S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とRussell2000
主要3指数はそろって大幅に上昇しました。中小企業指標Russell2000は△5.49%と大躍進しました。10月の消費者物価指数がアナリスト予想を下回り、インフレは大幅に鈍化しました。投資家らはFRBの利上げを完了したことを強く示すものとして歓迎しました(Bloomberg)。
セクター別騰落率
最も躍進したのは不動産(Real Estate)でした。マイナスとなったセクターはありませんでした。
経済指標発表 結果
- 10月の消費者物価指数がアナリスト予想を下回り、インフレ鈍化傾向が明らかに
- 10月の実質賃金は▼0.1%とやや低下。アナリスト予想通り
- リッチモンド連銀のバーキン総裁(中立派、投票権なし)は、インフレ鈍化でこの数カ月に「実質的な進展」が見られるとしながらも、2%の目標に向けた明確な軌道にあるとは確信していないと述べる。(Bloomberg)
- シカゴ連銀総裁のグールスビー総裁(ハト派、投票権あり)は、インフレ鈍化を歓迎するものの目標達成には長い道のりと警告(Bloomberg)
決算発表結果(時価総額$30B以上)
ホームデポの決算は利益・売上ともにアナリスト予想を上回り、株価は△5.40%と躍進しました(Investor’s Business Daily)
主な経済ニュース
- 米インフレ報告でFRBは「さらなる利上げ」に傾き続ける(Bloomberg)
- シタデルセキュリティーズの創設者ケン・グリフィン氏は、利下げが早すぎると連邦準備理事会の評判が傷つくリスクがあると述べた。(Bloomberg)
- キャシーウッド氏、米国のインフレ率は2024年にマイナスに転じると語る(Bloomberg)
- 米国政府機関閉鎖の脅威によりIPO市場が低迷中(Bloomberg)
- マイク・ジョンソン下院議長が暫定資金計画に対する幅広い民主党の支持を獲得したため、11月18日に米国政府機関が閉鎖される可能性が低下。(Bloomberg)
- マイケル・バーリー氏の投資会社はS&P500指数とナスダック100指数に対する賭けを終了しました。(Bloomberg)
- ロサンゼルスの高速道路、火災後再開まで3~5週間かかる(Bloomberg)
- イスラエル、ハマスに対する技術的優位で戦場を支配(WSJ)
- 米政府、ハマスによるシファ病院軍事利用の証拠を入手。ハマスの行為は「戦争犯罪」に該当(Reuters)
- 中華人民共和国は、住宅市場支援に1370億ドルの新たな資金を検討(Bloomberg)
主要指数の動き
原油先物は$78.28(△0.03%)と前日と変わりませんでした。10年債利回りは4.441%(▼4.12%)と大幅に下落しました。株価上昇局面でしたが、金と銀も買われましたが、ビットコインは売られました。
自分の米ドル建ポートフォリオ △2.01%
力強い伸びにより、総資産に対する投資金額の割合が増えてしまいました。リバランスのためにVOOとQQQの含み益の一部を売却し、現金と投資金額の比率を調整しました。今回は為替のことも考えて、週末に得られる米ドル現金を、円現金にしようかとも考えています。
経済指標発表予定
生産者物価指数(PPI)に注目が集まるでしょう。
決算発表予定(時価総額$30B以上)
おわりに
消費者物価指数がインフレ鈍化の傾向を示しましたが、FRB委員はまだ目標達成していないと警戒メッセージを出していますが、株価は上昇、国債金利は低下となりました。米国株投資をしていると為替の動きも気になるでしょうが、151円から147円の円高(▼2.65%)を予想するエコノミストまで出ているようです。既に資産を守る姿勢の方と短期投機をされている方は別にして、将来に向けて長期投資を継続されている方は、円高により毎月の円積立で買える米国株数が増えると前向きに考えると良いでしょう。