しておくと良いかと思います。
中華人民共和国は、業界を超えた一連の逮捕や、アップル社の重要なパートナーであり同国最大の雇用主である台湾企業フォックスコン・テクノロジーグループに対する捜査により、外国企業の信頼性を再び揺るがしています。世界最大の広告会社WPP社の幹部1名と元従業員2名が拘束、WPP社は元幹部を解雇したようです。日本のアステラス製薬の幹部は正式にスパイ容疑で起訴されました。2019年8月に当時のトランプ大統領が米国企業に中華人民共和国からの撤退を要求し、米国のテック企業を中心に撤退が始まっています。日本企業でもこれまでNTTコミュニケーションズ、カルビー、Panasonic(液晶テレビ生産)、エスビー食品(カレールウ)、サントリー(青島ビールとの合併解消)、ホンダ(武漢工場建設取り止め)など、日本の大企業が撤退しています。しかしながら、経済同友会の新浪代表幹事(現サントリー社長、元ローソン社長)は「話せばわかる」と親中発言を繰り返しています。安全に日本にいる経営者と企業が儲けるために、社員を中華人民共和国に行かせるとは、逆らえない従業員やその家族の安全をどう考えているのか、私は疑問に思っています。海外駐在する社員は、本国に対する業務報告には駐在国の状況を伝えることも仕事の一部でしょうから。
ハマスは民間人の人質2人を解放したようですが、さらに50人と言われる人質の解放に向けた交渉は困難を極めているようです。イスラエルとハマスの紛争について、メディアの報じ方がハマス寄りだとの指摘もあります。テルアビブ空港乱射事件の主犯だった重信房子の娘の重信メイを、TBSがコメンテーターとして出演させてハマス寄りの発言したことで、イスラエル大使館が非難しています。
先週末、ブログをお休みさせていただき富山県の立山黒部アルペンルートに紅葉狩りに出かけたのですが、標高2300メートルの室堂平では吹雪に遭遇してしまいました。とはいえ、途中では紅葉を楽しむことができました。
それでは巨大企業の好決算を期待しながら、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。