【20251211】US stock market investments
S&P500 ヒートマップ(高解像度)
3%以上上昇した主な銘柄
- PL:Planet Labs PBC(Industrials)+35.01%
衛星画像データ需要の拡大と国防関連契約の増加期待が強まり、成長加速への思惑が買い材料となった展開。コスト削減策の進展と黒字化期待の高まりが投資家心理を改善させた相場状況。 - GEMI:Gemini Space Station Inc(Financial)+31.95%
資本市場関連事業の成長期待が強まり、宇宙関連ビジネスへの資金流入が追い風となった展開。IPO市場の回復やリスク選好姿勢の改善が株価上昇を後押しした相場状況。 - CIEN:Ciena Corp(Technology)+9.25%
光通信機器の需要拡大とAI関連データセンター向け投資の増勢が追い風となり、売上成長期待が再浮上した展開。業界全体の設備投資サイクル改善が評価され買い戻しが進んだ相場状況。 - V:Visa Inc(Financial)+6.11%
個人消費の底堅さと決済取扱高の増加が意識され、収益成長期待が高まった展開。ホリデーシーズンを控えた決済需要の強まりや越境取引の回復が買い材料となった相場状況。
3%以上下落した主な銘柄
- ORCL:Oracle Corp(Technology)-10.83%
決算で売上とガイダンスが市場予想を下回り、AI向けクラウド投資負担の増大が収益圧迫要因として意識された展開。複数アナリストの目標株価引き下げが追い打ちとなり、テクノロジー全体に波及する売りを誘発した相場状況。 - HOOD:Robinhood Markets Inc(Financial)-9.04%
取引量の減少見通しと収益モデルへの懸念が再燃し、短期的な成長期待後退が意識された展開。個人投資家のリスク選好後退と暗号資産市場の調整が逆風となり、金融プラットフォーム株への売りが強まった相場状況。 - LOVE:Lovesac Company(Consumer Cyclical)-7.64%
業績見通しの下振れ懸念と米消費の鈍化観測が重なり、家具・生活用品需要の軟化が意識された展開。小売環境の不透明感が強まり、同社特有の成長ドライバーの弱まりが警戒された相場状況。 - RIVN:Rivian Automotive Inc(Consumer Cyclical)-6.20%
EV市場の成長鈍化懸念とコスト高が引き続き重荷となり、生産計画の不透明感が意識された展開。競争激化の中で収益改善が見通しにくい状況が嫌気され、投資家の慎重姿勢が強まった相場状況。 - PSKY:Paramount Skydance Corp(Communication Services)-4.08%
メディア全体の広告収入鈍化懸念が続く中、コンテンツ制作コストの上昇が収益圧迫要因として意識された展開。ストリーミング競争の激化による収益性低下が警戒され、エンタメ関連株の広範な売りの一角となった相場状況。
セクター別騰落率
- 素材(Basic Materials)+2.49%
資源価格の持ち直しと中国需要回復観測が追い風となり、金属・化学を中心に買いが集まった展開。景気後退懸念の後退と循環株物色の強まりが寄与した相場環境。 - 金融(Financial)+1.47%
長期金利の低下一服と米景気の底堅さが好感され、銀行・保険などを中心に広範囲で買いが入った展開。バリュー株回帰の流れを象徴する動きとなった相場環境。 - 工業・産業(Industrials)+1.19%
インフラ需要の堅調さと資本財の持ち直しが意識され、航空・輸送・建機など景気敏感株に買い戻しが入った展開。米景気の回復期待が支えとなった相場環境。
主要3指数の動き
- S&P500(6,900.99、+0.21%)
史上最高値更新。エネルギーと一般消費材(Consumer Cyclical)への買いが入り指数を押し上げた一方、AI関連を中心とした先端技術(Technology)が軟調となり全体上値を抑えた展開。雇用関連指標が労働市場の粘り強さを示し、景気後退懸念が後退したことで広範囲に買いが戻った相場環境。 - Dow30(48,704.01、+1.34%)
史上最高値更新。金融(Financial)や工業・産業(Industrials)が堅調に推移し指数を大きく押し上げた展開。金利先高感が後退する中でバリュー株への資金流入が強まり、ゴールドマン・サックスなど大型株が買われた動き。景気の底堅さと企業収益期待が相まって相対的な強さを示した相場環境。 - NASDAQ(23,593.86、-0.25%)
AI関連株の調整と半導体の利益確定売りが重石となり反落した展開。Oracleの弱いガイダンスがクラウド・半導体関連全体に連想売りを誘発し、指数の上値を抑えた動き。長期金利の小幅上昇も高バリュエーション銘柄に逆風となり、相対的に軟調さが意識された市場環境。
ドル円の動き
ドル円は155.75 → 154.95の下落でおよそ0.8円の調整。米長期金利の上昇一服とFRB高官の発言を受けたドル買いの調整が進んだ展開。米雇用指標が労働市場の粘り強さを示す一方、利下げ打ち止め観測が強まり金利差拡大期待が後退したことで円買い戻しが優勢となった相場環境。
原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き
- Crude Oil Jan 26(57.79、-1.15%)
原油価格は需要減速懸念とウクライナ情勢の不透明感を背景に下落し、供給リスクよりも世界景気の減速観測が優勢となった展開。IEA需給見通しも弱含みに解釈され、エネルギー(Energy)セクターの重石となった相場環境。 - 米10年国債利回り(4.1410%、-0.55%)
米長期金利はFRBの利下げ打ち止め観測と景気の粘り強さが交錯する中で低下し、安全資産需要の強まりと入札結果の消化で落ち着いた動き。金利上昇圧力が和らぎハイテク株の下支えとなる金利環境。 - VIX(14.98、-5.01%)
VIXは低下し、株式市場のリスク許容度改善を示す動き。米雇用データが景気後退懸念を抑制したことや、金融市場の流動性が安定したことが投資家心理を下支えし、ボラティリティ後退を示す相場環境。 - Gold Feb 26(4,304.10、+1.88%)
金価格はドル安と米金利低下を背景に上昇し、安全資産需要の高まりが鮮明となった展開。中東・ウクライナ情勢の緊張やFRBの政策不透明感が買い材料となり、インフレヘッジ需要の堅調さを映す相場環境。
私の米ドル建ポートフォリオ +0.36%(前日比)
私のポートフォリオは前日比+0.36%となり、堅調な推移となりました。特にVIGやVYMといったディフェンシブ寄りの高配当・連続増配ETFが上昇し、全体を押し上げてくれました。一方でVGTはAI関連株の調整を受けて下落しましたが、金価格の上昇によってGLDMがしっかりと下支えしてくれました。指数全体の底堅さもあり、バランスの良い動きだったと感じます。
経済指標発表 結果
- 失業保険継続申請件数(183.8万件、予想195.0万件、前回193.7万件)
労働市場の粘り強さを示す結果で、予想を大幅に下回る強さを維持した状況。継続申請件数の低下は解雇後の再就職が順調であることを示唆し、景気後退懸念を後退させる要因となる展開。FRBの利下げペースが急がれない可能性を市場に意識させる材料となる状況。 - 新規失業保険申請件数(23.6万件、予想22.0万件、前回19.2万件)
前週から増加したものの、依然として歴史的に低水準域にある水準維持。労働需給のひっ迫が続く中で、雇用調整圧力の弱さを示す内容。増加分は季節要因の影響も指摘され、トレンドとしての悪化シグナルとは言い切れない状況。FRBの政策判断に対して中立的な材料となる展開。 - 貿易収支(▲528億ドル、予想▲625億ドル、前回▲593億ドル)
赤字幅が予想より縮小し、輸出入とも堅調さを示した形。輸出は2893億ドルと増加し、特に資本財とエネルギー関連が伸びた様子。輸入も3421億ドルと増加したが、国内需要の底堅さを反映した動き。GDPに対してプラス寄与する結果となり、景気の底堅さを示す材料となる状況。 - 30年物米国債入札(落札利回り4.773%、前回4.694%)
長期金利がやや上昇する形で決着し、市場の需給は平均的ながら強さに欠ける内容。インフレ鈍化が進む一方で、長期債には財政赤字拡大による供給増懸念が重石となる構図。金利上昇がハイテク株のバリュエーションに対してやや逆風となる展開。
主要銘柄の決算発表結果
- AVGO(Broadcom Inc)先端技術(Technology)
EPSと売上がともに市場予想を上回り、AI向け半導体需要の強さが鮮明となった決算内容。特にカスタムAIチップとネットワーク機器の受注が堅調で、データセンター投資の継続が追い風となる構図。ソフトウェア事業も安定的に成長し、ポートフォリオ全体の分散効果が収益の底堅さを支えた決算状況。 - COST(Costco Wholesale)生活必需品(Consumer Defensive)
EPS・売上ともに予想を上回り、会員制モデルの強さと食料品・生活必需品の需要の底堅さを反映した決算内容。ガソリン価格の変動を除いても既存店売上が堅調で、インフレ環境下でも価格競争力と会員維持率の高さが収益を押し上げる構図。ホリデー商戦への期待も高まる決算状況。 - LULU(Lululemon Athletica)一般消費材(Consumer Cyclical)
EPS・売上ともに市場予想を上回るも、成長率鈍化が意識され株価反応が限定的となった決算内容。北米市場の需要がやや減速する一方、国際市場の成長が収益を下支えする構図。高価格帯アパレルの競争激化や在庫調整の影響が依然として課題となる決算状況。
主な経済ニュース
- AI関連株に広がるバブル懸念
Oracleの弱気見通しとAIインフラ投資拡大をきっかけに、NVIDIAなど半導体・クラウド関連へ売りが波及し、NASDAQは1週間ぶり安値に下落しました。AI関連の収益化の遅れと投資負担の重さが意識され、AIブームの持続性に疑問が生じる展開です。(Reuters:12/11) - Oracle決算ショックとAI投資負担
Oracleは売上・利益見通しが市場予想を下回った一方、AI向けデータセンター投資を大幅増額すると示し、株価は約14%急落しました。少なくとも十数社の証券会社が目標株価を引き下げ、AIインフラ投資の回収期間の長さが評価を圧迫する状況です。(Reuters:12/11) - FRB利下げサイクルとドル動向
FRBは直近3会合連続で0.25%ポイントの利下げを実施したものの、「打ち止め」を示唆するタカ派寄りのメッセージも出しており、委員会内の見解の割れが意識されています。同時に、ドル安局面は最終段階に近いとの見方も出ており、為替と金利の先行き不透明感が高まる状況です。(WSJ:12/11) - Goldman Sachs株が最高値更新
ゴールドマン・サックス株は908ドル台と上場来高値を更新し、年初来上昇率は50%超となりました。トレーディングと資産運用ビジネスの好調が続くとの期待から金融(Financial)セクターへの資金流入を誘発し、ハイテクからバリュー株への一部ローテーションを示唆する動きです。(Investing.com:12/11) - 原油安とウクライナ和平観測・タンカー押収
米国がベネズエラ沖で制裁対象タンカーを拿捕し地政学リスクが意識された一方、投資家の関心はウクライナ和平協議の行方に移り、原油価格は1バレル当たり1ドル超下落しました。供給不安よりも世界景気減速と需要見通しが優勢となり、エネルギー(Energy)株には重石となる展開です。(Reuters:12/11) - IEAの需給見通しとOPEC動向
IEA(国際エネルギー機関)は2026年の世界石油需要見通しを小幅上方修正する一方、供給増加ペースも縮小するとし、将来の余剰幅は従来予想より限定的になると指摘しました。OPECプラスの増産余地も限られるとの見方から、中長期的には価格下支え要因として意識される状況です。(Reuters:12/11) - ESG投資の曲がり角と規制リスク
ESG(環境・社会・ガバナンス)投資は、規制強化や「グリーンウォッシング」批判の高まりを受けて成長の鈍化局面に入ったとの分析が示されています。一方で、脱炭素・再エネ関連の長期需要は根強く、規制対応と情報開示の質が銘柄選別の重要指標となる転換点を迎えている状況です。(Financial Times系コラム:12/11) - ビットコイン下落と暗号資産市場の調整
ビットコイン価格は9万ドル付近まで下落し、高値警戒感とFRBの分かれたスタンス、AI関連の不安定な値動きがリスク資産全般のセンチメントを圧迫しました。暗号資産関連株も連れ安となり、レバレッジ取引の巻き戻しや利益確定売りが出やすい相場地合いでボラティリティが高まる状況です。(Investing.com:12/11) - Lumexa Imagingの大型IPO
画像診断サービス大手Lumexa Imagingは米国IPOで約4億6300万ドルを調達し、ヘルスケア(Healthcare)セクターの新規上場として注目を集めました。比較的ディフェンシブなビジネスモデルと医療需要の底堅さが評価され、年末に向けたIPO市場の回復基調を裏付ける材料となる状況です。(Reuters:12/10) - 米日共同演習と東アジアの緊張
中国・ロシアの共同演習を受け、米軍のB52戦略爆撃機と航空自衛隊戦闘機が日本海上空で共同訓練を実施しました。台湾周辺でも中国軍機の活動が活発化しており、東アジアの安全保障環境は一段と緊張しています。防衛関連株やエネルギー供給リスクへの警戒感を高める地政学要因です。(Reuters:12/11)
経済指標発表予定
以下の経済指標が発表される予定です。
主要銘柄の決算発表予定
12/15まで予定されていません。
おわりに
本日は主要指数が高値圏で推移し、市場の底堅さを改めて感じる一日でした。とはいえ、景気の底堅さを示す指標とAI関連の調整が交錯し、セクターごとに明暗が分かれる展開となりました。素材や金融などバリュー株が堅調だった一方、先端技術株には利益確定売りが出るなど、相場は次のテーマを模索しているように見えます。企業ニュースでは、AIインフラ投資の負担や消費動向の変化が株価を大きく動かす場面もあり、地政学的リスクも依然として市場心理に影響を与えています。
こうした日々の値動きに振り回されず、長期視点で資産形成を続けることが大切だと感じます。日毎の成果に一喜一憂せず、共に学び成長していければ嬉しいです。
それでは、今日も明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
投資は自己責任にてお願いします。
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とドル円: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
