S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とRussell2000(中小企業指標)
主要経済データにより連邦準備制度理事会が9月に利下げの準備を整えるだろうとの憶測が強まったため、株式市場は荒れた週の終わりに上昇しました(Bloomberg)。主要株価指数は、週初めに幅広い売りを招いたハイテク大手企業に投資家が再び殺到し、またインフレ指標により連邦準備制度理事会(FRB)が間もなく利下げを開始するとの楽観的な見方が強まったことから、金曜は上昇して引けました。S&P500とNASDAQの上昇は、週前半で2度にわたり失った値を完全に回復することはできず、両指数とも2週連続で下落して今週を終えました(REUTERS)。
セクター別騰落率
全セクターが上昇しました。中でも、不動産(Real Estate)、工業・産業(Industrials)、素材(Basic Materials)、金融(Financial)が大きく伸びました。
経済指標発表 結果
- 米国の6月の物価は、商品価格の低下がサービス価格の上昇を緩和したことで緩やかに上昇し、インフレ環境の改善を浮き彫りにし、連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを開始する可能性がある。商務省が金曜日に発表した報告書では、先月の消費者支出が若干減速したことも示されている。物価上昇圧力の緩和の兆候と労働市場の冷え込みは、インフレが米中央銀行の目標である2%に向かっているというFRB当局者の自信を高める可能性がある。FRBは次回の政策会合を7月30日~31日に開催する(REUTERS)。
- 物価高騰で米国の消費者心理は8カ月ぶりの低水準に。ミシガン大学の消費者信頼感指数は7月に68.2から66.4に下落し、1年後のインフレ期待は3%から2.9%に低下(Bloomberg)。
主な決算発表結果
- ブリストル・マイヤーズ(独薬品)の第2四半期決算は新薬の恩恵で予想を上回る(Investing.com)。
- コルゲート・パーモリーブ(歯磨き粉、手動歯ブラシ)、第2四半期の利益予想を上回り有機的売上高見通しを引き上げ。歯磨き粉と手動歯ブラシの世界市場シェアは、それぞれ41.5%と32.2%と堅調を維持(Investing.com)。
- 3M(スリーエム)の利益は0.26ドル上回り、売上高は予想を上回る(Investing.com)。
主な経済ニュース
- G20でイエレン財務長官が世界経済の「ソフトランディング」に戦争のリスクを警告(REUTERS)。
- ナスダック、筆頭株主トーマ・ブラボーが28億ドル相当の株式を売却すると発表。ナスダック株価は取引終了後2.7%下落した(REUTERS)。
- 投資家はAI が世界最大のテクノロジー企業の収益性をさらに高める可能性に期待を膨らませていた。しかし、その後、状況は一変して、グレートローテーションの時代がやってきた(Bloomberg)。
- ウォルマート、自動運転フォークリフトに2億ドルを投資へ。世界最大の小売業者は、ウォルマート店舗に商品を補充する配送センターでパレットに積まれた商品を移動するために、自律型フォークリフトを導入したいと考えている。関係者によると、同社はフォックス・ロボティクスから数百台を購入する予定で、オースティンに拠点を置くこの新興企業に2,500万ドルを投資しているという(REUTERS)。
- ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー、放映権の入札をめぐりNBA(全米プロバスケット協会)を訴える(REUTERS)。
- ヘッジファンド、ガソリン価格の強気相場をパンデミック最低水準に下落させる。夏の旅行シーズンにガソリン需要が加速するという従来の季節パターンに反する動き(Bloomberg)。
- 米国の債務上限が再び短期国債予測者を悩ませている(Bloomberg)。
- 破産したスチュワード・ヘルスがマサチューセッツ州の病院2つを閉鎖へ(REUTERS)。
- ミシガン州年金基金がビットコインETFに660万ドルを投資(REUTERS)。
- カナダのEV新興企業ユミコア、EV需要の減速で20億ドルのオンタリオ工場建設を延期(Bloomberg)。
- 日本銀行の上田総裁は政策会合前の沈黙の長さで自己新記録を樹立して、金利決定の予測がさらに難しくなり、金融市場のボラティリティが高まっている。上田総裁が金融政策について公の場で最後に発言したのは38日前で、一日に何度も発言することもある同総裁としては異例の沈黙期間(Bloomberg)。
主要指数の動き
- 原油先物価格は$76.64まで下落しました。
- 10年債利回りは4.200%まで低下しました。
- ドル円は方向感がない動きで、153円台後半となっています。
- VIX(恐怖)指数は16.39まで低下しました。
- 金先物価格と銀先物価格はともに上昇。
- ビットコインは反発が続いています。今週末にテネシー州ナッシュビルで開催されるビットコイン会議に向けて期待感が広がっています。この会合では、共和党大統領候補のトランプ氏が演説を予定しています(Investing.com)。
自分の米ドル建ポートフォリオ △0.79%
半導体とAI関連株の雲行きが怪しいトレンドの中で、昨夜の急上昇はダマシ上げかもしれないと思い、QQQ(NASDAQ追随ETF)は全持株を利確して手仕舞いしました。巨額の利益には感謝ですが、日本円建の税金徴収額も巨額になったのはわかっているとはいえガッカリです。税引売却後の資金でVYM(高配当株ETF)と、AMD(アドバンスドマイクロ)を購入しました。GPU(グラフィックボード)ではNVIDIAに遅れをとっているようですが、かつてCPU(中央演算装置)で独走していたインテルを追い越した開発力に期待です。主力のVOO(S&P500追随ETF)とAGG(米国総合債券ETF)はそのまま保持です。ちなみに、米国個別銘柄株の購入は、自分の過去の投資ノートをひもといたら3年ぶりでした。
今週の動き
今週はマグニフィセント7の下落が先導して通信サービス(Communication Services)と先端技術(Technology)が不調でしたが、不動産(Real Estate)、金融(Financial)、工業・産業(Industrials)はしっかり伸びました。今週は、大手テクノロジー企業の取引が震撼、株式投資家が復活(Bloomberg)。
経済指標発表予定
30日から31日にFOMCが開催される前で、株価を大きく動かす経済指標発表はないようです。
主な決算発表予定
おわりに
今週は、バイデン大統領が大統領選挙から撤退というニュースに始まりました。株価もAI関連大型株の売りが始まり、週末になって買い戻しがありましたが、元に戻るまで届かない状況です。30日(火)のマイクロソフトとAMD、31日(水)のMETA、8月1日(木)のアップル、アマゾン、インテルの決算発表が、マグニフィセント7の今後の動きを左右しそうですね。
暦では、28日(日)が巳の日、29日(月)は大安・天赦日・一粒万倍日の3つが重なる今年最高の吉日です。厳しい暑さが続きますが、ゲリラ雷雨の猛威に気を付けて、良い週末を明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とRusell2000チャート: finviz
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
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- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ