主要3指数とRussell2000
雇用統計の軟化によりさらなる金利上昇の可能性が減りそうと投資家が判断したため、主要3指数はそろって続伸、Russell2000は△2.09%と大きく続伸しました。
セクター別騰落率
原油価格下落に伴いエネルギー(Energy)は下がりましたが、それ以外はすべて上昇しました。最も伸びたのは不動産(Real Estate)でした。
経済指標発表 結果
10月の平均時給前月比は△0.2%(予想△0.3%)で、前回の△0.3%よりも下がり、平均時給の伸び率が緩和されていることが明らかになりました。
10月の非農業部門雇用者数は15万人(予想18万人、前月29.7万人←33.6万人から下方修正)と逼迫状況が続いていた雇用状況が軟化しました。
10月の失業率は3.9%(予想3.8%、前回3.8%)に上昇しました。不況の法則を引き起こす寸前と見られています。
10月のサービス業購買部協会景気指数は50.6(予想50.9、前月50.1)とアナリスト予想を下回ったものの9月よりは若干上昇していました。
10月の ISM非製造業購買担当者景気指数は51.8(予想53.0、9月53.6)と前回よりも下がりましたが50を下回ることはありませんでした。
元財務長官のサマーズ氏は、長期金利上昇の影響を疑問視しており、FRBの高金利政策が終わったと投資家が急いで宣言することに警告しました。
決算発表結果(時価総額$30B以上)
カナダのエンブリッジ石油が好決算、米国で稼働中の7つの施設を買収してRNG(再生可能天然ガス)分野の実力を強化しました。
主な経済ニュース
- バークレイズの元CEOダイヤモンド氏は、債券の高金利により企業信用の将来は最悪になると語る。
- 破綻したFTX仮想通貨取引所の元代表に有罪判決
- 米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁(タカ派、投票権あり)は、雇用の伸びが10月に減速したのはFRB(連邦準備制度理事会)にとって歓迎すべきニュースだが、わずか1カ月のデータに過剰反応して利上げをやめてしまうのは望ましくないと述べる。
- アトランタ連銀のボスティック総裁(中立派、投票権なし)は、金融当局はこの緩やかで着実な姿勢を続けるというのが、今の私の見通しだとして、インフレ率を政策当局の目標である2%まで低下させるのに、今の金融政策は十分に景気抑制的だと語る。
主要指数の動き
原油先物は$80.99(▼1.78%)まで下落、10年債利回りは4.558%(▼2.38%)に下落、ドル円は149円半ばまで円高になりました。
自分の米ドル建ポートフォリオ △1.00%
5日間連続の躍進、何もせず、ただただ見て笑っております。
今週の動き
5日間にわたる続伸で、緑が増えました。投資家の関心がよりディフェンシブで資金を生むセクターに移っているため、不動産セクターの高騰が目立ちました。
経済指標発表予定
重要性が高いものはありません。
決算発表予定(時価総額$30B以上)
週末に、バフェット氏が率いるバークシャーハサウェイの決算発表がなされます。
おわりに
企業の好決算とパウエル議長のハト派発言などにより、5日連続した上昇でS&P500は今週だけで△5.85%と躍進しました。長期投資はインデックス積立して放置するのが王道ですけど、株価の変動を見てしまうと、よりも気持ちが楽になっている自分があります。ブログには掲載していませんが、自分のポートフォリオの主幹である「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の円建月1回の定期積立が11/1で、10/27の底値ではなかったものの比較的安価で積立できたのはうれしいところです。
それでは皆様、良い週末を楽しく元気に笑顔で過ごしましょう。