S&P500 ヒートマップ(高解像度)

主要3指数とドル円の動き
- 主要3指数はそろって上昇。S&P 500は強気相場の到来を予感させ、好調な週を終える。トランプ大統領の関税戦争が沈静化しつつあるとのウォール街の期待から、株価は2025年で2番目に良い週となり、消費者心理の弱い指標にもかかわらずS&P500は5営業日連続で上昇した。ファイナンシャル・タイムズ紙が米国と欧州連合(EU)が関税交渉の行き詰まりを打破し、主要貿易相手国との交渉への楽観的な見方を強めたと報じたことで、株価は上昇を続けた。これは、中華人民共和国との最近の休戦がリスクオンムードを煽り、株価指標を強気相場の瀬戸際まで押し上げ、4月の安値から20%近く急騰させたことを受けてのこと(BLO)。
- ドル・円は145円40銭へ弱含んだのち、146円09銭まで上昇し、引けた。米輸入物価指数が予想外に上昇したほか、5月ミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率の急伸を受けて、年内の連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が後退。ドル買いが強まった。また、日本の1-3月期国内総生産(GDP)が再びマイナス成長に落ち込み日銀の利上げ観測後退に連れ円買いも弱まった(INV)。

セクター別騰落率

ETFトップ10

経済指標発表 結果
- 米国住宅着工件数が集合住宅建設の増加で増加(BLO)。
- 米国の消費者心理が低迷、家計はインフレ急上昇に備える(REU)。
- アトランタ連銀のボスティック総裁、極度の不確実性下における金融政策について語る(BLO)。

主な決算発表結果
※該当銘柄の発表はありませんでした。
主な経済ニュース
- ムーディーズが米国の信用格付けを引き下げ。「Aaa」から「Aa1」に1段階引き下げた。理由として、債務と金利の増加が「同等の格付けの国よりも大幅に高い」ことを挙げた(REU)。
- 米連邦準備制度理事会(FRB)は今後数年間で人員を10%削減することを目指している(REU)。
- 減量薬ブームでリリーの800億ドル基金が米国最大規模に(BLO)。
- 値上げがアメリカの消費者を脅かし始めている(BLO)。
- トランプ大統領、野望が限界に達したため富裕層向け基金を棚上げ。3カ月に及ぶ審議が大統領の求める幅広い投資の柔軟性を提供できなかったため、政府系ファンド設立計画を棚上げに(BLO)。
- トランプ大統領による政府系住宅ローン大手のファニーメイとフレディマックへの融資削減により、住宅市場の回復を鈍化させる可能性があると報告書が指摘(BLO)。
- 関税休戦により太平洋貿易が活発化し、世界の荷主が増加(BLO)。
- 米最高裁、戦時法に基づくトランプ大統領の国外追放を阻止(REU)。
- 米中貿易休戦でヘッジファンドがブレント原油への強気な賭けを強化(BLO)。
- 米中による報復関税の90日間の休戦を宣言して以来、中華人民共和国から米国への貨物を運ぶコンテナ船の予約が急増していると運航会社が明らかにした。これにより中華人民共和国の港や工場で渋滞が発生しており、解消には数週間かかる恐れもある(REU)。
- ウォルマート、国際成長を監督するベテラン社員を任命。アンドレア・オルブライト氏がウォルマート・インターナショナルの最高成長責任者に就任する。オルブライト氏はウォルマートに約20年間在籍し、直近ではグローバル調達部門を担当していた(BLO)。
- OpenAI、UAEの世界最大級のデータセンター開発を支援(BLO)。
- メタは、犯罪者がインスタグラムやフェイスブックに殺到する「詐欺の蔓延」と闘っている(WSJ)。
- NVIDIAの株式追加取得報告を受け、CoreWeaveは記録的な高値を更新(BLO)。
- 米国FDA、アルツハイマー病検出のための初の血液検査を承認(REU)。
- シティは中華人民共和国で最大200人の技術請負業者の役職を削減する予定(REU)。
- ノボノルディスク、減量市場で遅れをとったためCEOを解任(REU)。
地政学的リスク
- ロシアがさらなる領土拡大を要求したため、ロシア・ウクライナ和平交渉は大きな進展を見せず(WSJ)。
- ウクライナ協議は「失敗」、米国の制裁法案を求める声が再び高まる(REU)。
- ウクライナは、ロシアとの停戦交渉が実現しなかったので、同盟国にロシアへの圧力維持を呼び掛ける(REU)。
- トランプ大統領、数週間以内に他国への関税率を設定すると発言(BLO)。
- アナリストによると、トランプ大統領は2025年後半まで中華人民共和国への30%関税を維持する見込み(BLO)。
- イスラエル軍の攻撃でガザ地区が壊滅、トランプ大統領「人々は飢えている」(REU)。
- イスラエル、ガザ虐殺阻止の呼びかけで国連援助事務総長を非難(REU)。
- イスラエル、イエメンのフーシ派を攻撃、同組織指導者殺害を警告(WSJ)。
- シリアはUAEとドイツで紙幣を印刷し、ロシアの役割を終わらせる計画(REU)。
金利・コモディティ・恐怖指数の動き
- 原油先物価格は上昇して終値は62.39ドル
- 10年債利回りは低下して4.441%(-0.014%)
- VIX(恐怖)指数は17ポイント台で推移
- 金先物価格は下落。

自分の米ドル建ポートフォリオ △0.68%
ようやく高配当バリュー系の戻りが始まった感があります。

今週の動き
個別ではテスラ、エヌビディア、アドバンスドマイクロ、マイクロンテクノロジーが10%を超える反発で、マグニフィセント7がしっかり上昇する一方で、ユナイテッドヘルスが20%を超える下落が目立ちました。セクター別では全セクターが反発し、最も反発したのが先端技術(Technology)でした。


経済指標発表予定

主な決算発表予定
※該当銘柄の発表は予定されていません
おわりに
米国の株価は半導体系の戻りに続いて、バリュー系も戻ってきた感があります。関税が物価にあまり反映されていなかったので、今後の物価上昇と消費動向による米国株がどのようになるのでしょうか。また、日米貿易協定の交渉に日本政腐が前向きに取り組んでいないとの報道がありましたので、日本経済の行方も気になります。日本も米価の上昇が著しく、物価上昇が顕著になってきました。30年間物価上昇が無かった時代には、投資と現金の保有比率が多くのFPにより提案されていましたが、今は「日本円現金は目減りする」と考えなければなりません。保有現金と投資額の比率を定めるよりも、当面の生活費を現金保有にして残りは投資に回すという方が良いという考えが良いかもしれませんが、当面とは何年なのか、生活費も物価上昇分を加味しなければならないので、当面の生活費をしっかりと予想して、定期的に見直すリバランスが大切ではないかと思います。それでは、良い週末を明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とドル円: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- セクター別騰落率: finviz
- ETFトップ10:FOX Business
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ