Financial Independence, Retire Early
Muroi Universal Research and Operating of Investment
米国株投資

【20251126】US stock market investments

S&P500 ヒートマップ(高解像度)
  • URBN — Urban Outfitters, Inc.(Consumer Cyclical)+13.50%
    直近決算で、同社主力ブランド(Urban Outfitters、Anthropologie、Free People)が全ブランド揃って同一店舗売上高でプラス成長を達成したことが好感され急騰。クリスマス商戦に向けた消費者の購買意欲回復と価格維持が買い材料となった模様。
  • HOOD — Robinhood Markets, Inc.(Financial)+10.93%
    仮想通貨取引収益の大幅拡大および新たに予測市場(先物・デリバティブ)事業への参入という成長路線の加速を材料に買われた動き。若年層中心の顧客基盤と新サービス開始期待が上乗せされた結果。
  • KSS — Kohl’s Corp(Consumer Cyclical)+7.49%
    小売株全体にリバウンドムードの中、Kohl’sも収益改善期待とともに大幅上昇。消費者の購買マインド改善や年末商戦への期待が強まり、ディスカウントリテーラーへの資金流入を反映。
  • DELL — Dell Technologies Inc.(Technology)+5.83%
    AI関連製品の受注拡大と、それに対する市場の期待が材料となった株価上昇。ハイパフォーマンス・コンピューティングやサーバー需要の高まりのなか、成長性への評価が再燃した動き。
  • MRVL — Marvell Technology, Inc.(Technology)+5.07%
    半導体セクター全体の回復ムードの恩恵を受けつつ、特定の顧客からの大口受注の報により成長期待が高まったことが株価上昇につながった。米中の地政学リスクや需給懸念が和らぎ、ハイエンド半導体への先行き楽観が強まる展開。
  • ORCL — Oracle Corp(Technology)+4.02%
    AI/クラウド関連の投資回復期待を背景に、インフラ系ソフトウェアの安定収益源として再評価された動き。半導体やハード依存からの脱却で、ソフトウェア主軸の収益モデルの安定性が改めて注目。
  • AMD — Advanced Micro Devices, Inc.(Technology)+3.87%
    半導体全体の上昇に牽引され、特にデータセンター向けチップやAI関連の需要回復期待が背景に。競争の激しい分野ながら、市場の「成長再開」見通しを反映した上昇。
  • AVGO — Broadcom Inc.(Technology)+3.17%
    広範な半導体およびソフトウェアの顧客基盤を持つ安定感と、AI/データセンター関連の需要継続期待が買い材料となった。半導体サイクルの底打ちを示す象徴的銘柄として物色された展開。
  • AEO — American Eagle Outfitters, Inc.(Consumer Cyclical)+3.05%
    若年層向けアパレルでの年末商戦への期待とともに、消費者マインドの改善が追い風。割安感のある銘柄として資金流入の対象となり、セクターの底上げに寄与した動き。
  • AMBA — Ambarella, Inc.(Technology)−18.98%
    映像処理チップ需要の期待後退や、AI/半導体全体の懸念を受けて売られた模様。特定用途依存が強いため、顧客設備投資の慎重姿勢が業績先行き不透明との警戒材料となったとみられる。
  • ZS — Zscaler, Inc.(Technology)−13.03%
    サイバーセキュリティ関連のソフトウェア需要に対する慎重見通しや、他IT支出の抑制観測が重荷となり、大幅下落。成長株からの資金流出を反映した動き。
  • WDAY — Workday, Inc.(Technology)−7.89%
    サブスクリプション収益の伸び鈍化および企業のIT予算見直し懸念が重なり、成長の鈍化が意識されたため株価下落。クラウド/SaaS投資の慎重論が逆風となった模様。
  • DE — Deere & Company(Industrials)−5.67%
    農機および建機の需要低迷懸念、さらに原材料コスト上昇と世界的な農産物価格の不安定さから、2026年の見通しに慎重姿勢を示した点が嫌気された結果の下落。景気敏感セクターゆえの振れ幅拡大。
セクター別騰落率
  • Basic Materials(素材)+2.39%
    資源価格の持ち直しや原油・金属市況の改善を背景に買いが集まり、景気敏感セクターとして投資資金が流入した展開。インフレ関連資産への需要も継続し、素材株全般が堅調に推移した相場状況。
  • Utilities(公益事業)+1.37%
    金利低下観測が強まったことで、配当利回りの相対的な魅力が高まり買われた展開。景気減速懸念が残る環境下でディフェンシブ性が評価され、安定志向の投資資金が流入した動き。
  • Technology(先端技術)+1.24%
    米長期金利の低下を受けてハイテク・AI関連のバリュエーション(株価評価)が押し上げられ、継続的に資金が入った展開。景気指標の弱さが逆に利下げ期待を高め、成長株に追い風となった相場状況。
主要3指数とドル円の動き
  • S&P500(6,812.63、+0.69%)
    米国株は堅調に推移し、S&P500は広範囲に買いが入ったことで上昇しました。失業保険関連指標が労働需給の緩和を示し、利下げ観測が支えとなった展開。シカゴPMIの弱さは景気減速懸念を誘ったものの、金利低下期待がそれを上回り、ハイテクからディフェンシブ(景気変動の影響を受けにくい業種)まで幅広く買われた相場展開。
  • Dow30(47,427.55、+0.67%)
    ダウ平均は景気循環株(景気に敏感な業種)を中心に買いが入り、堅調な値動きとなりました。原油価格の変動や企業の設備投資動向を見る中、金利上昇懸念の後退が支えとなった展開。大型株中心の構成が金利敏感度を緩和し、安定した上昇を示した一日。労働市場に軟化のサインが出たことも、先行きの金融緩和期待を後押しした形。
  • NASDAQ(23,214.69、+0.82%)
    ナスダックはハイテク株やAI関連銘柄に資金が戻り、主要3指数で最も高い上昇率となりました。シカゴPMIの大幅悪化は景気減速の懸念を誘ったものの、金利低下期待が長期成長株の押し上げ要因となった展開。ベージュブックで労働需要の弱さが示されたことも利下げ観測を強め、ハイテク株優位が続いた相場状況。
  • ドル円
    ニューヨーク時間のドル円は156円台後半まで上昇した後、米指標の弱さを受けて反落する展開となりました。新規失業保険申請件数の改善でドル買いが強まったものの、シカゴPMIの大幅低下やベージュブックでの労働需要鈍化が材料となりドル売りが再開した流れ。金利低下観測が優勢となり、引けにかけて上値の重さが意識された相場状況。
原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き
  • 原油先物(58.59、+1.10%)
    原油在庫の増加が確認されつつも、地政学リスクやOPECプラスの協調姿勢への期待が下支えとなり上昇した展開。需要鈍化の懸念は残るものの、供給面の不確実性が優勢となり買い戻しが入った相場状況。
  • 米10年国債利回り(3.9980%、-0.10%)
    米経済指標の弱さやベージュブックで示された労働需要の軟化により、金利先安観が強まった結果の低下。入札需要の堅調さも加わり、安全資産としての国債買いが続いた状況。
  • VIX(17.18、-7.44%)
    株価上昇と金利安定により投資家のリスク許容度が改善し、VIXは大幅低下。地政学リスクの警戒感は残るものの、短期的には市場全体の安心感が優勢となった相場環境。
  • 金先物(4,196.50、+0.46%)
    米金利の低下を受けて金利を生まない資産である金の相対的魅力が高まり、買いが優勢となった展開。インフレ再燃懸念や地政学リスクへのヘッジ需要も下支えとなった動き。
私の米ドル建ポートフォリオ +0.79%(前日比)

本日の私のポートフォリオは前日比+0.79%となり、全体的に堅調でした。特にVGTを中心としたハイテクETFが1%超の上昇となり、金利低下期待が追い風になりました。高配当ETFのVYMや安定成長のVIGもそろって上昇し、バランスよく資産が伸びた1日でした。

経済指標発表 結果
  • 失業保険継続申請件数(1,960K)
    労働市場の持続的な弱さを示す材料。継続申請とは失業状態が続いている人の数であり、今回の増加は再就職の難しさを映す結果。FRBが注目する「労働需要の冷え込み」を補強し、金利先安観(将来の金利低下を見込む見方)を誘発する内容。ソフトランディング(景気を緩やかに減速させる政策)の実現を後押しする指標。
  • 新規失業保険申請件数(216K)
    雇用の流れを示す先行指標で、前回値から悪化しつつも市場予想を大きく外さない結果。雇用の過熱感(求人が多すぎて賃金が上がりやすくなる状態)が緩和しつつある状況を示し、インフレ鈍化(物価上昇が落ち着く傾向)に寄与する形。FRBの利下げ議論を後押しし、株式市場には安心材料となる内容。
  • シカゴ購買部協会景気指数(PMI)36.3
    前回から上昇したものの、景気判断の分岐点である50を大きく下回る水準で、製造業の停滞を示す結果。企業の仕入や製品需要の弱さが続いており、景気循環の悪化懸念を示す指標。景気の先行きを読む投資家にとって、需要減速を警戒する材料となった数値。
  • 原油在庫 +2.77M
    予想を大幅に上回る在庫増加は、原油需要の鈍化を示す可能性。需給の緩みはWTI原油価格の下押し要因となり、ガソリン価格・輸送コストなどの低下を通じてインフレ抑制につながる内容。エネルギーセクター(石油関連企業)にとってはマイナス材料となる数値。
  • クッシング原油在庫 -0.068M
    WTI原油の受け渡し拠点であるクッシング在庫が小幅減少し、市場の供給タイト感(供給が逼迫している状態)がやや残る結果。全米在庫増加と相殺しきれず、原油相場は方向感に欠ける展開が続く要因。エネルギー価格見通しの不透明感を高める指標。
  • 7年債入札(利回り3.781%、カバー率2.30)
    需要の堅調さを示すカバー率(競争倍率)が前回を上回り、米国債需要の安定を示す内容。これにより金利急騰リスクは後退し、株式市場にとっては割引率低下(将来利益を現在価値に直す際の金利低下)を通じて支援材料となる。市場の安心感を誘発する指標。
  • アトランタ連銀GDPNow(Q4) 3.9%
    実質GDP成長率のリアルタイム予測で、米国経済の底堅さを示す内容。消費・設備投資の堅調さが背景にあり、景気後退懸念の後退につながる数値。企業業績の支えとなるため、株式市場には安心材料。成長とインフレ鈍化のバランスを確認する指標。
  • ベージュブック(米地区連銀経済報告)
    米国経済は多くの地域で「ほぼ横ばい」で推移し、成長の勢いは限定的でした。労働市場は採用を控える企業が増え、賃金の伸びも落ち着く状況でした。個人消費は高所得層を除いて伸びが鈍く、小売やサービスで弱さがみられます。物価は原材料やエネルギーコストの影響で緩やかに上昇し、企業の利益圧迫が続く見通しです。地域ごとのばらつきも大きく、景気回復の広がりが弱いことを示す内容。
主要銘柄の決算発表結果
  • DE(Deere & Company:工業・産業)
    ディア・アンド・カンパニーは、EPS3.93(予想3.85)と利益は小幅ながら予想超えとなりましたが、売上高は123.9億ドルと市場予想の98.2億ドルを大幅に上回る伸びを示しました。大型農業機械の受注が想定以上に持ち直し、建機部門もインフラ需要を背景に堅調さを維持した決算内容。もっとも、農家の投資意欲は依然として金利動向に左右されやすく、今後は金融環境と農産物価格に業績が強く連動する展開が続く見通し。
主な経済ニュース
  • 12月利下げ観測強まり、米株は4日続伸
    米国株はS&P500とNASDAQが2週間ぶり高値圏まで上昇し、4日続伸となった展開。新規失業保険申請件数や資本財受注が景気後退ではなく「適度な減速」を示したことで、12月FOMCでの0.25%利下げ織り込みが約85%まで上昇した相場環境。
    (Reuters:11/26)
  • ベージュブック、公的には横ばいだが中低所得層の消費減速鮮明
    FRBが公表したベージュブックは「経済活動はほぼ変わらず」と総括しつつ、高所得層以外の個人消費減速と雇用のわずかな減少を指摘。物価は緩やかな上昇にとどまる一方、地域間・所得階層間の格差が拡大するK字型の構図が意識された景気判断。
    (Bloomberg:11/27)
  • シカゴPMIの急低下で製造業の減速感が一段と強まった米景気指標動向
    11月のシカゴ購買部協会景気指数は前月43.8から36台まで急低下し、市場予想を大きく下回る結果。新規受注以外の生産・雇用・受注残が総じて弱く、中西部製造業の縮小が鮮明化したことで、米景気減速と早期利下げ期待を同時に高める指標動向。
    (WSJ:11/26)
  • JPモルガン、S&P500は2026年末7,500到達とAI投資ブームを織り込む強気見通し
    JPモルガンの株式ストラテジストは、AI関連設備投資の「スーパーサイクル」と複数回の利下げを前提に、S&P500の2026年末目標を7,500とするレポートを公表。2026~27年の企業利益成長率を年率13~15%と想定し、足元の株高がなお中期上昇トレンドの中盤と位置付けられた強気シナリオ。
    (Reuters:11/26)
  • FRB内の温度差残る中で、金利オプション取引が活発化する政策不透明感
    足元の利下げ観測の高まりと同時に、FRB高官の発言には時期や回数を巡る温度差が残り、投資家は国債先物やスワップションでヘッジを拡大。年内以降の政策パスを巡り「利下げ加速」と「インフレ再燃」の両シナリオに備える動きが強まり、金利市場のボラティリティ上昇につながる政策不確実性。
    (Reuters:11/26)
  • デルやオートデスク主導でハイテク株が上昇したAI・クラウド関連の物色動向
    デルはAIサーバー需要の強い見通しを背景にガイダンスを上方修正し、株価が急伸。オートデスクも売上高18%増と強い決算に加え通期見通しを引き上げたことで買い優勢となり、ネットアップなどとともにハイテク全体のセンチメント改善に寄与したテクノロジー主導の相場環境。
    (WSJ:11/26)
  • ディアの慎重な利益見通しと関税負担が示した産業・農機セクターの逆風
    ディア・アンド・カンパニーは、関税負担や大型トラクターのマージン悪化を理由に来期利益見通しを市場予想以下に据え置き、株価は決算発表後に急落。世界的な農産物価格の不安定さや高金利で農家の設備投資意欲が鈍っていることが意識され、工業・産業(Industrials)セクターの一角に重しとなった業績動向。
    (Reuters:11/26)
  • OpenAIの有料ユーザー2.2億人予測が象徴する生成AIビジネス拡大期待
    報道によればOpenAIは、2030年までにChatGPTの週次利用者約26億人のうち8.5%に相当する2.2億人が有料版を利用すると試算し、世界最大級のサブスクリプション事業に成長し得るとの見方を示した模様。AIインフラ投資と同時にソフト・サービス側の収益機会拡大が意識される成長ストーリー。
    (Reuters:11/26)
  • 中国がByteDanceのNVIDIAチップ利用を禁止し、米中テック分断が一段と進む半導体摩擦
    中国当局はTikTok親会社ByteDanceに対し、新設データセンターでのNVIDIA製AI半導体利用を禁じ、国産チップへの切り替えを指示したと報道。米国の対中輸出規制に対抗する形でサプライチェーンの脱米依存を加速させる措置であり、NVIDIAにとって中国売上の先行き不透明感を強めるテクノロジー摩擦。
    (Reuters:11/26)
  • 中国が台湾への「外国勢力の干渉粉砕」を宣言し、日本のミサイル配備計画を強く牽制した東アジア安全保障リスク
    中国国務院台湾事務弁公室は、日本が台湾近くの離島にミサイルを配備する計画に対し「極めて危険な挑発」と非難し、主権防衛のため外国勢力の干渉を「粉砕する」と警告。台湾有事を巡る緊張が高まる中で、サプライチェーン上重要な半導体・海上輸送に対する地政学リスクが意識される安全保障環境。
    (Reuters:11/26)
  • ウクライナによるロシア黒海石油インフラへのドローン攻撃継続が示すエネルギー供給不安
    ウクライナは黒海沿岸ノボロシスクやトゥアプセなどロシアの石油輸出拠点に対するドローン攻撃を継続し、一時的にCPCパイプラインの出荷停止やターミナル設備の損傷を引き起こす状況。カザフスタン産原油の輸出にも影響が及ぶ可能性があり、原油市場にとって供給サイドの上振れ要因となる地政学リスク。
    (Reuters:11/25)
経済指標発表予定

27日は感謝祭で休場ですが、以下の経済指標が発表される予定です。

主要銘柄の決算発表予定

主要銘柄の決算発表は12/2以降となります。

おわりに

本日の米国株市場は、金利低下期待を背景に主要3指数がそろって上昇し、テクノロジーから素材まで幅広く買いが入りました。一方で、シカゴPMIの急低下やベージュブックで示された労働需要の弱さなど、景気減速を示唆する指標も目立ちました。個別株ではAI・クラウド関連の強さが続く一方、農機や一部ソフトウェアでは先行きに慎重さもみられました。また、米中テック摩擦や中東・欧州の地政学リスクも相場の変動要因として意識されます。なお米国市場は感謝祭のため、明日は終日休場、明後日は午後休場となります。

短期的な値動きに振り回されず、長期目線で市場と向き合っていきたいと思います。今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり
  • 投資は自己責任にてお願いします。
  • このブログには広告が挿入されています。この広告はGoogle社が読者の好みに応じて選んで提供しているものです。興味がございましたらご覧いただければ幸いです。投資に関する広告が表示されても、私の推奨ではないことをご理解いただければ幸いです。
図表のレファレンス
ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
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