S&P500 ヒートマップ(高解像度)

主要3指数とドル円の動き
- 主要3指数がまちまちな動きとなった。Dow30は前日比400.17ポイント(+0.91%)上昇し、44,494.94で取引を終えた。一方、S&P 500は6,198.01で-6.94ポイント(-0.11%)下落し、NSADAQ総合指数は20,202.89で-166.85ポイント(-0.82%)下落した。
- ドル・円は142円63銭へ下落後、143円78銭まで上昇し、引けた。連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測を受けたドル売りが加速したのち、予想を上回った米6月ISM製造業景況指数や5月JOLT求人件数の結果や連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利下げに慎重な姿勢を繰り返し、長期金利上昇に伴うドル買戻しが強まった。

セクター別騰落率
素材(Basic Materials)が+1.41%と最も大きな上昇を記録し、ヘルスケア(Healthcare)も+1.06%の上昇となった。消費財(Consumer Defensive)と不動産(Real Estate)もそれぞれ+0.72%と+0.64%の上昇を見せ、全体的に安定したパフォーマンスを示した。一方、通信サービス(Communication Services)とテクノロジー(Technology)は、それぞれ-1.04%、-1.09%の下落となり、特にテクノロジーセクターの低迷が目立った。テクノロジー関連の株式は、特にハイテク銘柄の影響を受けた可能性があり、市場全体の動きに対して後れを取った。

ETFトップ10

経済指標発表 結果
- ISM製造業景気指数(6月)の結果は69.7で、予想69.6をわずかに上回った。製造業の活動が堅調であり、需要の拡大を示唆するデータが続いている。この結果は、米国経済が強い基盤を持ち、インフレ抑制に向けた製造業の影響力が続いていることを示しており、今後の市場動向にも影響を与える重要な指標となる。
- JOLTS求人数(5月)の結果は7.769百万件で、予想7.395百万件を大きく上回った。これは、求人の増加を示しており、労働市場の引き締まりが続いていることを意味する。雇用の需要が高いことは、賃金の上昇圧力を生む可能性があり、米国経済のインフレへの影響を示唆するデータとして注目される。
- 製造業管理者指標(6月)の結果は52.9で、予想52.0を上回り、前回52.0からわずかに改善した。この指標は、米国製造業の拡大を示しており、経済が回復しつつあることを反映している。製造業の成長は経済全体の安定性を支え、今後の経済政策にも影響を与える可能性がある。
- アトランタ連銀GDPNow(Q2予測)の結果は2.5%の成長率で、予想2.3%を上回った。アトランタ連銀のGDPNowは、今後の米国経済の成長を予測する上で重要な指標であり、今回の結果は、米国経済が予想よりも堅調に成長していることを示している。今後の金利政策に影響を与える可能性が高い。

主な決算発表結果
- コンステレーション・ブランズ(STZ)の2025年Q1決算は、EPSが$3.22で予想の$3.34を下回り、売上高は$2.68Bで予想を若干上回った。主な要因はワインおよびスピリッツ部門の需要減少で、今後の業績回復には時間を要する可能性がある。

主な経済ニュース
- トランプ増税法案、採決前に下院で共和党の抵抗に遭う(BLO)。
- 上院で可決された法案により、半導体メーカーはより大きな税額控除を獲得(BLO)。
- トランプ大統領、マスク氏との確執を激化させ、テスラとスペースXへの支援を脅迫(REU)。
- アマゾンは倉庫で人間よりもロボットを多く使用しようとしている。アマゾンの施設内のロボットの数が100万台を突破し、この電子商取引大手としては過去最多(WSJ)。
- 太陽光発電・風力発電産業、上院の税法案で存亡の危機(BLO)。
- トランプ大統領、日本への関税発動期限を7月9日に据え置く(BLO)。
- ファーウェイ、米貿易制裁訴訟の棄却申し立てを裁判官が却下(BLO)。
地政学的リスク
- ロシアがウクライナのルハンシク地方を完全制圧、ロシア支援の当局者が発表(REU)。
金利・コモディティ・恐怖指数の動き
- 原油(Crude Oil Aug 25)
原油価格は$65.71で、前日比$0.60(+0.92%)の上昇。需要の増加や地政学的リスクが影響し、価格は堅調に推移。原油の供給不安が続く中で、今後の価格動向に注目が集まる。 - CBOE 10年物米国債金利(CBOE Interest Rate 10 Year T No)
米国10年物債券利回りは4.2510で、前日比+0.0210(+0.50%)上昇。経済の堅調さが続く中、金利上昇の圧力が高まっており、今後の利上げ観測が市場に影響を与えている。 - CBOEボラティリティ指数(CBOE Volatility Index)
VIX(恐怖指数)は16.83で、前日比+0.10(+0.60%)の上昇。市場の不確実性が若干増しており、投資家のリスク回避姿勢が強まる中、ボラティリティが高まりつつある。 - CBOE 1日ボラティリティ指数(CBOE 1-Day Volatility Index)
CBOEの1日ボラティリティ指数は9.68で、前日比-0.49(-4.82%)の下落。市場の短期的な変動性が減少し、日々の価格変動は穏やかになっているが、引き続き注視が必要。 - 金(Gold Aug 25)
金価格は$3,349.10で、前日比$41.40(+1.25%)上昇。インフレ懸念や不安定な経済情勢が金への投資を後押しし、価格は堅調に推移。安全資産としての需要が高まる中、今後の価格動向に注目。

自分の米ドル建ポートフォリオ ▼0.11%
テクノロジーセクターに傾倒しているので、調整状況となりました。

経済指標発表予定

主な決算発表予定
※該当銘柄の発表は予定されていません
おわりに
米国政府が日本経済新聞にリークしたと思われる「フェンタニル(合成麻薬)問題」。米国での深刻な麻薬危機を背景に、日米貿易交渉に新たな影響を及ぼす可能性が高まっています。日本(名古屋)が中華人民共和国からの密輸拠点として指摘される中、米国は日本に対し、麻薬取締強化や関税措置を求める圧力を強める恐れがあります。これにより、日米間の貿易交渉は、従来の経済・技術分野に加え、安全保障や法執行の協力強化を含む多面的な議題へと拡大し、交渉の複雑化が予想されます。トランプ大統領は交渉期限7月9日を延長せず、自動車関税を35%と迫っています。大統領の要求は、消費税廃止とフェンタニル問題が本質ではないかと私は思っています。それに対応しない石破政権の代理人である赤澤大臣は7回目の米国訪問しても米国財務長官など関係者との面会はかなわずという情けない結果です。なんとも頼りない石破政権の今後対応と推移を見守るしかないのが歯がゆいです。
とはいえ、怒っても何も始まらないので、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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- 図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
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- セクター別騰落率: finviz
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