S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とドル円の動き
- 予想を上回る良い米雇用統計が、経済の弱まり過ぎを懸念していた投資家を安心させたことから、主要3指数はそろって上昇しました(REUTERS)。
- 米国債は、予想を上回る雇用統計を受けてトレーダーらが連邦準備制度理事会(FRB)の次回利下げ規模に関する賭けを再考せざるを得なくなり、下落しました(Bloomberg)。
- 強い雇用統計の結果を受け連邦準備制度理事会(FRB)の11月連邦公開市場委員会(FOMC)での50bpsの利下げ観測が後退しました。ドル買いも加速し、ドル・円は146円50銭から148円48銭まで上昇し、8月16日来の高値を更新しました(Investing.com)。
- トレーダーらがFRBのハト派姿勢が弱まり日本銀行のハト派姿勢が強まると調整し、米ドルと日本円のペアの急速な価格調整が引き起こされたため、米ドルは2009年以来の週間の対日本円のパーセンテージで最高値を記録する見込みとなった(REUTERS)。
セクター別騰落率
金融(Financial)、一般消費材(Consumer Cyclical)、先端技術(Technology)、通信サービス(Communication Services)が1%を超える上昇でした。下落したのは不動産(Real Estate)セクターだけですが、下落率は大きくありませんでした。
経済指標発表 結果
- 米国の雇用は予想を上回る一方、失業率は4.1%に低下。9月の雇用者数は254,000人増加し、6か月間で最大となり、年間賃金上昇率は4%に上昇し、5月以来の最高値(Bloomberg)。
- 記録的な季節調整により、米国雇用統計の急上昇は抑えられる。急増の大部分は政府による数字の調整を反映している可能性がある。小売業、建設業の雇用の強さは持続しそうにない(Bloomberg)。
- サマーズ元財務長官は、9月の米国の雇用増加が予想を上回ったことが新たなデータで示されたことを受け、「後から考えれば、9月の50bpsの利下げは間違いだったが、大きな影響はなかった」と述べた(Bloomberg)。
主な決算発表結果
該当銘柄はありませんでした。
主な経済ニュース
- 米雇用統計が好調だったことを受け、FRBは利下げペースを鈍化させる見通し(REUTERS)。
- 雇用データの衝撃は2024年の大きなリスク上昇を正当化。これまで常に回復力を見せてきた米国経済は、今年ずっと景気後退の警鐘を鳴らしてきたウォール街の心配性な人たちに再び大混乱を引き起こしている(Bloomberg)。
- 米国東海岸とメキシコ湾岸の港湾は、港湾労働者と港湾運営者が賃金交渉で合意し、業界としてはほぼ半世紀ぶりの大規模なストライキが解決したことを受けて、金曜日に再開されたが、積み残し貨物の解消には時間がかかる。暫定合意には6年間で62%の賃金引き上げが含まれていると情報筋は言う。JPモルガンのアナリストによると、ストライキは米国経済に1日あたり50億ドルの損失をもたらした。また、 アジアと欧州で海運株の急落を招いた (REUTERS)。
- 米国の港湾ストライキ、労働組合の最大の敵である自動化に注目が集まる。企業は自動化を利益増大の道とみなしているが、労働組合は自動化を雇用減少とみなしている(REUTERS)。
- ボーイングとストライキ中の機械工、月曜日に協議再開へ。9月27日に決裂して以来、交渉は凍結されている。ジェット旅客機工場の操業停止を招いたストライキは4週目に突入(Bloomberg)。
- ステランティス自動車が、工場投資をめぐるストライキ中止を求めてUAW(全米自動車労働組合)を提訴(Bloomberg)。
- 原油価格は落ち着き、中東戦争リスクで1年以上ぶりの週間上昇(REUTERS)。
- OpenAIに挑戦するMeta、音声付き動画を生成できる新しいAIモデルを発表(REUTERS)。
- EU、中華人民共和国製の電気自動車に最大45%の関税を課すことを決議。新しい関税は5年間有効となる。中華人民共和国側は欧州の自動車と乳製品部門に関税を課すと警告(Bloomberg)。
地政学的リスク
- 中東紛争の拡大で米国のイスラエルに対する影響力の限界が露呈。ネタニヤフ首相はイランに対する戦いを激化させている。米国大統領選挙まであと1カ月となった今、バイデン政権は彼を止めることはできない、あるいは止めるつもりはない?(Bloomberg)。
- 追われているハマスの指導者ヤヒヤ・シンワルはイスラエルの破壊に固執し続けている(REUTERS)。
- レバノンで殺害されたアメリカ人は、当初は米国民ではなく合法的な永住者としていたが、米国民だったと国務省が修正。ワシントンは事件の状況把握に努めている(REUTERS)。
- ルーマニア国防省は金曜日、ウクライナ国境近くのドナウ川デルタの運河からロシアの無人機の破片を回収したと発表した。ルーマニアはウクライナと650キロ(400マイル)の国境を接しており、過去1年間、ロシアのドローンの破片が繰り返しルーマニア領内に侵入している。ルーマニア領は、ロシアの頻繁な攻撃目標であるウクライナのドナウ川の港から数百メートルの距離にある(REUTERS)。
- 韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は水曜日、日本の石破茂新首相と初の電話会談を行い、北朝鮮の脅威に対抗するには米国との一致した対応が必要だということで一致したと韓国大統領府が発表した(REUTERS)。
- 米国と韓国、防衛費分担の5カ年計画で合意。韓国外務省は声明で、両国は2026年の防衛費を8.3%増の1兆5200億ウォン(11億3000万ドル)にすることで合意したと述べた(REUTERS)。
- フィリピンが、南シナ海の西沙諸島沖で中華人民共和国の海洋当局がベトナム漁民を襲撃したと非難。 西沙諸島はベトナムが領有権を主張してホアンサ諸島と呼んでいるが、中華人民共和国が実効支配している(REUTERS)。
主な指数の動き
- 原油先物価格は値上がりの流れが止まらず一時は$75.5まで上昇して、終値は$74.57。バイデン氏、イスラエルによるイランの油田攻撃を阻止を模索する中、原油価格の上昇率は縮小(Bloomberg)。
- 10年債利回りは3.981%まで大きく上昇(△0.131%)
- VIX(恐怖)指数は20を切って下降。
- 金先物価格と銀先物価格はともに下落。
- ビットコインは大幅に反発して6.2万ドル台を超え、取引継続中。
自分の米ドル建ポートフォリオ △0.16%
債券ETFがボラティリティを抑えたものの、全体的には堅調に伸びました。
今週の動き
中東地区の地政学的リスクで、原油の高騰懸念でエネルギーは上昇したものの、他はセクターは全体的にさえない1週間でしたが、週末の雇用統計が木曜日までの大きな下落率を緩和してくれました。
経済指標発表予定
10/9(水)にFOMC議事要旨の公開、10/10(木)に消費者物価指数と週次失業保険のデータが開示されます。
※来週のブログは都合により10/10(木)までお休みをいただきます。
主な決算発表予定
10/10までの該当銘柄は以下の通りです。
おわりに
高金利政策が続く中で、懸念されていた労働市場が予想外にも良く、米国経済の力強さが示されました。自分は経済の冷え込みが懸念されると思い、ボラティリティを下げるためにAGG(債券ETF)の比率を上げてしまっています。やはり、バフェット翁が言う「S&P500だけに投資するのが王道」なのかもしれませんね。新NISAのつみたて枠で今年1月から上限枠いっぱいの10万円/月で開始した「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が10月で積立額が100万円になりました。成長投資枠の「2558 MXS米株SP500」も順調に含み益を非課税枠で増えております。これを継続していくことで、バフェット翁が言う王道に乗れれば良いなと期待しております。
ようやく暑さがおさまってきたので、来週は8日から老夫婦2人で小旅行する計画をしていますので、10日までブログをお休みさせていただきます。消費者物価指数が公開された後の市場については、11日のブログで紹介したいと思っています。
それでは皆様、良い週末を明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とRusell2000チャート: finviz
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ