Financial Independence, Retire Early
Muroi Universal Research and Operating of Investment
米国株投資

【20250804】US stock market investments

S&P500 ヒートマップ(高解像度)
  • CEG(+4.44%)
    公益事業(Utilities)セクターのConstellation Energyが大幅上昇。エネルギー価格の安定と再生可能エネルギー関連の期待から買いが集まった。
  • PLTR(+4.20%)
    テクノロジー企業のPalantirは、AI関連の需要拡大と米政府との契約進展への思惑から買いが入り大幅高となった。
  • KLAC(+3.27%)
    半導体検査装置メーカーのKLAは、半導体設備投資増加の恩恵期待で上昇。競合企業の堅調な決算も支援材料に。
  • ORCL(+3.32%)
    OracleはAIとクラウド事業への評価が再燃し上昇。エンタープライズ向けサービス強化が好感された。
  • AVGO(+3.15%)
    BroadcomはAI関連チップへの需要見通しが再評価され急伸。アナリストの目標株価引き上げも材料となった。
  • META(+3.52%)
    Meta Platformsは広告収益の回復期待とAIサービス拡充計画への注目で買われ、大型ハイテクの中で特に強い動き。
  • GOOG(+3.05%)
    AlphabetはAI検索サービス「Gemini」の進展や広告事業の回復期待から買い優勢に。生成AI関連の競争力に注目。
  • NVDA(+3.60%)
    NVIDIAはデータセンター向けGPU需要の拡大期待で上昇。業績好調見通しと引き続きAIの中心企業として高評価。
  • ON(+5.14%)
    オン・セミコンダクターは電気自動車向けパワー半導体への需要拡大見通しから急騰。業績ガイダンスが好感された。
  • ACLS(+7.30%)
    Axcelis TechnologiesはEUV対応装置の受注拡大が見込まれ、半導体装置関連の中で突出した上昇率を記録した。
主要3指数とドル円の動き
  • S&P500(+1.47%)
    S&P500は91.93ポイント高の6,329.94と大幅上昇。7月雇用統計が市場予想を下回り、米FRBによる9月利下げの可能性が高まったことで、金利低下を好感した幅広い銘柄が買われた。特に先端技術(Technology)とコミュニケーション(Communication Services)セクターの寄与が大きかった。
  • Dow30(+1.34%)
    Dow30は585.06ドル高の44,173.64と反発。構成銘柄のうちGE(+2.54%)、DIS(+2.37%)、TSLA(+2.19%)など大型株に買いが入り、指数を押し上げた。雇用統計の鈍化は景気後退懸念にもつながるが、利下げ期待が相殺し、相場は楽観ムードに包まれた。
  • NASDAQ(+1.95%)
    NASDAQは403.45ポイント高の21,053.58と3指数中で最大の上昇率を記録。生成AIブームを背景にNVDA(+3.60%)やGOOG(+3.05%)、META(+3.52%)などのハイテク大手が買われ、指数を牽引。長期金利低下によりバリュエーションが再評価された面も強い。
  • ドル円(-0.28%)
    ドル円は147.44円から146.87円まで下落し、146.97円で引けた。米7月雇用統計の結果が市場予想を下回ったことで、9月利下げ観測が強まり、米長期金利が低下。これに伴うドル売りが加速し、円が買い戻された格好となった。
セクター別騰落率
  • Communication Services(通信サービス) +2.58%
    Google(GOOG)やMeta(META)の大幅高が主導。AI技術の拡充や広告事業の回復期待が背景。雇用統計の鈍化による金利低下も追い風となった。
  • Technology(先端技術) +2.07%
    NVIDIA(NVDA)、Microsoft(MSFT)、Palantir(PLTR)などが大幅高。利下げ観測で金利敏感なハイテク株が買い戻された。
  • Basic Materials(素材) +2.01%
    化学・産業用ガス企業が上昇。金利低下と中国経済の追加刺激期待により、景気敏感株への資金流入が目立った。
  • Utilities(公益事業) +1.68%
    金利低下局面でディフェンシブ性の高い公益株が堅調。Constellation Energy(CEG)の+4%超の上昇が目立った。
  • Healthcare(ヘルスケア) +1.37%
    Johnson & Johnson(JNJ)やAbbVie(ABBV)などが上昇。ディフェンシブなセクターとしての特性が評価され、買い優勢。
  • Industrials(工業・産業) +1.05%
    General Electric(GE)やCaterpillar(CAT)などが堅調。インフラ投資や設備需要の増加に対する期待が高まった。
主なETFの動き

8月2日の米国市場では、主要ETFが軒並み上昇しました。S&P500連動のVOO、SPY、IVVはいずれも+1.52%と揃って堅調で、VTI(全米株式)やQQQ(NASDAQ100)もそれぞれ+1.57%、+1.85%と上昇しました。特にVUG(グロース株)+1.92%が目立ち、金利低下を背景に成長株優位の展開となりました。国際株ETFや債券ETFも小幅に上昇しています。

経済指標発表 結果
  • コンファレンスボード雇用動向指数(7月):107.55(前月108.19)
    雇用の先行指標である本指数は前月から低下し、労働市場の減速傾向を示唆。7月の雇用統計と合わせてみると、雇用のモメンタムがやや鈍化しており、FRBの9月利下げ期待が強まる一因となった。市場にとっては金融緩和期待が先行し、株高の材料となった。
  • 製造業新規受注(6月、前月比):-4.8%(予想-0.7%)
    耐久財以外の製造業の新規受注が大幅減となり、企業の設備投資や製造活動に減速感が見られた。前月の+8.3%からの反動とはいえ、インフレ鈍化に加えて需要側の勢いも弱まっている兆候。景気減速懸念がやや強まり、金利低下圧力にもつながった。
  • 国内自動車販売(7月):1,640万台(予想1,600万台)
    米国内の自動車販売台数は予想を上回る結果に。前年同月比でも堅調な伸びを維持しており、個人消費の底堅さを示唆。一方で、高金利下でも耐久財需要が保たれていることが確認され、ディフェンシブな消費者関連株の支援材料となった。
主な決算発表結果
  • Palantir(PLTR)
    1株利益は0.16ドル(予想0.14ドル)、売上は10億ドル(予想9.37億ドル)と好調。AI需要の拡大を追い風に、政府および商用セグメント双方での成長が確認された。今後のガイダンスも強気で、株価は+4.20%と大幅高となった。
  • Vertex Pharmaceuticals(VRTX)
    1株利益4.52ドル(予想4.27ドル)、売上29.6億ドル(予想29.1億ドル)とともに予想超え。主力の嚢胞性線維症治療薬の好調と新薬パイプラインの進展が評価された。時価総額は300B超と安定感があり、長期成長が意識される決算内容だった。
  • IDEXX Laboratories(IDXX)
    1株利益2.86ドル(予想2.59ドル)、売上9.67億ドル(予想9.50億ドル)といずれも上振れ。動物用医療機器と診断サービスの需要が堅調。高い利益率も注目され、時価総額100B超の安定成長企業として引き続き投資家の関心を集める内容。
  • ON Semiconductor(ON)
    1株利益1.39ドル(予想1.35ドル)、売上14.8億ドル(予想14.5億ドル)と小幅に予想超え。特に電気自動車(EV)向けパワー半導体が好調で、今後の成長期待も強い。時価総額100B超に再浮上し、株価は5%超上昇した。
  • Corteva(CTRA
    1株利益0.48ドル(予想0.48ドル)、売上19.8億ドル(予想17.3億ドル)で、売上が大きく上振れ。農業化学・種子事業の回復基調が鮮明となり、原材料コストの安定も追い風。時価総額100B超で、バリュエーション面でも見直し買いが入った。
主な経済ニュース
  • 金利見通しの変化で、“買い戻し”主導の相場転換
    7月雇用統計の悪化を受け、9月の利下げ確率は約84%に。S&P500、NASDAQ、Dow Jones の先物がいずれも上昇し、投資家心理が回復。Tesla や Spotify などテック系も戻り基調。Reuters
    Reuters
  • Tesla、CEOムスクに約29億ドル相当のストック報酬承認
    Tesla はCEO Elon Musk に 9,600万株の制限付き株式を付与。市場はこれを成長へのコミットメントと受け止め、株価は約2%上昇。Reuters / Investors.com
  • Palantir、AI戦略の強さを数値で証明
    Q2の売上が10億ドルを超え、Rule of 40スコアは94%を達成。AI とデータ分析ビジネスで商用セグメントが加速し、高収益性と成長性の両立が鮮明に。 Investing.com
  • 米ドルは大幅安から持ち直し、金利市場も底入れか
    雇用データと政治的混乱で金曜にドル急落→週明けにやや反発。2年債利回りは3カ月ぶり安値まで低下し、マーケットは早期利下げを織り込む。Reuters
  • アジア株は米金利低下見込みで反発、日本だけやや弱含み
    米株のV字反発や金利低下見通しに支えられ、韓国や中国株は堅調。ただし円高影響で日本(日経平均)は軟調。Reuters
  • 市場の懸念は政策への信頼性に向かう
    米雇用統計の下方修正や統計局長の解任などで、米経済データの信頼性が問われる。FRBの独立性と透明性への疑問も広がり、市場の政治リスク感度が高まる。Reuters
  • OPEC+が9月増産を計画、原油価格は反落
    OPEC+の9月供給増予定発表を受け、原油価格は軟調。WTI・ブレントともに下落方向。エネルギー株には圧迫材料。Reuters
  • 世界的なM&A活動活発化、AI・インフラ関連が中心に
    グローバルM&A の総額が前年を上回り2.6兆ドル超へ。AI関連やインフラに重点を置く大型取引が企業戦略の中核に。Reuters
  • テクノロジー市場に過熱警戒感
    一部アナリストがドットコムバブル期との類似性を指摘。AI銘柄の高バリュエーションに対し、業績持続性への慎重視が強まる動きも。Reuters
  • 市場では「ディップ買い」が鮮明に
    弱い経済指標と先週末の暴落後に、投資家は底値圏を狙った買いを展開。安値圏での反発力が示され、特にテック主導の回復基調は続く見通し。Reuters 
地政学的リスク
  • 米国、インドに対しロシア産原油輸入を理由に25%の輸入関税を課すと発表。インド政府は自国利益を守る措置を検討中。インドとの貿易摩擦激化により、サプライチェーンや国際企業の業績不透明感が増す可能性。Reuters
  • 米国がスイス製品にも39%という非常に高額な関税措置を実行し、EUやカナダにも広げる方針。投資家信頼感は低下し、欧州企業や国際貿易に対する不確実性が増す。Guardian
  • OPEC+が9月の原油増産計画を公表する一方、米国がロシア・イラン制裁を強める可能性を示唆。供給は増加するが、制裁によるリスクで需給の不均衡が予想され、エネルギー相場と株式市場のボラティリティが高まる恐れ。Reuters
  • シティが金価格の今後3カ月見通しを3,300〜3,600ドルに引き上げ。要因に米政策リスク、ドル安、関税によるインフレ圧力の増加を挙げており、投資マネーフローの安全資産シフトが進行中。 Reuters
原油・金利・コモディティ・恐怖指数の動き
  • 原油先物(9月限)66.18ドル(-1.71%)
    OPEC+の増産方針と中国経済指標の弱さが重なり、需要減退懸念が強まったことで原油価格は続落。エネルギー株への圧力要因となっている。
  • 米10年債利回り 4.200%(-0.47%)
    7月雇用統計の弱含みにより、9月利下げ観測が強まり利回りは低下。債券買いが進み、グロース株を中心とした株高の一因となった。
  • VIX(恐怖指数)17.52(-14.03%)
    リスク回避姿勢が後退し、VIXは大幅に低下。雇用統計発表後の楽観ムードが強まり、市場のボラティリティは沈静化方向へ。
  • 金先物(12月限)3,428.80ドル(+0.85%)
    ドル安と米金利低下を受け、金は上昇。地政学リスクや金融政策の不透明感も相まって、安全資産としての需要が継続している。
自分の米ドル建ポートフォリオ △1.66%(前日比)

8月2日のポートフォリオは全面高。VGTが+2.27%と牽引し、VOOやVYMも堅調。金ETFのGLDMも小幅高となり、リスクオンと安全資産需要が同時に表れた好バランスの一日でした。

経済指標発表予定

今夜は「サービス業の強さ vs インフレ再燃の兆し」という構図がマーケットのテーマとなりそうです。株高を支えるのか、金利上昇懸念が上回るのか、長期金利の動きにも要注目です。

主な決算発表予定

大型銘柄の決算発表が続きます。

おわりに

本日の米国株式市場は、前週末に発表された7月雇用統計の弱さを受けた「利下げ期待」が相場を押し上げる構図となりました。S&P500、NASDAQ、Dow30の主要3指数はいずれも1%を超える上昇を記録し、特にハイテク株を中心にしたリスク選好の動きが顕著でした。セクター別ではCommunication ServicesやTechnologyがけん引役となり、それに連動するVGTやQQQといったETFも目立つ上昇となりました。

一方で、ISMサービス業指数や価格指数が予想を上回るなど、インフレ圧力の残存を示すデータも散見されており、利下げ期待との綱引きは続きます。また、地政学リスクでは、米国がインドやスイス製品に対する関税措置を進めるなど、貿易摩擦の再燃も警戒材料です。今後のマーケットでは、FRBのスタンスのみならず、グローバル供給網やエネルギー価格の変動が改めて注目される局面に入っています。

今は焦らず、インフレ・景気・金利のバランスを見極めつつ、成長性と安定性を兼ね備えた資産配分を心がけるべき局面です。テクノロジーや公益や素材セクターの長期成長性に着目しつつも、防御力のある高配当株や金など安全資産も適度に織り交ぜたいところです。

投資は自己責任にてお願いします。

今日は首都圏ではこの夏一番の猛暑となる予報が出ています。外出は最低限に控え、外出する際は水分補給と塩分補給を行って、熱中症にならないよう十分に注意してください。それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり

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ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
「米国株投資」以外も見に行って下さい
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