S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とRussell2000(中小企業指標)
雇用統計が弱かったことから、連邦準備制度理事会(FRB)が金利を20年ぶりの高水準に据え置く決定が経済のさらなる減速を招くリスクがあるとの懸念が高まり、株の売りが強まり、債券利回りは急落しました。こうした不安は世界中の取引を混乱させ、ボラティリティの急上昇を招き、リスクの高い市場からの逃避を引き起こしました。S&P500 は雇用統計に対してほぼ 2 年ぶりの最悪の反応を示したかたちです。主要テクノロジー企業の急落により、NASDAQはピークから10% 以上下落し、「調整」の定義に一致しています。国債の上昇は7日連続で続き、トレーダーはFRBが2024年に1パーセントポイント以上利下げすると予想しているようです(Bloomberg)。
セクター別騰落率
ブッキングホールディングス、アマゾン、テスラの大幅下落で一般消費材(Consumer Cyclical)が最も下落しました。
経済指標発表 結果
- 7月の雇用者数はわずか11万4000人増で、失業率は6月の4.1%から4.3%に上昇し、2022年と2023年の連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げキャンペーン中に驚くほど持ちこたえていた労働市場の予想外の悪化を示している(REUTERS)。
- 米国の失業率が再び上昇、FRBの利下げへの道筋が固まる(Bloomberg)。
- FRB当局者はパニック感を与えたくないので、0.5ポイントの利下げに反対する可能性が高いとみられる(Bloomberg)。
主な決算発表結果
- エクソンモービル、第2四半期の利益と売上高が予想を上回る(Investing.com)。
- シェブロンの利益は0.39ドル下回ったが、売上高は予想を上回った(Investing.com)。
- リンデ、2024年第2四半期の業績を発表(YF)
- インテル株価、経営再建の苦闘が深刻化し26%下落(REUTERS)。
主な経済ニュース
- 最も信頼できる取引が失敗し、ウォール街の平穏な一年が幕を閉じる。ハイテク株、ボラティリティ急上昇で約3兆ドル消失。より多くの投資家が「FRBのミス」を恐れ、ヘッジを強めている(Bloomberg)。
- 米国のデータが不安を煽り、世界的に株価が急落、債券価格が上昇(REUTERS)。
- ナスダック100は調整局面、AI株は下落。トレーダーがAIへの投資に不安を募らせ、アマゾンが株価下落を主導。利下げの見通しはリスクの高い株式への需要を押し上げるだろう(Bloomberg)。
- 大手テクノロジー企業はAIが利益をもたらしているとウォール街を説得できず。アマゾン、マイクロソフト、アルファベットの収益は投資家を失望させた。アマゾンは市場予想を下回る利益を予想した(Bloomberg)。
- 雇用データによりFRB利下げ期待が高まる中、ドルは今年最悪の日を予想。ドルは急落して日本円は2022年以来最大の対ドル週間上昇を記録(Bloomberg)。
- JPモルガンとシティはFRBが今年2回の超大型利下げを実施すると予測(Bloomberg)。
- ヘッジファンド、売り圧力でブレント原油の強気予想を2022年以来最大に削減(Bloomberg)。
- モルガン・スタンレー、アドバイザーによる富裕層顧客へのビットコインETF提供を許可(Bloomberg)。
- 債券ETF、7月に過去最高の390億ドルを調達、金利引き下げに期待。TLT、AGG、BNDファンドは7月に大きな資金流入が見込まれるファンドの1つ(Bloomberg)。
主要指数の動き
- 原油先物価格は$74.05まで下落しました。
- 10年債利回りは3.792%まで低下しました。
- ドル円は円高が進み146円台に到達しています。
- VIX(恐怖)指数は23まで上昇しました。
- 金先物価格と銀先物価格はともに小動きでした。
- ビットコインは下げが止まらず63,000ドルを下回りました。ジェネシスが破産から脱却してトークン配布を開始(Bloomberg)。
自分の米ドル建ポートフォリオ ▼0.91%
下落局面ですが、売買はしませんでした。
今週の動き
公益事業(Utilities)と不動産(Real Estate)は上昇しましたが、先端技術(Technology)と一般消費材(Consumer Cyclical)、そして金融(Financial)の下落が4%を超える顕著なものでした。
経済指標発表予定
主な決算発表予定
おわりに
Intelの株価が大幅に下落しています。Intelのデスクトップ用の最新世代のゲーム用高性能CPUがクラッシュする現象が今年初頭から発生していました。Intel社は当初、マザーボードに原因があると突っぱねていましたが、ついに重い腰を上げて7月下旬に自社設計ミスを認めたところでした。個人の感想ですが、殿様商売の社風があったのかもしれません。
米国の雇用悪化をきっかけに、米国株安だけでなく急激な円高もあいまって米国株の評価高が下がってしまったと思います。こんな時こそ、ドルコスト平均法で苦しい時も乗り越えるべきと考えています。新NISAをきっかけに米国株を始められた方が多く狼狽売りされているようなので、残念でなりません。それでは、週末は気分転換でもして明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とRusell2000チャート: finviz
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ