S&P500 ヒートマップ(高解像度)

主要3指数とドル円の動き
- 主要3指数はそろって下落。トランプ大統領は来週相互関税を発表すると述べており、関税への不安がインフレ懸念を強めて株価が下落(BLO)。
- ドル・円は152円42銭へ上昇後、150円93銭まで反落し、151円30銭で引けた。米1月雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想以上に鈍化したためドル売りが優勢となった。また、トランプ大統領が来週報復関税を発表するとの発言が嫌気され、リスク回避の円買いが加速。同時に雇用統計の賃金の伸びが拡大したほか、ミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率が予想外に上昇し長期金利が上昇し、ドル売りが後退(INV)。

セクター別騰落率
すべてのセクターでマイナスでした。最も下落したのはAmazonとTESLAの下落にけん引された一般消費材(Consumer Cyclical)でした。

経済指標発表 結果
- 米国の1月の雇用成長は鈍化、失業率は4.0%(REU)。
- 米ミシガン大消費者信頼感、2月速報値67.8に低下。期待インフレ急上昇で消費者倫理は低下(REU)。
- 連邦準備制度理事会(FRB)当局者であるクグラー理事は、雇用市場が健全だと見て利下げを急ぐ必要はないと発言(REU)。
- FRB金融政策報告書は堅調な経済と高騰した市場を示唆(REU)。
- 米国の雇用増加とインフレ見通しの上昇により、FRBは金利を据え置く余地あり(BLO)。

主な決算発表結果

主な経済ニュース
- トランプ大統領は来週、多くの国に対して相互関税を発表する(REU)。市場は動揺(REU)。
- トランプ大統領は相互関税を計画しており、「全員(everyone)」に影響すると発言。米大統領は外国車に課税する可能性も示唆。この脅威はホワイトハウスからの一連の貿易警告の最新のものである(BLO)。
- トランプ氏の取引の失敗はウォール街のリスク執着の試練となる(BLO)。
- 安全資産としての需要により金は6週連続で上昇する見込み(REU)。
- 財務省は債務上限特別措置の60%以上を行使した(BLO)。
- ビル・アックマンが20億ドルの株式を取得後、ウーバー株は3ヶ月ぶりの高値に急騰(REU)。
- トランプ大統領と日本の首相は、日本は米国製鉄鋼の購入ではなく投資を検討していると語る(REU)。
- トランプ大統領、日本製鉄はM&Aではなく米国鉄鋼投資を検討していると発言。トランプ氏の発言は石破首相との会談後に出たもの(BLO)。
- トランプ大統領、日本の石破首相とLNG輸出について協議したと発言。日本は米国産ガスを「記録的な数」輸入すると発言(BLO)。
- トランプ関税が需要見通しに打撃を与え、原油価格は3週連続で下落。原油先物は売られ過ぎた可能性があり、0.6%上昇して1バレル71ドルで取引を終えた(BLO)。
- トランプは超高速で動き、世界は衝撃波を感じる(BLO)。
地政学的リスク
- ゼレンスキー氏「取引をしよう」トランプ氏に鉱物資源の提携を提案、安全保障を求める。ウクライナ大統領はプーチン大統領より先にトランプ大統領と会談したいと熱望。ウクライナは米国のLNG供給のために自国のガス貯蔵庫を利用することを提案(REU)。
主な指数の動き
- 原油先物価格は上昇して終値は71.01ドル(BLO)。
- 10年債利回りは上昇して4.487%(+0.047%)
- VIX(恐怖)指数は14-16ポイントで推移
- 金先物価格は上昇し、銀先物価格はと下落とまちまち。
- ビットコインは下落して、9.5万ドル付近で取引継続中。

自分の米ドル建ポートフォリオ ▼0.28%
GLD(金地金価格追随ETF)が下落にブレーキをかけている結果となりました。

今週の動き
マグニフィセント7では、エヌビディアとメタの2社は上昇したものの、5社はそろってマイナス、特にテスラとアルファベットの下落が目立ちました。不況時に強いと言われる生活必需品(Consumer Defensive)セクターは堅調でした。


経済指標発表予定

主な決算発表予定

おわりに
昨年9月に逆イールド現象(短期金利>長期金利)が解消してから5カ月経過しました。逆イールドが解消されると、少し期間を置いてから景気後退が実際に発生しています。2000年代初頭のITバブル崩壊やリーマン・ショックの前にもこの現象は出現していました。 直近では米中貿易摩擦が激化した2019年に発生し、その後の新型コロナ感染拡大で世界経済が大幅なマイナス成長に陥りました。とはいえ、今のところ雇用統計も良く、悪い経済指標も示されていませんし、むしろ経済を冷やすために高金利政策を継続する動向ですが、頭の隅には置いておきましょう。もしも株価大幅下落となれば、長期投資を目指している方は、ドルコスト平均法でより多くの株数を取得できます。資金が株式に偏っている方はリバランスをして、下落時にスポット買いできる資金を確保しておくのも良いかと思います。私は高齢者なので守りの姿勢も大切と考え、GLDの比率を高めています(投資は自己責任にてお願いします)。
それでは、良い週末を明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とドル円: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ