主要3指数とRussell2000
10月最終日は、3指数終値はそろって小幅に上昇しました。FOMC発表前日で様子見ムードがある中、中小企業指標のRussell2000が△0.91%とS&P500の△0.65%よりも健闘していました。
セクター別騰落率
不動産(Real Estate)が最も伸びました。
経済指標発表 結果
第3四半期の雇用コスト指数は、予想外に伸びが加速しました。強い労働市場を背景に、インフレが米金融当局目標を上回って推移するとの懸念が高まる格好となっています。
8月の住宅価格指数は記録的な上昇、多くの住宅購入希望者にとって住宅購入が手が届かないものになってしまっています。
消費者信頼感指数は、インフレの影響もあって5か月ぶりの低水準まで下がりましたが、アナリスト予想よりは上でした。コンファレンス・ボードの首席エコノミストは「消費者は依然として物価全般、特に食料品とガソリンの価格上昇に気をとられている」、「消費者は政治情勢や金利上昇にも懸念を表明した。」と述べました。
10月のシカゴ購買部協会が発表する景気指数(シカゴPMI)は44.0で、アナリストは45.0と回復を予想しましたが、実際は9月の44.1よりも低下しました。これは、シカゴ地区(イリノイ州、アイオワ州、インディアナ州、ミシガン州、ウィスコンシン州)の製造業部門の景況感を示すもので、新規注文、在庫、雇用などについて購買担当者に調査し、その結果が毎月の最終営業日に発表されます。50を超える測定値ならば、製造業部門の景気拡大を示し、50を割り込むと景気後退を示す。シカゴPMIは米ISMの発表する製造業購買担当者景気指数の1営業日前に発表されるため、その有力な先行指標とされています。
OPEC各国の原油生産量の合計は前月よりも若干上回っていました。
主企業の決算発表結果
その他の主な経済ニュース
- ハマスは数日以内に多数の外国人捕虜を解放すると発表
- S&P500は2020年パンデミック以来最長の月次下落に
- Bitcoinの反発で、仮想通貨投資への関心が再燃
- 米国の石油生産量は日量1,300バレル超で過去最高を記録
- ロシア外在住のロシア人富裕層が、西側諸国の制裁を受けてロシアに帰国する流れに
- 日銀のYCC政策が投資家の不満を呼び、円売りが膨らんで151円台の円安へ
- LLYの株価は3年間で4倍になる
主要指数の動き
原油先物は$81.20(▼1.35%)と下落、10年債利回りは前日と変わらずでした。ドル円は151円台半ばで円安方向に推移しています。金先物と銀先物は売られました。投資家が仮想通貨投資に関心を示しているニュースを受け、今日からBTC-USDとBTC-JPYを追加しました。円安との相乗効果でBitcoinは伸びていますね。
自分の米ドル建ポートフォリオ △0.57%
特に何もしませんでした。先月上旬に入れたQQQの指値はまだ刺さらず生かしています。FOMC結果が出た後、指値の見直しをします。
10月のまとめ
政府閉鎖の懸念で9月に株価が下落していた公益事業(Utilities)が反発しましたが、それ以外は下落の1ヶ月でした。特に、TSLA▼20.18%は目立った下落となりました。
経済指標発表予定
FOMCの政策金利発表と記者会見が最も注目されるでしょう。
主企業の決算発表予定
あとがき
ドル円が151円台になりました。昨年の3月頃、米国株投資を始めようと思っているけど、為替が110円台から120円台に円安になったので、もう少しドルが下がるまで投資を見送りたいと言っていた方が何人もおられました。その後どうされているのかなと思い出してしまいました。投資を始めるのは「思い立った時」が正解なのかなと思った次第です。今日はトヨタやSONYの決算発表もあり、円安の追い風でどこまで好決算になるのか楽しみにしています。
今日から11月となり、今年もあと2ヶ月になりました。年末に向けた株価ラリーに期待している方は私を含めて多いと思いますが、FRBの政策金利よりも今後の経済見通し、いつまで高金利を継続するのか、そしてパウエル議長の記者会見がラリーの有無を決めそうな気がしています。