S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とRussell2000(中小企業指標)
ダウ平均株価は2日連続で史上最高値で引けました。最新の米経済データにより、連邦準備制度理事会(FRB)が9月に小幅な利下げを行うとの見方が高まったことから、テスラとアマゾンの株価が上昇しました。米国の消費者支出は7月に堅調に増加し、物価が緩やかに上昇する一方で経済が引き続き好調であることを示唆しました(REUTERS)。
セクター別騰落率
テスラとアマゾンの上昇で一般消費材(Consumer Cyclical)が最も伸び、先端技術(Technology)も1%を超える伸びでした。エネルギー(Energy)だけがわずかながらも下げました。
経済指標発表 結果
- コアPCEは7月に0.2%上昇し、予想通り。 自動車購入による消費者支出はわずかに増加。連邦準備制度理事会が好むインフレ指標の緩やかな上昇が利下げの舞台を整える。
主な決算発表結果
該当銘柄はありません
主な経済ニュース
- 石油輸出国機構(OPEC)プラスは、リビアの原油生産停止や、過剰生産を補うために一部加盟国が約束した減産が需要低迷の影響を打ち消す中、10月から計画通りの増産を進める予定(REUTERS)。
- 経営難に陥っているインテルが、合併や分割などの選択肢を検討しているとの報道が流れました。これが投資家の熱意を引き出し、インテルの株価は株価が過去数十年で最悪の落ち込みを見せていましたが、金曜の取引開始時に3%以上も上昇しました(REUTERS)。
- ゴールドマン・サックスグループは、今後数週間で数百人の人員削減へ。これは業績不振の社員を毎年削減する取り組みの一環。今年半ばの時点で4万4,300人を雇用しているが、2024年末には前年よりも従業員数を増やす予定。(Bloomberg)。
- ウォルマート、ディスカウントライバルの低迷で2014年以来最高の月を記録(Bloomberg)。
- テスラ、カリフォルニアのワーナーブラザーズスタジオでロボタクシーの公開を計画
自動運転車のプロトタイプが10月10日にバーバンクで公開される(Bloomberg)。 - スーパーマイクロ、年次財務報告を延期することを発表(Bloomberg)。
- 投機筋はFRBの利下げが迫る中、ドルを空売り(Bloomberg)。
- ハリス氏がバイデン氏の経済メッセージ(経済データは絶好調だが物価高騰で米国人の気持ちと離れているので、経済状況の好調さを国民の前で自慢しないこと)を無視して、インフレ率を3%未満に抑えた取り組みが誇りに思うと自慢している(Bloomberg)。
- トランプ大統領候補、口止め料判決の無期限延期を要求(Bloomberg)。
主要指数の動き
- 原油先物価格はOPECプラスの増産計画で$73.57まで下落。
- 10年債利回りは3.911%まで上昇
- ドル円は円安方向に動いて146円前半で取引継続中
- VIX(恐怖)指数は15まで低下。
- 金先物価格と銀先物価格はともに下落。
- ビットコインは下落して$5.8万台で取引継続中。
自分の米ドル建ポートフォリオ △0.36%
今週の動き
個別にはエヌビディアが売られたのが目立ちました。金融(Financial)が最も買われ、工業・産業(Industrials)も続いて買われました。そして一般消費材(Consumer Cyclical)が最も売られました。
今月全体の動き
8月は不安なスタートでしたが、金融(Financial)と先端技術(Technology)が5%を超える伸びでした。グーグルとアマゾンが売られたので通信サービス(Communication Services)が唯一、わずかながらもマイナスとなりました。一生に一度かもしれないウォール街の上昇が、ソフトランディングの賭け金を高めたようです(Bloomberg)。
年初来の動き
エヌビディア株の躍進が特に目立ち、先端技術(Technology)が最も上昇しましたが、全セクターが上昇しています。個別では、インテル▼56%、ルルレモン▼49%、ボーイング▼33%と売り込まれた銘柄もありました。
経済指標発表予定
主な決算発表予定
おわりに
激動の1ヶ月が終わりました。米国株は全体として上昇しましたが、円建で評価すると悩ましいところですね。何度も繰り返し述べていますが、世界の基軸通貨が米ドルなので自分の資産を米ドル建で評価してみるのも大切ではないかと考えています。9月2日(月)は米国が祝日のため米国市場はお休みです。9月3日(火)からは夏季休暇を楽しまれた大口投資家が市場に参入して、取引高も大きくなります。今後は、地政学的リスクも含めてどのように動くのかは予断を許しませんので、来月からも冷静に対応したいと思っております。
さて、天気予報から大きく外れて迷走している台風10号の被害が止まりません。安全第一の行動で被害を最小限に抑えるよう心掛けて、良い週末をお過ごしください。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とRusell2000チャート: finviz
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
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- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ