S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とRussell2000(中小企業指標)
ダウは3日ぶりに反発、NASDAQとS&P500は3日連続の下落となりました。連邦準備制度理事会(FRB)の利下げで恩恵を受けそうな分野で株価が上昇したにもかかわらず、世界最大手のテクノロジー企業の新たな売りがウォール街の取引終了数分間に株式市場に重くのしかかりました。S&P500種株価指数のうち約300社が値上がりしたものの、指数自体は下落しました。エネルギー、工業、金融などの景気敏感株が上昇する一方で、米国株式指数の最も影響力のあるセクターは打撃を受けました。強気相場を牽引してきたハイテク大手企業群は、7月にほぼ10%上昇した中小企業を大きく下回るパフォーマンスが続いています(Bloomberg)。
セクター別騰落率
最も上昇したのはエネルギー(Energy)で、最も下落したのは通信サービス(Communication Services)で、先端技術(Technology)が続きました。
経済指標発表 結果
- 米国経済は堅調な需要により前四半期予想を上回る成長。国内総生産GDPは消費者、企業に牽引され2.8%増加しました。コアPCEは予想以上に上昇したものの、第1四半期からは低下しました(Bloomberg)
- 米国経済は第2四半期に回復、物価圧力は緩和。商務省が木曜日に発表した第2四半期の国内総生産(GDP)速報値によると、第4四半期の成長は在庫積み増しと政府支出の増加からも後押しされ、予想値2.0%を上回り2.8%でした。しかし、住宅市場の回復は後退し、経済の足かせとなった。貿易赤字はさらに拡大し、GDP成長率を圧迫した。連邦準備制度理事会 (FRB) による 9 月の利下げ観測は変わらなかった(REUTERS)。
- GDPの堅調な報告は大統領選では過去のニュースとなる。今から11月までに何が起こるかが大統領選を左右する(Bloomberg)。
- 労働省が発表した失業給付申請件数は、先週予想以上に減少した。州の失業給付申請件数は1万件減少し、季節調整済みで23万5000件となった。この減少は、悪天候や自動車工場の操業一時停止の影響が薄れ始めたことによる(Investing.com)。
主な決算発表結果
- アッヴィ、2024年の利益予想を引き上げ、株価は過去最高値。免疫薬の好調な売り上げに後押しされる(Investing.com)。
- アストラゼネカの株価は、製薬会社が収益について警告したことでガイダンスが引き上げられたにもかかわらず下落(Investing.com)。
- 米国の航空宇宙・防衛企業Rtx Corpの利益は0.12ドル上回り、売上高は予想を上回った(Investing.com)。
- ユニオン・パシフィック鉄道、価格と販売量の増加で予想を上回る四半期利益を報告(Investing.com)。
- ハネウェル(航空宇宙技術、産業自動化ほか)は、第2四半期の業績が好調で利益予想を上回り、2024年の見通しを更新(Investing.com)。
主な経済ニュース
- 市場は「馬鹿げたレベル」に達した人気の取引を破壊。FRBの利下げ、AI、収益に関する想定は覆され、結果として、円高、大型ハイテク株の急落を招いている(Bloomberg)。
- トランプ大統領候補はドル安を望んでいるが、ウォール街はそれが実現するかどうか疑問視している(Bloomberg)。
- イエレン財務長官は、ドナルド・トランプ大統領候補がドル高が米国の輸出競争力を損なっていると非難した最近の発言について問われ、市場で決まる為替レートを支持する主要7カ国(G7 )の約束を強調した(Bloomberg)。
- イエレン 財務長官 が、ハリス大統領候補を称賛し、米国の世界的リーダーシップ継続を訴える。副大統領は米国の役割を理解していると発言(Bloomberg)。
- 世界最大の眼鏡メーカー、レイバンで知られるエシロール・ルックスオティカSAを、メタ・プラットフォームズが買収に興味を持っている。フェイスブックのオーナーがレイバンの株主になる可能性(Bloomberg)。
- アマゾン、ワシントン州の傷害訴訟は棄却されたと発表(Bloomberg)。
- 温度管理された保管・物流大手リネージュ社の株価はアーム以来最大のIPO後3.6%上昇(Bloomberg)。
- 新製品販売の一時停止でアナリストが不安、ルルレモンの株価が9.1%下落。JPモルガンのトップ株リストから外され、シティが格下げ(Bloomberg)。
- 住宅販売大手ビッグ・ロット、損失が積み重なりさらなる資金調達を模索(Bloomberg)。
- 米国最大手のワイン生産者の一つであるヴィンテージ・ワイン・エステーツ社は、パンデミックによるロックダウンの終了に伴うワイン需要の減少を理由に破産を申請(Bloomberg)。
主要指数の動き
- 原油先物価格は$78.15までわずかに上昇。
- 10年債利回りは4.256%まで低下。
- ドル円や円安の動きから円高に変わり、153円台後半で取引継続中。
- VIX(恐怖)指数は18.46までわずかに上昇。
- 金先物価格と銀先物価格はともに大幅な下落。
- ビットコインは弱含みで取引継続中。
自分の米ドル建ポートフォリオ ▼0.30%
ザラ場ではだいぶ戻していたのですが、終値ではマイナスとなりました。
経済指標発表予定
主な決算発表予定
おわりに
昨日は日本の株式市場で狼狽売りが目立った(YF)ようです。安値で株を売って儲かるはずがありません。インデックス長期投資をされている方にとって、株安は「売り時」ではなく「買い時」です(※個別株の下落時は、幅広く情報収集して、売りも選択肢)。米国市場ではAI関連株の利益確定売りが進みましたが、GDPがアナリスト予想よりも成長していました。今は大統領選挙の不透明感が投資家心理に影響を及ぼしているように思えます。また、夏季に取引を停止して秋口に戻ってくる投資家が多く取引量が限られています。秋口あるいは11月の大統領選挙までボラティリティが高くなるのではないかと思いますので、今の株安をあまり心配しなくてもよいかと思っております(判断は自己責任にてお願いします)。それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とRusell2000チャート: finviz
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
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- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ