S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とRussell2000(中小企業指標)
株価暴落でS&P500は調整の瀬戸際に。米国の景気後退に関する最近の議論(大部分は時期尚早とみられている)により、今年の株価急騰は行き過ぎだとの警告が高まり、株価の大幅下落が世界市場に襲い掛かかりました。ニューヨークからロンドン、東京まで、株式市場は大暴落となりました。マーケットが連邦準備制度理事会(FRB)による初の利下げシグナルを喜び始めた矢先、弱い経済データ、期待外れの企業収益、限界を超えたポジション、季節的トレンドの悪化という最悪の状況に見舞われました。S&P500種株価指数は下げ幅を縮小したものの、取引量が堅調な中、約2年ぶりの大幅な下落となりました。ハイテク株中心のナスダック100種株価指数は、2008年以来最悪の月初スタートとなっています(Bloomberg)。
セクター別騰落率
全セクターが大幅下落となりました。最も下落率が小さかった工業・産業(Industrials)でも2%近くでした。株価変動が少ないと言われている生活必需品(Consumer Defensive)も2%を超える下落でした。最も下落したのは通信サービス(Communication Services)で、先端技術(Technology)が続きました。
経済指標発表 結果
- 米国のサービス活動は受注回復で緩やかなペースで拡大。ISMサービスPMIは7月に2.6ポイント上昇し51.4となった。雇用と受注指標が成長領域に戻る(Bloomberg)。
- シカゴ連銀のグールズビー総裁、FRBは市場ほど反応せず、過剰反応しないと発言。雇用統計は景気後退の兆候ではないと発言(Bloomberg)
主な決算発表結果
- パランティア・テクノロジーズ、利益見通しを上方修正、AIがビジネスを「変革」。決算発表後に株価が15%以上上昇した(Bloomberg)
主な経済ニュース
- 6.4兆ドルの株式の消失でトレーダーは「大規模な金融緩和」が始まったばかりだと懸念。
米国の景気減速とAIバブルへの懸念がハイテク株の暴落を牽引。「どこにでもナイフが落ちてくる」とあるアナリストは言う(Bloomberg) - 米国株はどこへ向かうのか?注目すべき重要な水準はここだ(Bloomberg)。
- VIXの記録的急上昇でウォール街のトレーダーは市場の平静さに動揺(Bloomberg)
- Google、携帯電話向け検索契約をめぐる独占禁止法訴訟で敗訴(Bloomberg)
- 米銀行、2年ぶりの融資需要を報告、FRBの調査で判明(REUTERS)。
- エヌビディアのファンCEOは株価下落前の7月に3億2300万ドル相当の株式を売却していた(Bloomberg)。
- イーロン・マスクのX、サンフランシスコのオフィスを閉鎖し従業員を移転へ(Bloomberg)
- 新世代ブランドが景気減速と戦う中、中華人民共和国製が高級化。価格だけでなく、品質と革新性でも欧米ブランドに挑戦(Bloomberg)。
- ドイツの自動車メーカー各社は、フォルクスワーゲンAGやメルセデス・ベンツ・グループAGなどの電気自動車販売の衰退や中国での弱さなどにより、期待外れの決算シーズンを迎え、見通しについてますます悲観的
- ドイツのコンチネンタルは、苦戦している自動車部品事業を、より成功しているタイヤ事業から分離する可能性。これは、ドイツ企業の152年の歴史上最大の再編となりそう(Bloomberg)
- 日本市場の暴落後、日銀は利上げのタイミングを巡り批判にさらされる。日銀の利上げに伴う円高が株価に重しとなっており、一部のアナリストは7月の利上げの背景に政治的要因を挙げている(Bloomberg)
- 新興国株式市場は2022年以来最悪の日に大暴落(Bloomberg)
- 最高裁、トランプ大統領のニューヨークでの有罪判決を共和党支持州の判断を却下(Bloomberg)
- カマラ・ハリス副大統領候補はウォルツ、シャピロの2人に絞られると関係者が語る(REUTERS)。
- イランはイスラエルを罰したいが全面戦争は避けたいと述べる(Bloomberg)
主要指数の動き
- 原油先物価格は下落しましたが、終値はわずかに上昇して$73.89でした。
- 10年債利回りは3.785%までわずかに低下しました。
- ドル円は▼2.5円と大幅な円高となり、144円台前半で取引継続中。
- VIX(恐怖)指数は4年ぶりの高水準まで跳ね上がりましたが、引け時には38.57まで下がりました。
- 金先物価格と銀先物価格はともに下落しました。
- ビットコインは一時5万ドルを割る大幅下落の後、5.5万ドルまで回復しましたが、▼8%を超える大幅下落状態が続いています(Investing.com)。
自分の米ドル建ポートフォリオ ▼2.00%
円建のS&P500投資信託の定期積立購入が8/2(金)にあったため、昨夜は何も下取引をしないと心に決めて、夜中にも起きずに寝て過ごしました。7/27(土)のブログに書きました通り、7/26(金)にNASDAQが1%を超える上昇がダマシ上げかもしれないと疑い、QQQを全て利確して手仕舞いし、VYM(高配当株ETF)とAMD(アドバンスドマイクロ)に乗り換えした後に暴落を迎えました。この判断が、含み益の減少幅を大きく軽減したと思います。また、AMDがプラスだったのは、今後のますますの発展に期待できると思いました。
経済指標発表予定
主な決算発表予定
おわりに
米国株の話題から外れますが、8/2と5には、日経平均連動ETF(1321)を初めて買いました。落ちてくるナイフを掴む行為を笑われるかもしれませんが、先物は反発しているようなので、底買いできた可能性もありますし、今後どうなるかわかりませんけど、分配金も出るETFですから長期保持の方針です。暴落を受けたアナリストの声を分析すると、「まさに買い時」「普段の下落とは違うので底が見えるまで待て」「売らずに保持して定期積立は継続」の3種類に大別できそうです。「売り逃げろ」というアナリストは私が調べた範囲では見当たりませんでした。でも、実際には売り逃げして大損している投資家が多いのは悲しいですね。
今日は寅の日、金運アップの吉日です。開運アクションに留意しながら、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とRusell2000チャート: finviz
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ