Financial Independence, Retire Early
Muroi Universal Research and Operating of Investment
米国株投資

【20250929】US stock market investments

S&P500 ヒートマップ(高解像度)
  • WDC +9.22%
    ハードディスク(HDD)需要の昂進、特にAI/クラウドストレージ用途拡大を背景に、複数のアナリストが目標株価を大幅に引き上げています。モルガン・スタンレーらは、AI時代のデータ保管需要が見込み以上と判断し、WDCを「トップ銘柄」と位置付けています。
  • COIN +6.85%
    仮想通貨市場の上昇が背景と見られ、ビットコインなど暗号資産に対するポジティブマクロセンチメントの波及を受けて、Coinbase株が買われた可能性があります。また、決算/業績見通し改善期待も材料となったと推察されます。
  • STX +5.35%
    STX(Seagate Technology)もWDCと同様、ストレージ関連銘柄としてAI・クラウド需要の恩恵を受けています。アナリストによる目標株価引き上げと、投資家マインドの変化で上昇圧力が強まりました。
  • EA +4.50%
    Electronic Arts(EA)は、買収・非公開化に関する合意が報じられたことが材料視されています。非上場化の提案により株主利得の期待が膨らみ、株価が大きく反応しました。
  • DDOG +4.45%
    Datadog(DDOG)はクラウド監視/データ分析分野の銘柄ですが、クラウド投資拡大観測や決算でのポジティブ・サプライズ期待が買い材料になった可能性があります。投資家がグロース/テクノロジー株に資金を戻している流れも支援因子です。
  • MU +4.22%
    Micron(MU)は半導体メモリ需要への期待、特にAI用メモリ・高性能DRAMの需要拡大見通しが強材料となりました。半導体セクター全体の反発基調のなかで、メモリ銘柄として注目を浴びています。
  • VST -4.48%
    Vistra Corporation(VST)は、主に電力・インフラ事業に関わる銘柄ですが、直近上昇で織り込み済みとの見方や、再評価リスク、契約・案件進捗の不透明感が売り材料になった可能性があります。格下げ(ダウングレード)や目標株価の引き下げも圧力要因と考えられます。
  • CCL -3.98%
    クルーズ業界のCarnival Corporation(CCL)は、燃料高や需要鈍化懸念、旅行リスクなどが逆風となっており、業界特有のセンチメント悪化が株価に直撃したと考えられます。
  • DVN -3.97%
    Devon Energy(DVN)はエネルギー・石油ガス株ですが、原油価格の下落圧力が背景にあります。供給過剰懸念や在庫統計が弱めとなった可能性が影響したと見られます。
  • EOG -3.38%
    EOG Resources(EOG)は石油・ガス株で、原油価格の急落や需給懸念が直撃。OPEC+の増産観測や在庫増といったマイナス・センチメントが株価を押し下げたと推定されます。
主要3指数とドル円の動き
  • S&P 500(6,661.21、+0.26%)
    この日はテクノロジーや半導体株が牽引し、指数を押し上げました。
    FRB利下げ観測の維持と米インフレデータの安定性が後ろ盾となり、投資家心理が下支えされています。
    ただし、米議会の資金繰り問題(政府機関閉鎖リスク)や景気減速懸念が重しとなる可能性も残ります。
  • Dow Jones(46,316.07、+0.15%)
    大型株のうちエネルギーや伝統産業の銘柄が伸び悩み、上昇幅は限定的となりました。
    だが、景気安定期待や利下げ観測を背景に底堅く推移し、全体としてはプラス圏で取引を終えています。
    指数構成銘柄のバラつき(テック優勢 vs 伝統産業弱さ)の影響が顕著でした。
  • NASDAQ Composite(22,591.15、+0.48%)
    ハイテク・グロース株が全面高となり、引き続き上昇の中心を担いました。
    AI関連、半導体、クラウド企業などに買いが入り、リスク選好の動きが明確になっています。
    ただし、金利上昇や景気後退懸念が逆風となり得るため、トレンド維持には注意も必要です。
  • USD/JPY(148.64、-0.55%)
    ドル円は一時 148.81 円まで上昇した後、148.47 円あたりまで反落して引けました。
    背景には、米中古住宅販売が予想を上回りドル買いが一時強まったものの、ダラス連銀製造業指数の悪化や政府機関閉鎖リスク、長期金利低下がドル売りを誘った動きがあります。短期的には 150 円を意識したレジスタンス圏での攻防が継続する可能性があり、米雇用統計や議会展開が為替の方向を左右しそうです。
セクター別騰落率
  • Energy -1.71%
    原油先物価格が急落したことを受け、石油・ガス関連銘柄が大きく売られました。OPEC+の増産観測や供給過剰懸念が背景にあり、エネルギーセクター全体に売り圧力が強まりました。特にEOGやCVXなどの大手銘柄が下落を主導しました。
主なETFの動き

主なETFは全般的に堅調な動きとなりました。S&P500連動型のVOO、IVV、SPYはいずれも+0.28%前後と安定した上昇を見せ、米国市場全体をカバーするVTIも小幅高でした。一方、ハイテク比率の高いQQQや成長株中心のVUGがそれぞれ+0.46%、+0.45%と相対的に強く、投資家のリスク選好がうかがえます。海外株式を対象とするVEAやIEFAも堅調で、米国外市場への資金流入も確認されました。割安株投資のVTVや守りのBNDは限定的な上昇にとどまり、リスク資産優位の展開を示しています。

経済指標発表 結果
  • 中古住宅販売保留件数(前月比:+4.0%、予想:+0.2%)
    家の売買契約(=成約ベース前段階)が前月比で4.0%上昇し、予想の+0.2%を大きく上回りました。これはモーゲージ(住宅ローン)金利の低下が買い意欲を刺激したためと見られ、住宅市場の先行きに対するポジティブなシグナルとなります。ただし実際の成約(引き渡し)にはタイムラグがあり、契約から実行まで数ヶ月を要する点には注意が必要です。
  • 中古住宅販売保留(8月、前月比 +4.0%)
    8月の中古住宅販売保留件数は市場予想の+0.2%を大きく上回りました。住宅販売保留は、契約は済んでいるものの決済がまだの住宅を示すため、1~2か月先の住宅販売を予測する先行指標です。モーゲージ(金利)の低下や在庫の一部改善が買い意欲を刺激したことが背景とみられます。住宅市場は依然として金利水準に敏感ですが、この結果は短期的には住宅需要の底堅さを示すポジティブなシグナルとなりました。
  • ダラス連銀製造業活動指数(9月:–8.7、前月:–1.8)
    この指数はテキサス州を中心とした製造業の業況を示すものですが、9月は –8.7 と大きく悪化し、前月 –1.8 からの悪化幅が目立ちました。特に総合事業活動指数が低迷し、生産指数、受注指数なども軒並み低下。新規受注は –2.6 とマイナスに転じています。地場製造業の足踏みは、全体景気の下振れリスクや投資意欲の抑制を意味する可能性があります。
主な決算発表結果
  • Carnival (CCL):EPS 1.43(予想 1.32)
    今回の第3四半期決算で、調整後EPSは 1.43ドルと予想の1.32ドルを上回りました。
    売上高も約82億ドルと予想を少し上回り、船内需要や付帯収益が堅調だったことが示唆されます。さらに、通期の利益見通しを従来の1.97ドルから2.14ドルに引き上げるなど、業績見通しを強気にしています。ただし、株価は好決算にもかかわらず反応は限定的・混乱した動きを見せており、市場の期待織り込みや利食い圧力などが作用している可能性があります。
主な経済ニュース
  • 政府閉鎖リスク:株は小幅高も不透明感
    政府機関の資金切れが迫り、雇用統計など主要データの公表停止懸念が台頭。それでも主要3指数は小幅高で引け、投資家は利下げ継続観測と業績個別材料を優先。閉鎖が現実化すればデータ空白でボラ上昇リスク。Reuters
  • 金価格が史上高値更新
    ドル安と利下げ継続観測、政府閉鎖や地政学不安で安全資産需要が急伸。金は一時$3,830超へ、年初来上昇率も拡大。実質金利低下局面が続けば資金流入が続く可能性。Reuters
  • 原油急落:OPEC+増産観測でエネルギー安
    供給増思惑と景気減速懸念でWTIが約−4%。エネルギー株が相対的に弱く、セクターローテーションが発生。原油の下落はインフレ圧力緩和=利下げ継続観測を補強。Bloomberg
  • 半導体・テック主導の続伸
    AI・データセンター関連が買われ、半導体指数が高値圏。マイクロンやラム、NVIDIAが上昇し、ストレージのWDC・STXも上場来高値更新圏に。成長株志向の復活を示唆。
    Reuters
  • EA、過去最大のLBOで非公開化へ(約$55B)
    サウジPIF、Silver Lake、Affinity(クシュナー氏関連)連合が買収で合意。株主に$210/株提示。大型PE取引再活性化の象徴で、ゲームIPの長期価値評価が背景。規制審査は注視点。Reuters
  • 国債買い優勢:長期金利低下
    景気減速サインと閉鎖懸念で安全資産選好が強まり、米金利は低下。バリュエーション感応度の高いハイテク株に追い風。一方で金融・エネルギーは相対劣後。Bloomberg
  • データ空白リスク:統計公表が止まる可能性
    アメリカ政府閉鎖発動時は労働省BLSの雇用統計などが未公表に。FRBや市場の判断材料が乏しくなり、短期的な不確実性とボラ拡大に直結。Reuters
  • ドル安進行:金・株に追い風
    金利低下と閉鎖警戒でドル指数が軟化。ドル安はコモディティ・多国籍企業の業績見通しにプラス。対円でもドル売り優位の場面。Reuters
  • 「関税」再燃:マクロの上値抑制要因
    新たな関税観測や通商不確実性がくすぶり、景気・物価の先行きに二面性(需要減速 vs コスト上昇)。株式の上値を抑える一方、ディフェンシブや国内志向銘柄に相対物色。Bloomberg
  • 地政学:ウクライナ情勢などが安全資産需要を強化
    戦況報道や中東リスクがくすぶる中、金・米国債への資金流入を後押し。イベントヘッドラインに対する市場の感応度が再上昇。Reuters
原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き
  • Crude Oil Nov ’25(63.21、-3.82%)
    原油先物価格は需給改善観測とOPEC+増産思惑を背景に大幅に下落しました。イラク・クルディスタン地域の輸出再開や、11月から1日あたり13万7,000バレルの追加増産案などが供給増を誘発しています。需給センチメントの悪化と利食い売りが重荷となっています。
  • CBOE Interest Rate 10 Year T Note(4.1410、-1.10%)
    10年物米国債利回り(利率)は前日比で1.10%下がり、4.1410%で引けました。長期金利の低下は債券利回りに逆相関する債券価格上昇を示し、リスク資産にやや追い風。米国の景況感悪化懸念を受け、利回りの上昇余地が抑制された可能性があります。
  • CBOE Volatility Index(16.12、+5.42%)
    VIX指数は市場の恐怖・不安感を反映する指標で、当日は5%超の上昇を示しました。株式市場のボラティリティ(価格変動性)に対する予想が強まったことを示し、投資家の警戒感が高まったと読み取れます。指数が高まると逆相関的に株式市場に下振れ圧力がかかります。
  • Gold Dec ’25(3,858.50、+1.30%)
    金先物はリスク回避・利下げ期待・ドル安志向を背景に上昇し、3,858.50ドルで取引を終えました。米国の政治リスク(政府機関閉鎖懸念)やインフレ対策期待が資金を金に向かわせる構図。金は実質利回り低下下での安全資産需要を反映しやすい動きを示しています。
自分の米ドル建ポートフォリオ +0.43%(前日比)

私のポートフォリオは、VGTが+0.60%と堅調で全体を押し上げ、VOOも+0.28%と安定した動きでした。一方でVYMは-0.19%と下落。VIGは小幅上昇にとどまりましたが、GLDMが+1.65%と大きく伸び、安全資産への資金流入を反映しました。全体としては堅調な1日でした。

経済指標発表予定

以下の項目が発表される予定です。

主な決算発表予定

以下の銘柄が決算発表する予定です。

おわりに

本日の米国株式市場は、政府閉鎖リスクや景気減速懸念といった不安材料が残る一方で、テクノロジー株や金相場の上昇に見られるように、投資家心理は安全資産と成長株の双方に分散する動きが見られました。エネルギー価格の下落はインフレ抑制要因となり、利下げ観測を後押しする一方、国際情勢や政治の不透明感が引き続き相場を揺らす要因です。短期的な変動に惑わされず、中長期的な視点で資産を守り育てることが大切です。投資は自己責任にてお願いします。成果や結果に一喜一憂せず、共に学び成長していければ嬉しいです。

それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり

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ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
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