S&P500 ヒートマップ(高解像度)

主要3指数とドル円の動き
- S&P 500: 終値は6,280.46ポイントで、+17.20ポイント(+0.27%)の上昇。テクノロジー株の強さが続き、市場全体のパフォーマンスを支えました。投資家心理が少し改善し、主要セクター全体での小幅な上昇が見られました。
- ダウ・ジョーンズ工業株平均: 終値は44,650.64ポイントで、+192.34ポイント(+0.43%)の上昇。特にエネルギーや大型株の上昇が寄与しました。企業の好決算が支えとなり、インフレ懸念が依然として残る中でも市場は力強さを見せました。
- ナスダック総合指数: 終値は20,630.66ポイントで、+19.33ポイント(+0.09%)の上昇。テクノロジー株は引き続き強いものの、市場全体では調整気味でした。イノベーション関連株への楽観的な見方が続く一方、ボラティリティも高い状況です。
- ドル・円は146円20銭から146円78銭まで上昇しました。米国の新規失業保険申請件数が予想に反して減少し、労働市場の底堅さが確認され、早期利下げ観測が後退。これによりドル買いが優勢となりました。

セクター別騰落率
素材(Basic Materials)が+0.98%で最も強い上昇を記録しました。続いて、一般消費材(Consumer Cyclical)、不動産(Real Estate)が+0.67%、ヘルスケア(Healthcare)が+0.65%、工業・産業(Industrials)が+0.64%となり、全体的に好調でした。エネルギー(Energy)や公益事業(Utilities)、金融(Financial)も堅調に推移し、それぞれ+0.63%、+0.59%、+0.48%となりました。一方、生活必需品(Consumer Defensive)は+0.06%でわずかに上昇したものの、テクノロジー(Technology)が-0.35%、通信サービス(Communication Services)が-0.47%と下落し、全体のパフォーマンスを押し下げました。

ETFトップ10
VOO(Vanguard S&P 500 ETF)とIVV(iShares Core S&P 500 ETF)がそれぞれ+1.68ドル(+0.29%)および+1.82ドル(+0.29%)上昇し、S&P 500のパフォーマンスを反映しています。SPY(SPDR S&P 500 ETF Trust)も+1.76ドル(+0.28%)上昇しました。一方、QQQ(Invesco QQQ Trust)は-0.80ドル(-0.14%)と下落し、VUG(Vanguard Growth ETF)も-0.12ドル(-0.03%)の小幅下落となりました。VTI(Vanguard Total Stock Market ETF)は+0.82ドル(+0.27%)上昇し、VTV(Vanguard Value Index Fund ETF)も+1.15ドル(+0.65%)と強いパフォーマンスを示しました。VEA(Vanguard Tax Managed Fund)やIEFA(iShares Core MSCI EAFE ETF)はほぼ変動なしでした。

経済指標発表 結果
- 失業保険新規申請件数: 失業保険の新規申請件数は227Kで、予想の236Kを下回り、前回の232Kよりも減少しました。労働市場は予想よりも強い結果を示しています。
- 失業保険継続受給者数: 継続受給者数は235.50Kで、前回の241.25Kから減少し、労働市場の改善を示唆しています。
- 天然ガス在庫: 天然ガスの在庫は53Bで、予想の56Bを下回り、前回の55Bよりも少なかったです。供給面での圧力を反映しています。
- 米国国債4週物利回り: 4週物の米国国債利回りは4.23%、予想の4.24%を若干下回りました。
- 米国国債8週物利回り: 8週物米国国債の利回りは4.28%で、予想を少し上回りました。
- 米国30年物国債利回り: 30年物の米国国債利回りは4.89%、予想の4.88%をわずかに上回りました。
- サンフランシスコ連銀のデイリー総裁、2025年に2回の利下げを予測、関税による価格への影響は軽微と指摘(BLO)。

主な決算発表結果
- デルタ航空(DAL): 1株当たり利益は2.1ドルで、予想の2.05ドルを上回りました。売上高は15.5Bドルで、予想の15.42Bドルを上回り、航空業界の回復基調が反映されています。需要の回復と運航効率の改善が業績を押し上げました。
- コンアグラ・フーズ(CAG): 1株当たり利益は0.56ドルで、予想の0.59ドルをわずかに下回りました。売上高は2.78Bドルで、予想の2.85Bドルを下回りました。コストの増加と原材料費の高騰が影響し、利益成長が鈍化しました。

主な経済ニュース
- S&P 500は国債売却が好調で過去最高値を更新(BLO)。
- 市場のローテーションによりS&P500の敗者が輝き、勝者が後を追う(BLO)。
- ホワイトハウスのヴォート氏、FRB改革をめぐりパウエル議長に圧力(BLO)。
- ゴールドマンは、ドルが再びリスクの高い通貨のように取引される可能性があると述べている(BLO)。
- エヌビディア、時価総額4兆ドルで過去最高を記録(REU)。
- Apple、新型MacBook Pro、iPhone 17e、iPadを2026年初頭までに発売予定(BLO)。
- 投資家の監視が高まる中、テスラは11月に年次株主総会を開催する(REU)。
- リーバイスは売上高の増加が関税の影響の大部分を相殺すると予測(BLO)。
- ナイキ、売上不振の打開策としてコンバースCEOを交代へ(BLO)。
- フルーツループ製造メーカーのWKケロッグがイタリアのフェレロと31億ドルの取引に合意(REU)。
- 主要通貨に対するドル高、ビットコインは過去最高値を更新(REU)。
- 日銀報告書によると、関税への不安が日本中に広がっている(WSJ)。
地政学的リスク
- ブラジルのルラ大統領、トランプ関税への報復を誓うも外交は継続(REU)。
- トランプ大統領のブラジル関税はコーヒーから牛肉まで貿易を一変させる恐れ(BLO)。
- トランプ大統領のブラジル関税が継続すれば、米国のコーヒー、オレンジジュースの価格が急騰する可能性がある(REU)。
- イスラエルの攻撃でガザの診療所付近の子供たちが死亡、停戦の目処は立たず(REU)。
金利・コモディティ・恐怖指数の動き
- 原油先物(Crude Oil Aug 25): 原油価格は66.88ドルで、-1.50ドル(-2.19%)の下落を記録。供給過剰や需要懸念が影響し、価格が下落しました。市場の不確実性と需給バランスの変動が続いています。
- 10年物米国債利回り(CBOE Interest Rate 10 Year T No): 10年物米国債利回りは4.3460%で、+0.0040%(+0.09%)の微増。市場はインフレや金利の引き上げを見越して、利回りが少し上昇しました。
- VIX指数(CBOE Volatility Index): VIX指数は15.78で、-0.16(-1.00%)の低下。市場のボラティリティが低下し、リスク回避の動きが収束したことを示しています。
- 金先物(Gold Aug 25): 金価格は3,333.10ドルで、+12.10ドル(+0.36%)の上昇。地政学的リスクやインフレ懸念から、安全資産として金が選ばれ、価格が若干上昇しました。

自分の米ドル建ポートフォリオ △0.08%
前日終値からあまり変化はありませんでした。

経済指標発表予定
- 月次連邦政府収支(6月): 予想では-41.5Bドルの赤字となっており、政府の財政状況に影響を与える可能性があります。特に赤字の規模が予想を上回る場合、米国の財政政策に対する懸念が高まるかもしれません。
- CFTCデータ: 特にS&P500やNasdaq 100、金、銀に関連するネットポジションのデータが投資家の注目を集めるでしょう。これらのデータが予想と大きく異なる場合、株式市場や商品市場の動向に影響を及ぼす可能性があります。

主な決算発表予定
7月11日(金)に該当企業の決算発表予定はありませんが、来週から決算発表が目白押しとなります。
おわりに
本日の米国市場は、S&P500とダウが堅調に推移し、ナスダックもわずかに上昇と全体的に安定感ある展開でした。デルタ航空の好決算が投資家心理を支え、労働市場の強さが利下げ観測を後退させ、ドル買いと株高を同時に呼び込みました。
セクター別では素材や一般消費材などの景気敏感株が上昇する一方、テクノロジーや通信サービスは軟調でした。これは、投資家が割安株への関心を強めている兆候とも見られます。
ただし、トランプ前大統領が発表したブラジル産銅への関税措置など、地政学的リスクや通商問題が再び市場に影を落とす可能性もあり、引き続き注意が必要です。
今後も経済指標と企業決算の内容に注目しつつ、相場の変動に振り回されない冷静な判断を心がけたいところです。
今日は巳の日と満月が重なる吉日です。今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とドル円: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- セクター別騰落率: finviz
- ETFトップ10:FOX Business
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ