Financial Independence, Retire Early
Muroi Universal Research and Operating of Investment
米国株投資

【20251203】US stock market investments

S&P500 ヒートマップ(高解像度)

3%以上上昇した主な銘柄

  • American Eagle Outfitters (AEO) — Consumer Cyclical — +15.07%
    第3四半期決算で売上・利益が市場予想を上回り、かつ第4四半期のホリデーシーズンに向けた強気の売上見通しを提示。ブランド力ある広告キャンペーンと季節商戦への期待が買いを加速させた様子。
  • Microchip Technology (MCHP) — Technology — +12.17%
    半導体受注とバックログ(未処理受注残高)の改善を受け、業績ガイダンスが引き上げられたとの発表が株価を押し上げ。AI/データセンター向け需要回復の期待を背景にテクノロジー株全体への波及効果も拡大。
  • American Bitcoin Corp (ABTC) — Financial — +8.45%
    ビットコイン関連銘柄として、仮想通貨市場のリスクオンやビットコイン価格の上昇を受けて買われた模様。暗号資産へ回帰する投資マインドの高まりが背景。
  • Marvell Technology (MRVL) — Technology — +7.94%
    四半期決算がアナリスト予想を上回り、さらにAIインフラ強化を目的とした買収(Celestial AI)発表で将来の成長期待が高まったことで大きく上昇。半導体・AI関連の追い風を受けた動き。
  • Robinhood Markets (HOOD) — Financial — +6.11%
    仮想通貨取引やオプション/予測市場の活況、さらにプラットフォームの収益拡大と新サービス拡充への期待が株価を押し上げ。個人投資家マインドの強さ再確認と評価。
  • Coinbase Global (COIN) — Financial — +5.19%
    ビットコインを中心とした仮想通貨市場の活性化と、暗号資産需要の高まりを受けた関連銘柄として買われた模様。仮想通貨投資家のリスク許容度の改善が背景。
  • Tesla (TSLA) — Consumer Cyclical — +4.08%
    電気自動車や再生可能エネルギー関連の需給改善期待、及び全般的なテクノロジー株への追い風の恩恵で、成長株として一定の買いが入る展開。
  • BlackRock (BLK) — Financial — +3.97%
    資産運用企業として、金融市場の不透明感後退と資金流入期待の高まりを受け、割安感から再評価の動き。長期投資マネーの回帰への思惑が買い材料。
  • Strategy Inc (MSTR) — Technology — +3.89%
    ビットコインの価格上昇および仮想通貨関連ニュースの追い風を受け、ビットコイン大量保有企業として注目。暗号資産市場の回復期待が反映された動き。
  • Delta Air Lines (DAL) — Industrials — +3.61%
    景気回復および旅行・輸送セクターへの需要回復期待の高まりを受け、航空株としての反発。長距離旅行の増加とインフラ関連コスト改善観測が支え。

3%以上下落した主な銘柄

  • Pure Storage (PSTG) — Technology — –27.31%
    第3四半期決算で売上高は予想を上回り通期ガイダンスも引き上げられたにもかかわらず、経営陣が2027年に向けてハイパースケール事業への大幅投資とコスト先行を示唆。将来の利益率低下懸念が強まり、投資家離れを招いたことによる大幅安。
  • GitLab (GTLB) — Technology — –12.84%
    第3四半期決算で収益と調整後EPSは予想を上回ったものの、四半期ベースでのGAAPベース純損失転落と、見通しの慎重さおよびCFO交代発表が失望材料とされ、株価が急落。成長期待よりも不透明感が優先された形。
  • Netflix (NFLX) — Communication Services — –4.93%
    動画ストリーミング大手としては成長が続いているものの、短期的な既存顧客の伸び悩みや、サブスク市場の競争激化への警戒感、そして市場全体の「利下げ→割高バリュエーション見直し」ムードの影響で成長株からの一部利益確定売りが波及。結果として株価が下振れ。

セクター別騰落率

  • Energy(+1.78%)
    原油価格の上昇を背景にエネルギー関連株へ資金が流入し、セクター全体が強い上昇を示した展開。需給タイト化観測が買い材料となり、年末に向けたエネルギー株への見直し買いが広がる状況。
  • Financial(+1.03%)
    米長期金利の低下が金融株の収益環境に対する過度な懸念を和らげ、銀行株や保険株を中心に買い戻しが入った展開。FRB利下げ観測が将来の貸出需要回復への期待を高め、広範に買いが広がる状況。

主要3指数の動き

  • S&P500(6,849.72、+0.30%)
    S&P500は小幅高となり、ハイテクとディフェンシブ銘柄がバランス良く買われた展開。FRBの利下げ観測が引き続き投資家心理を支え、景気のソフトランディング期待が相場を下支えする状況。経済指標ではADP雇用者数の弱さが金利低下期待を誘発し、成長株に追い風となった地合い。
  • Dow30(47,882.90、+0.86%)
    Dow30は主要3指数で最も強い上昇となり、景気敏感株や大型バリュー株への買いが優勢となる展開。長期金利の低下が金融・産業セクターを押し上げ、幅広い銘柄に資金が流入。FRBの政策転換期待が企業収益の先行き改善につながるとの思惑も追い風となり、安定した上昇を形成した推移。
  • NASDAQ(23,454.09、+0.17%)
    NASDAQは小幅高にとどまり、半導体や大型テック株が限定的な上昇にとどまった展開。利下げ期待はハイテク株のサポート要因だが、足元の金利低下がすでに織り込まれつつあり、上値の重さも見られる状況。指数全体としては底堅さを維持しつつ、年末に向けた調整と物色の分散が進む動き。

ドル円の動き

ドル円はNY市場で155円台前半を中心に小動きとなり、155.27円前後で取引を終えました。米国の利下げ観測がドルの上値を抑える一方、日銀の利上げ観測が円を下支えし、方向感の乏しい展開となりました。大きなトレンド変化はなく、為替は落ち着いた推移でした。

原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き

  • 原油先物
    原油価格は59.11ドルと前日比+0.80%の上昇となり、中東リスクやOPECプラスの協調減産継続観測が下支えとなる展開。米在庫統計の伸び悩みも重なり、需給タイト化への思惑が買いを誘発する状況。
  • 米10年国債利回り
    米10年債利回りは4.057%と小幅低下し、利下げ観測の強まりが長期金利の上値を抑える形。雇用関連指標の鈍化も金利低下圧力として働き、市場の金融環境緩和期待が一段と意識される局面。
  • VIX(恐怖指数)
    VIXは16.02と前日比▲3.44%の低下となり、投資家心理の安定を示す水準。利下げ期待とテック株への資金回帰を背景に、リスクオンムードが強まる展開。市場全体のボラティリティ後退を象徴する動き。
  • 金先物
    金価格は4,238.80ドルと+0.43%上昇し、利下げ観測によるドル安圧力が金相場を支える展開。安全資産としての需要が維持され、インフレ不安の後退とともに底堅さを見せる状況。

私の米ドル建ポートフォリオ +0.33%(前日比)

私のポートフォリオは前日比+0.33%と堅調でした。特にVYMとVIGが1%前後の上昇となり、ディフェンシブ寄りのETFが全体を押し上げてくれました。VGTやVOOも小幅ながらプラスで、株式全体の地合いの良さを感じます。GLDMのみ弱含みでしたが、全体としてはバランスの取れた落ち着いた一日だったと思います。

経済指標発表 結果

  • ADP非農業部門雇用者数(11月)
    結果は▲3.2万人と市場予想(+5千人)を大幅に下回り、前回(+4.7万人)から急減したことで、労働市場の減速を強く示唆する結果となった状況。特に中小企業の採用需要が弱まり、利上げ効果がサービス業に波及しているとの観測が広がる展開。賃金上昇圧力の鈍化期待につながり、FRBの利下げ時期前倒しを意識させる材料となる可能性がある状況。
  • ISM製造業景気指数(11月)
    48.9と前月の51.2から悪化し、再び景況判断の境目である50を下回ったことで、製造業の活動が収縮基調に戻った印象。新規受注の弱さが全体を押し下げ、企業が在庫調整を継続している点が確認される状況。内需の鈍化や金利高の影響が重く、製造業が完全回復には至っていないことを示す内容。市場では成長モメンタムの低下懸念が改めて意識される展開。
  • ISM製造業価格指数(11月)
    52.6と市場予想(52.0)を小幅に上回り、前月の45.1から大きく反発したことで、仕入れ価格の上昇圧力が再燃したことを示す内容。エネルギーや物流コストの変動が影響したとみられ、一部でインフレ再加速への警戒感が残る状況。もっとも水準はまだ歴史的に高くはなく、今後の動向次第でFRBの政策判断にも影響し得る材料となる局面。
  • ISM製造業新規受注指数(11月)
    65.4と前月の70.0から低下したが、依然として高水準を維持し、製造業需要の底堅さを示す内容。特に航空機・防衛関連、医療機器など特定分野への大型受注が継続している点が評価される展開。高金利環境下でも法人部門の設備投資姿勢が一定の強さを保っていることが示唆され、製造業全体の下支え要因となる状況。
  • S&Pグローバル総合PMI(11月確報値)
    54.2と速報値54.8から若干下方修正されたものの、景気判断の分岐点である50を上回り、民間部門全体として緩やかな拡大が継続していることを示す内容。サービス業の伸びが落ち着く一方、製造業が持ち直しており、バランスが改善した点はポジティブ材料。景気後退懸念の後退とともに、ソフトランディング期待を支える結果。

主要銘柄の決算発表結果

  • CRM(Salesforce Inc)
    第3四半期決算はEPS3.25ドルと予想2.86ドルを上回り、売上高も103億ドルと市場予想を小幅に上回る結果。AI機能を組み込んだクラウドCRM需要が底堅く、企業向けデジタル投資の継続が追い風となった内容。一方で一部事業の成長鈍化やマクロ不透明感を指摘する声もあり、来期ガイダンスへの慎重姿勢が株価変動要因となりうる状況。
  • DLTR(Dollar Tree Inc)
    第3四半期決算はEPS1.21ドルと予想1.09ドルを上回り、売上高も47億ドルで市場予想と一致する堅調な内容。生活必需品を中心としたディスカウント需要が引き続き強く、インフレ下での節約志向を取り込んだ形。在庫管理の改善と価格戦略の効果も利益率を下支えした一方、低所得層の購買力減退や消費動向の不安定さが中期的なリスクとして残る構図。

主な経済ニュース

  • 米国株に対する機関投資家の資金流入加速
    BofAクライアントによる個別株およびETFへの資金流入が記録的水準となり、S&P500の上昇とともに需給改善を裏付ける展開。海外勢の買い需要も強まり、市場全体のモメンタムを支える要因となる可能性。(Investing.com:12/03)
  • ヘッジファンドの前例なき高レバレッジ拡大
    ヘッジファンドによる過去に例のない近いレバレッジ(借入)拡大が進行し、相場の振れ幅拡大リスクが意識される状況。過度なリスクテイクが市場安定性を損なう可能性があり、大きなボラティリティの源泉となる懸念。(Reuters:12/03)
  • 米SECが高レバレッジ型ETFの審査を一時停止
    Underlying5倍追随型など高リスクETFの曖昧性を問題視し、SECが新規承認を停止。レバレッジ商品のリスクが再び注目され、投資家の慎重姿勢が強まる可能性。市場の投機的マネーの動きに対する牽制材料となる展開。(Reuters:12/03)
  • 世界的なテック・AI株への資金回帰
    ハイテク株およびAI関連銘柄に資金が再び流入し、半導体を中心にモメンタム形成が進む状況。金利低下期待との相乗効果で、成長株がグローバル市場を牽引。米国市場にも強い追い風となりうる地合い。(Reuters / Investing.com:12/02)
  • 米株式市場がFRB利下げ期待で反発
    来週のFOMCでの利下げ観測が根強く、思惑買いが幅広い銘柄に波及。インフレ沈静化と景気のソフトランディング期待が優勢となり、センチメントが改善する展開。航空機関連など業種別の物色も強まる状況。(Reuters:12/02)
  • ドル円は155円台後半で小動き
    米長期金利の低下期待とFRBの利下げ観測がドルの上値を抑え、ドル円は155.70円前後で安定推移。海外投資家視点ではドル建て資産の相対的魅力が維持され、米国株への資金流入継続を支える可能性。(Reuters:12/03)
  • 金価格は利下げ期待で横ばい、銀は反落
    利下げ観測を背景に金が高止まりする一方、銀は前日高値から反落。コモディティ市場で金の安全資産需要が底堅く、非利回り資産としての存在感を維持する展開。市場のリスク許容度を映す動き。(Reuters:12/03)
  • AI向けメモリ需給のひっ迫進行
    AI向けDRAM・HBM需要が急増し、サプライチェーンのボトルネックが顕在化。半導体コストの上昇懸念や供給制約がテクノロジー産業全体の収益性に影響しうる状況。AI投資の伸びがもたらす新たな負荷の顕在化。(Reuters:12/03)
  • 米株への対外需要が年末に向け加速
    海外投資家による米国株への積極的な買いが続き、相場の下支え材料に。割高感や来期企業収益への警戒は残るものの、AI関連を中心とした期待が買いを誘発し、市場全体の強気姿勢を後押し。(Reuters:12/02)
  • AIバブル過熱に対するOECDの警鐘
    OECDがAIバブルの過度な膨張を米経済の下振れリスクとして指摘。市場に潜む調整局面の可能性を示し、特にハイテク株を中心とした短期的な利益確定の動きを誘発しうる材料。投資家心理の注視が必要な局面。(Axios via Reuters:12/02)

経済指標発表予定

以下の経済指標が発表される予定です。

主要銘柄の決算発表予定

以下の主要銘柄の決算発表がなされる予定です。

おわりに

本日の米国市場は、主要指数がそろって小幅ながら堅調に推移し、エネルギーや金融など景気敏感セクターが市場を牽引しました。経済指標では雇用の減速が見られましたが、これが金利低下期待につながり、株式市場には追い風となりました。企業決算でもSalesforceやDollar Treeが予想を上回り、個別株への選別的な資金流入が続いています。地政学的リスクやAI関連の過熱感など注意すべき要素はありますが、長期投資においては日々の変動よりも継続した学びと冷静な判断が重要だと感じます。

これからも皆さまと共に知識を深め、より良い投資判断につなげていければ嬉しいです。

それでは、今日も笑顔で前向きに過ごしましょう。

おことわり

投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス

  • S&P500ヒートマップ: finviz
  • 主要3指数とドル円:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • セクター別騰落率: finviz
  • 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
  • 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
  • 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
  • 自分の米ドル建ポートフォリオ:  Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ

ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
「米国株投資」以外も見に行って下さい
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