Financial Independence, Retire Early
Muroi Universal Research and Operating of Investment
米国株投資

【20250716】US stock market investments

S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とドル円の動き
  • S&P500
    前日比+19.94ポイント(+0.32%)で6,263.70に上昇。半導体や生活必需品株が買われ、堅調な企業決算とインフレ鈍化期待が支えに。
  • Dow30
    +231.49ポイント(+0.53%)の44,254.78で取引を終了。金融や工業・産業セクターがけん引し、景気ソフトランディング期待が支援材料。
  • NASDAQ
    +52.69ポイント(+0.25%)の20,730.49。テクノロジー株は小幅上昇にとどまったが、AI関連銘柄に買いが入る展開となった。
セクター別騰落率

ヘルスケア(Healthcare)が+1.09%で最も上昇し、安全資産としての見直し買いが入りました。次いで不動産(Real Estate)が+0.96%、金融(Financial)が+0.87%と上昇。金利安定を背景に銀行や保険株が買われました。エネルギー(Energy)は原油安を受け-0.61%と唯一の下落セクターとなり、通信サービス(Communication Services)は横ばいでした。

全体的にはディフェンシブ(景気に左右されにくい)セクターに資金が向かう展開でした。

ETFトップ10

主要ETFは全面高となり、VOOやSPYなどS&P500連動型は+0.33%、VTI(米国全体)は+0.38%。IEFA(先進国株)やVTV(バリュー株)も堅調で、幅広い資産に買いが入りました。市場全体に安心感が広がった一日でした。

経済指標発表 結果
  • コアPPI(前月比)〔6月〕:0.0%(予想0.2%)
    予想を下回る結果で、インフレ圧力の緩和を示唆。利下げ期待が強まり、株式市場では安心感が広がりました。
  • コアPPI(前年比)〔6月〕:+2.6%(予想2.7%)
    前年比でも予想を下回り、インフレ鈍化の傾向が明確に。FRBの金融政策転換への期待が強まる材料となりました。
  • PPI(前年比)〔6月〕:+2.3%(予想2.5%)
    総合PPIも下振れ。企業の仕入れコスト抑制が示唆され、企業利益率の改善期待が株価支援要因となりました。
  • MBA住宅ローン申請件数指数(前週比):-10.0%(前回+9.4%)
    金利上昇の影響で住宅ローン需要が急減。住宅市場の減速懸念が再燃しましたが、全体相場への影響は限定的でした。
  • 鉱工業生産(前月比)〔6月〕:+0.3%(予想0.1%)
    予想を上回る伸びとなり、製造業の底堅さを示しました。景気後退懸念を和らげ、株式市場には好感されました。
主な決算発表結果
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
    EPSは2.77ドルで予想を上回り、売上も市場予想超え。医薬品部門の好調が寄与し、ディフェンシブ銘柄として再評価の動き。
  • バンク・オブ・アメリカ(BAC)
    EPSは0.89ドルと予想下振れ。投資銀行部門の低迷が影響。ただし売上は好調で、株価の反応は限定的にとどまった。
  • ASMLホールディング(ASML)
    EPS5.9ドルで予想超え。半導体装置の受注拡大が牽引し、売上も力強い内容。AI関連の設備投資継続が背景にある。
  • ゴールドマン・サックス(GS)
    EPSは10.91ドルと大幅な上振れ。M&Aやトレーディングの回復が奏功。市場はポジティブに反応し、金融株全体に好感。
  • プログレッシブ(PGR)
    EPS5.4ドルで予想大幅超え。保険引受利益の増加が寄与。損害率の改善とプレミアム増収が評価され、株価上昇。
  • ユナイテッド航空(UAL)
    EPS3.87ドルで予想をやや上回り、売上も順調。夏の旅行需要が堅調で、運賃の上昇も収益に貢献。航空株にとって明るい材料。
主な経済ニュース
  • 米経済活動は増加しているが見通しは悲観的だとFRBが発表(REU)。
  • ウォール街のトレーダーは、取引を阻害する関税に刺激されている(BLO)。
  • トランプ大統領、パウエル氏解任案を議員らに提示後、その計画を否定(BLO)。
  • ボスティックFRB総裁、インフレ警告を受け金利据え置きを表明(BLO)。
  • エヌビディアの中華人民共和国へのAIチップ供給再開はレアアース交渉の一環だと米国が主張(REU)。
  • Google、AI搭載の新ハードウェア「Pixel」を8月20日に発表へ(BLO)。
  • JPモルガンの時価総額は現在、3大ライバル企業の時価総額を上回っている(BLO)。
  • プロロジスCEO、「建設コストは大幅に上昇する」と発言(BLO)。
  • 日本企業が記録的な売上高で世界的な信用を獲得(BLO)。
  • 日本の半導体メーカー、キオクシアが初の債券発行で22億ドルを調達(BLO)。
地政学的リスク
  • イスラエルがシリアのダマスカスを爆撃、ルビオ氏は衝突終結に向けた「具体的な措置」で全党が合意したと発言(REU)。
  • トランプ大統領、150カ国以上に関税通知書を送付すると表明(BLO)。
  • トランプ大統領、習近平主席との首脳会談と貿易協定確保のため対中姿勢を軟化(BLO)。
金利・コモディティ・恐怖指数の動き
  • 原油先物(Crude Oil Aug 25)66.66ドル(+0.21%)
    中東の地政学リスクが緩和する一方、米在庫減少が下支え。狭いレンジでの推移が続き、市場の方向感はやや欠ける状況。
  • 米10年債利回り(CBOE 10Y)4.455%(-0.034)
    インフレ指標が予想を下回ったことで利下げ期待が強まり、債券買いが優勢に。長期金利は低下し株式市場の支援要因に。
  • VIX指数(CBOE Volatility Index)17.16(-1.27%)
    市場のボラティリティ(変動性)指標は低下。投資家のリスク許容度はやや高まり、株式市場の安定感を示す形となった。
  • 金先物(Gold Aug 25)3,355.70ドル(+0.57%)
    インフレ鈍化と金利低下を受け、安全資産として金に買いが入り上昇。ドル安傾向も金価格の支援材料となった。
自分の米ドル建ポートフォリオ △0.43%

全面高となり、VYM(+0.48%)やVIG(+0.53%)が堅調、VGTも+0.44%上昇。GLDM(+0.50%)も上昇し、ディフェンシブ性と成長性の両面で安定した一日でした。

経済指標発表予定

週次の失業保険関係、小売売上高、製造業景気指数が注目されそうです。

主な決算発表予定
  • ネットフリックス(NFLX)
    アフターマーケットで発表予定。広告付きプランの拡大やグローバル会員数の推移が注目されており、エンタメ・通信セクター全体に影響を与える可能性があります。
  • アボット・ラボラトリーズ(ABT)
    医療機器と診断薬を手がける大手で、ヘルスケアセクターの動向を占う指標。新製品の売上と利益率に注目。
  • ペプシコ(PEP)
    生活必需品セクターの代表格。価格転嫁の継続と北米市場の販売動向が焦点。ディフェンシブ株全体への影響あり。
  • GE Aerospace(GE)
    防衛・航空エンジン事業に特化後の初期成績が問われます。製造業・インフラ系銘柄としての存在感大。

特にネットフリックスの決算は、時間外取引でNASDAQ全体に影響を及ぼす可能性が高いため注目です。

おわりに

本日の米国株市場は、インフレ指標の落ち着きと堅調な企業決算を背景に、主要3指数が揃って上昇し、投資家心理の安定がうかがえる一日となりました。特に、コアPPIやPPIの結果が市場予想を下回ったことから、インフレ鎮静化と年内の利下げ期待が再び意識され、株価の下支え要因となりました。また、ゴールドマン・サックスやASMLなどの好決算が個別銘柄への買いを促し、セクター全体にも波及効果が見られました。

ただし、今週後半にはネットフリックスなどの大型テック企業の決算も控えており、相場の流れが再び変わる可能性もあるため、引き続き注意が必要です。市場は一見穏やかに見えても、材料次第で急変する局面もあることを忘れず、情報収集と冷静な判断を心掛けたいところです。投資は自己責任にてお願いします。

今週前半はブログ更新を休ませていただき、沖縄に旅行に行ってきました。沖縄特有の高温高湿でしたが、青い空と青い海、緑いっぱいの自然、そして多国籍の観光客による街の活気は、私に元気をくれました。また、平和祈念公園、ひめゆりの塔、白梅之塔にも足を運び、米軍の犠牲になられた大変多くの方を弔問いたしました。現代では日本人がアメリカの企業に投資をすることができるという平和のありがたさを感じました。

それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり

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ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
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