S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とRussell2000(中小企業指標)
主要3指数の終値はそろって上昇しました。Dow30は続伸、NASDAQは3日ぶりです。S&P500は史上最高値を更新しました。Russell2000は僅かに下げました。Nvidiaが2日間の下落後の半導体株の反発をリード(Bloomberg)。
セクター別騰落率
先端技術(Technology)が△2.32%と大きな反発、一般消費材(Consumer Cyclical)も1%を超える伸びでした。一方で最も下げたのは公益事業(Utilities)でした。
経済指標発表 結果
- コアインフレ率が再び予想を上回り、FRBの警戒感が強まる(Bloomberg)。
- 2月の消費者物価指数(CPI)は+3.2%に加速して予想上回る。ガソリン・住居費が上昇(REUTERS)。
- OPEC、24・25年世界需要予想据え置き 24年経済成長見通し上方修正(REUTERS)。
- OPEC減産で米国の原油生産量が予想以上に増加(Bloomberg)。
- 米利下げ開始早くても6月、予想上回るCPI受け(REUTERS)。
- 株式トレーダーらは熱いCPIを無視して最悪の事態に備える。トレーダーらはFRBが今年利下げできると依然として予想している(Bloomberg)。
- インフレ率上昇でFRBの年内利下げがとん挫する可能性は低い(WSJ)
- シタデル創始者のグリフィン氏、FRBは「壊滅的なコース」を避けるためにゆっくりと行動すべきだと語り、利下げは予想より遅いと発言(Bloomberg)。
- JPモルガンCEOのジェイミー・ダイモン氏、米不況はまだ「テーブルの外には出ていない」と警告、FRBは利下げを待つべきだと発言(Bloomberg)。
- 世界的な燃料価格が高騰し、供給リスクが予想される(Bloomberg)。
決算発表結果(Investing.comが選んだ重要度高の銘柄)
- ADM社が内部売上高の年数を修正した後、株価が上昇。遅れて発表された年次報告書が、一部の人々が懸念していたような爆弾的な財務情報を明らかにしなかったことを受けて安堵したよう(Bloomberg)。
主な経済ニュース
- ボーイング社の惨事でエアバス社との株価差は過去最大に。米国の航空機メーカーの株価、複数の事故で今年29%下落。エアバスはボーイングからさらに市場シェアを奪う構え(Bloomberg)。
- ボーイング危機で航空会社の成長計画が狂い、生産が停滞(Bloomberg)。
- ボーイング社の苦境でサウスウエスト社が下落、採用凍結とコスト見直しを余儀なくされる(Bloomberg)。
- アラスカ航空、1月の機体爆発を受けてボーイング737 Max 9型機が運航停止となり、同社の利益が少なくとも1億5000万ドル減少したにもかかわらず、予想よりも良い損失を予測した(Bloomberg)。
- 米国の銀行規制当局は昨年シリコンバレー銀行を差し押さえた際、連邦住宅ローン銀行システムからの緊急融資を中途で打ち切るための手数料として2億8500万ドルという異例の高額の罰金を科せられた(Bloomberg)。
- チョコレートメーカーが価格を引き上げ、パッケージを縮小する中、ココアはトン当たり7,000ドルを突破。西アフリカの生産量が遅れているため、今年の価格は70%近く上昇しており、悪天候と樹木の病気で大幅な赤字が懸念される(Bloomberg)。
- 不動産とインフラの損失で、オンタリオ州の教師の収入(教職員年金制度)が減る(Bloomberg)。
- 2月も金利コストが米国の財政赤字を拡大させ続け、会計年度最初の5カ月間の連邦政府全体の赤字幅は8,280億ドルに(Bloomberg)。
- ウォール街はFRBのQT(量的引締め)縮小開始日が遅れるリスクを認識(Bloomberg)。
- レクサスの運転支援システムが安全性評価でテスラ、メルセデスを上回る。LS セダンのシステムは、IIHS の 14 の評価のうちの 1 つにのみ「許容可能」と評価。BMW、フォード、メルセデス、テスラのシステムはいずれも全体的に「悪い」と評価された(Bloomberg)。
- 国防総省、インテル補助金に25億ドルを支出する計画を撤回(Bloomberg)。
- ARMのトレーダーらは上昇後にロックアップが解除され、下落に備える(Bloomberg)。
主要指数の動き
- 原油先物価格は$78.04(△0.14%)とわずかに上昇
- 10年債利回りは4.155%(△1.24%)まで上昇、5年債利回りが大きく上昇して同率に
- ドル円は円安方向に動いて147円台後半で取引継続中
- 金先物価格は▼1.13%、銀先物価格は▼1.50%とそろって下落
- ビットコインは▼1.78%と下落
自分の米ドル建ポートフォリオ △0.93%
CPI発表を無事に通過しました。
経済指標発表予定
決算発表予定(Investing.comが選んだ重要度高の銘柄)
おわりに
日本の経済発展を阻害しているのは財務省(旧大蔵省の時代から)という話題がネットを中心に盛り上がりを見せています。「財政均衡主義」を掲げて、国民の資産よりも国の財源確保を優先するから、30年間も経済成長をしなかったという考え方です。しかも、財政均衡主義に異を唱えることは、政治家もメディアも許されていないようです。経済アナリストとして知られる獨協大学経済学部教授である森永卓郎氏著の「ザイム真理教」には、面白おかしく平易に解説されています。同氏はこの本を大手出版社に持ち込んだところ、すべて断られたので、「三五館シンシャ」が唯一引き受けてくれたそうです。現在、アマゾンでベストセラー1位です。既に読まれた方も多いと思いますが、私も買って読んでみました。本書の内容を理解しておくと、財務省や日本銀行に関するTVや新聞報道に対して一定の自己判断できるようになるのではないかと思っています。
それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とRusell2000チャート: finviz
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
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- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ