S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とRussell2000(中小企業指標)
主要3指数はそろって下落しました。現地時間14:30頃まで前日終値よりも小幅な上昇してDow30やNASDAQは高値を更新していましたが、その後売りムードが広がりました。この時間帯に株価に大きな影響を与えるような経済指標発表やニュースがなかったことから、利益確定の動きが広まったと推定できます。
セクター別騰落率
上昇したのは通信サービス(Communication Services)だけでした。
経済指標発表 結果
- 30年住宅ローン金利は6.83%に下落、6月以来の最低水準(Bloomberg)
- 消費者信頼感指数、12月は5カ月ぶりの高水準で予想上回る(REUTERS)
- 中古住宅販売、11月は0.8%増の382万戸 6カ月ぶりに増加(REUTERS)
- 第3四半期の経常収支は赤字、前期比7.6%減と2年ぶりの低水準。石油輸出増える(REUTERS)
- フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁(タカ派、投票権あり)は、差し迫ってはいないが利下げに前向きとする姿勢を示し、追加利上げには反対だと述べた。(REUTERS)
- FRBのピボットには過熱とハードランディングのリスクがある(Bloomberg)
決算発表結果(Investing.comが選んだ重要度高の銘柄)
- MUが引け後に予想を上回る決算発表(BARRON’S)。データセンターの需要拡大を受けて強力な予想を発表(Bloomberg)。株価終値▼4.24%、アフターで△4.7%と反発中
- ゼネラル・ミルズ、消費者の反動を受けて売上高見通しを引き下げ(Yahoo!Finance)株価終値は▼3.57%
主な経済ニュース
- 株価上昇が勢いを失う一方、米国債は好調を維持(Bloomberg)
- 米国が11兆ドルをリードし、先進国株式が記録を更新(Bloomberg)
- 広告事業再編報道を受け、グーグル株が52週間ぶりの高値に上昇(Investopedia)
- テスラは2020年12月にS&P500の構成銘柄に登録されて3年が経過。当時よりも株価は△6.7%となるもS&P500は△27%なので足を引っ張る側に(Bloomberg)
- シティグループ、不良債権取引から撤退(Bloomberg)
- 日本製鉄によるUSスチール買収、米民主党議員が大統領に阻止要請(Bloomberg)
- トヨタ、世界で112万台リコールへ エアバッグのセンサーに不具合の恐れ。 対象となるのは2020-2022年モデルで、トヨタブランドのアバロン、カムリ、カローラ、RAV4、ハイランダー、シエナ・ハイブリッドや、レクサスのES250、ES300H、ES350、RX350など。 (REUTERS)
- イエメンのフーシ派、米海軍にもかかわらず紅海でさらなる攻撃を誓う(Bloomberg)
- 紅海の混乱リスクが世界経済の商品価格を押し上げる(Bloomberg)
- 金利上昇でオーストラリア株の記録的高値が目前(Bloomberg)
- 不動産危機により世界の有力企業がオーストラリアの賃貸物件に引き寄せられる(Bloomberg)
- 大規模な AI データセットに 1,000 枚を超える児童虐待画像が含まれていることを研究者が発見(Bloomberg)
主要指数の動き
- 原油先物は$73.83(▼0.15%)とやや下落
- 10年債利回りは3.877%(▼1.15%)まで下がる
- ドル円は小幅な動きで、現在は143円台後半
- 金先物は売られて▼0.34%、銀先物は買われて△0.51%
- ビットコインは買われて△2.98%
自分の米ドル建ポートフォリオ ▼1.18%
久しぶりに1%を超える下落でした。AGGが若干ながらもブレーキをかけてくれて、QQQやVOOの下落率よりは緩和された結果となりました。
今週の動き
経済指標発表予定
GDP、失業保険、フィラデルフィア連銀による製造業景気指数が注目されるでしょう。
決算発表予定(Investing.comが選んだ重要度高の銘柄)
おわりに
トヨタ関連会社のダイハツ工業の全車種の出荷停止のニュースに驚いていた中、トヨタでエアバッグの不良に伴うリコールとは、ものづくりの品質管理の重要性を改めて感じさせてくれます。2024年版のメーカー別の故障車が少ないランキングでは一位レクサス、二位トヨタで不動の地位にあるのは日本の誇りだと思います。少し前までは日本車は故障が少ないと言われていましたが、このランキングをみると日産がずいぶん下だなと感じてしまいました。みなさんがお乗りの車メーカーはいかがでしょうか。
米国株式市場の上昇は一服しました。年末は大口投資家が休暇に入り個人投資家の売買の影響度が増えますのでボラティリティが高くなる傾向があります。一方で、「株価暴落は史上最高値を超えてから起こる」というジンクスもある通り、史上最高値を更新しつつある状況では、経済指標や経済ニュースをよく見て落ち着いた行動をとることが大切だと思います。それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。